大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

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キビタキ大きく移動 2022.6.23

2022年06月23日 | Weblog
 暑くなった。日差しは真夏と変わらない。いよいよ俗に「鳥閑期」と言われる7月が近い。

 カメラマンも少なくなって数人と出会うのみ。毎朝出会う「世田谷姉妹」も何故か今朝は1人で歩いている。石に腰掛けてビールを飲んでいると、樹間をすり抜けてくる風は爽やかで心を安らかにしてくれる。
 ようひょうYさんもやってきて石に腰掛ける。通り掛かったともちゃんがセミの初鳴きを録音したと。クマゼミのように聞こえる。セミの初鳴きは、私の記憶では例年7月に入ってからだったが。

 出勤前の大将に出会いキビタキの様子などを聞く。今回のキビタキの繁殖行動は、種々の観察情報などをもらい最大限記録に生かしている。

 今朝のキビタキ一家。市民の森、みどりのリズムの辺りにいた幼鳥たちは、21日火曜日には一転方向を変えて移動し、元射撃場階段の南から沖縄復帰の森、あるいは音楽堂西側。

 おおまかに営巣木から言えば、巣立ち後、北へ北へ移動し、Uターンして南へ、そして西へ。
音楽堂西側に。

 3年前に大阪城公園で初繁殖した営巣木の近くでしかも、今回元々♂親がよくさえずっていた場所。今は♂も鳴かない。何故ここに来たのか不思議で理解できない。
 この場所は人が入れないので、下草など伸び放題、日陰もありエサとなる虫などは多い。そのためヘビなどもいる。

 前回の行動から幼鳥たちの行動範囲はますます広がり観察に苦労する。今朝もたまたま飛び出してきた幼鳥1羽を観察したのみ。横にいたルー女子が、幼鳥の声を聞いてこの辺りにいると指さすのみ。私にはまったく聞こえない。

 これから2週間くらいで大阪城公園を後にして旅立つのではないか。
 順調に成長していることが嬉しい。「生まれ故郷は大阪城公園です」 そんなキビタキが増えることが嬉しい。
 大阪市や公園を管理運営している企業はまったく知らないのだろうと思うと情けない。野鳥たちも含めて大阪城公園。

■■カワウ(2007.9.12 東外堀)
 いつも400ミリ望遠を持ち歩いている。カワウはごく当たり前に見られるようになって久しい。特に写すものも無く、カワウが近くで見られるとついついカメラを向けてしまう。
 農薬や産業廃棄物の重金属などの影響でカワウの繁殖能力が低下し1970年代には約3千羽まで減少して絶滅が心配されたほどの鳥だったが、現在は正反対で増えすぎによる被害が叫ばれている。
 主に河口部で小魚を補食し、冬季には内陸部の川、湖、池などに飛来して魚を補食する行動から、内陸部にネグラやコロニ-を形成し、繁殖して個体数を増やしている。
 被害はかなり深刻で、巣のため枝を折ったり、糞のため樹木が枯死したりする森林被害と、捕食量から漁業被害は大きく今や害鳥そのもののイメージだ。
 共生の道は遠い。保護を声高く言うのは簡単だが、その立場でない者が軽々に発言しても意味が無い。気軽にカメラを向けて喜んでいる場合ではないのかもしれない。
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