大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

6/11。大阪城に絶滅危惧種舞う。

2010年06月11日 | Weblog
 三流週刊誌(タイトルが大げさで、その割に中身が無い)みたいなタイトルにしてしまった。
 今、気付いた。そうか! 大阪城公園も鳥が少なくなって、ブログの中身が無い。するとタイトルを大げさにしたくなる。
 渡りの時期で話題がいっぱいの時は、普通にそのまま書いておけばいいが。

 ただし、弁解をさせてもらうと、間違った事を書いている訳じゃない。
 東外堀でコアジサシに出合ったのだ。コアジサシは環境省の ※RDBで絶滅危惧種Ⅱ類(VU)になっている。
 ちなみに、近畿地区では絶滅危惧種。「近畿地区・鳥類レッドデーターブック 近畿鳥類レッドデーターブック研究会 2002 京都大学学術出版会)
 大阪府では絶滅危惧Ⅱ類。「大阪府における保護上重要な野生生物 2000 大阪府緑の環境整備室」となっている。
 いずれも絶滅が危惧されている貴重な種である。
 何だ!コアジサシか! と通り過ぎるのは勉強不足。見られなくなって、あの時・・・なんて言っても遅い。

 鳥陰も薄くなったし、荷物になるから今朝はカメラを持たずに出かけようとしたが、待てよ! そんな時に限っていい出合いがあり、後悔するもんだ。これまで何度も、地団太踏んで悔しい思いをした事があったことか。

 東外堀でコアジサシ4羽の乱舞。ギィギィギィと鳴きながら後を追いかけたりしているのを見ると、幼鳥が親に餌をねだっているのか。
 濁って水中が見えないが、垂直落下し、盛んに飛び込む。こんな所で捕食できるのかなと、心配していると、小魚をくちばしにくわえている。大したもんだ。
  
 飛び回るのに合わせて、シャッターを切る。このカメラでこれだけ連写したのは初めて。すべてRAWで撮っているので連続撮影が制限される。ピントが追いつかなかったり、ファインダーにとらえられなかったりしたが、最後は数の勝負。いわゆる歩留まりは非常に悪いが、コアジサシはこれでしか撮れない。
 簡単チェックするとOKなのもある。よしよし。ピントが合って、ブレていないだけの事だが。カメラを提げてきて良かった。

 今朝は、これだけの事で十分満足。これまでの人生、実にいろいろな事があった。いい事、悪い事含めて満足している。
 人生の選択肢がほとんどなくなって、終着駅に向かうだけ。でもこれまでの人生で、今が一番いい日々を過ごしていると言える。
 もし望み通りにできるなら、20歳に戻りたいか?と問われても、今がいいと答える。
 ただし、今の知識をもって20歳なら・・・・いいかも。

 今朝は大手桝形でイソヒヨドリに合わなかった。西の丸庭園では十数人のカメラマンがイソヒヨドリを取り囲んで撮影しているようだが、今日もよく現れているのだろうか。
 市民の森でハクセキレイに合う。多分♂。この時期だから間違いなくこの近辺で繁殖していると思う。
 やがて大阪城公園で、夏季にハクセキレイ見られても、ごく普通の事に思われるようになるのだろう。それをこの目で見るか、あの世から見るか・・・「興味を持つ事が多いほど人生は面白い」

 若い頃読んだ小説が、今突然頭に浮かぶ。
 “ナタナエルよ、君に情熱を教えよう。行為の善悪を判断せずに行為すること。善か悪かを懸念せずに愛すること。平和な日を送るよりは、悲痛な日を送ることだ。私は死の眠り以外の休息を願わない。・・・・満足して・・あるいは絶望しきって死にたいものだ。”  ――アンドレ・ジッド 地の糧より――

●今日の観察種。情報含む。
 シジュウカラ、アオサギ、カワウ、メジロ、ハクセキレイ、カルガモ、コアジサシ、ササゴイ、ホシハジロ、キンクロハジロ、キジバト、ヒヨドリ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス。

※RDB= 国際自然保護連合が発表した、絶滅の恐れのある生物を記載したデーターブックの、表紙が赤いことからレッドデーターブック(RDB)と呼ばれる。その後、各国や地方公共団体、各種団体等によってこれに準じるものが多数作成されている。
コメント (2)
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