萌え尽きシンド労務(後編)

2008年12月15日 16時34分00秒 | B地点 おむ

 

承前


「いくぞ、萌え落しーーーッ!」

くにっ♪
くいくいくいっ
ぶりぶりっ
くにっ
うみゅみゅっ♪
「ぐ、ぐはぁーーーッ!?」
ガクッ

オムイの可愛さに耐え兼ね、追忍は悶絶してしまった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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萌え尽きシンド労務(前編)

2008年12月15日 16時23分00秒 | B地点 おむ

 

抜け忍オムイを執拗に追い詰める追忍である。
「変身の術!」
ブオオォォーーン
「カメラのお兄さん」に化けた追忍は、オムイをとある陋屋に拉致監禁した。

「しまった、ワナか!」
「ふふふ、オムイ、貴様の命運も尽きたな!」
「うう、万事休すか」
「……いや、負けないぞ」

「俺には、秘術『萌え落し』がある!」


つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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投薬(その2)

2008年12月15日 16時06分00秒 | B地点 おむ

 

投薬に失敗したぶん、薬が足りなくなったので、おむの主治医の元へと私は赴いた。

おむは排尿の回数が減ってきていると共に、一回の排尿量が増えてきている。つまり、治ってきているのだ。食欲もあり、水も飲み、総じて元気なので、ステロイドの投与は中止され、抗生物質のみ、更に向後4日間の経口投与となった。

ちなみに、今日の投薬はあっけないほどスムーズに成功した。私もおむも、慣れてきたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


現在・過去・未来

2008年12月15日 15時31分00秒 | B地点 おむ

 

 すべて結果論ではあるが、おむに関して、今回の緊急保護という対応は正しかったと私は考える。

 当初まず頻尿が確認され、その後は排尿行動の回数が減ったわけだが、これは問題の解決を意味するのではなく、むしろ逆に、排尿時の痛みが強くなってきたためだと推定されている。

 そこで、病院での処置が行われた。とはいえ、その際の捕獲・運搬・検査・診察・処置による肉体的および精神的な負荷も、相当なものであったろう。

 処置の後、仮にそのまますぐにリリースされたとすれば、厳寒の天候からしても、投薬が困難であることからしても、膀胱炎と結石が悪化し、尿毒症や腎不全といった「とりかえしのつかない」重篤な症状に陥った可能性が高いと思われる。

 今後について言えば ―― 野良猫(地域猫)のままでは、“療養食給餌の恒久的な継続”と、“排尿状態の観察”と、そして、“いざという場合の受診”とを、十全に行うのは不可能である。よって、おむが健やかに長生きするためには、やはり完全室内飼いの飼い猫になるのが望ましいであろう。

 ボランティアさんにお願いして、おむの飼い主探しをしてもらう手筈になっている。経験と実績に富むボランティアさんの手腕そのものには疑いの余地がないが、飼い主捜しばかりは「相手」がいることでもあり、「時の運」にも大きく左右されるので、このブログでも飼い主を募集することになるかもしれない。(ちなみに、今年七月初めの検査の時点で、白血病および猫エイズは陰性だそうである。)

 今回の対応はあくまでも短期の緊急保護なので、良い飼い主が見付からなければ、さしあたりの危険が去った後は、おむは元の場所にリリースされ、野良猫(地域猫)として可能な限りの食餌療法を受けながら暮らすことになろう。それに加えて、機に応じての短期保護を行えば、元気に長生きできるかもしれない。
 なお、私が観察してきたところでは、おかか先生(推定10歳)は、精神的にも身体的にも、おむに守ってもらっているようだ。おむがいなくなったら、テリトリーに「敵」も侵入してくるだろう。

 ご覧の通り今日も元気だが、おかか先生はたいへん臆病な猫である。ダッコが不可能なので捕獲も困難である。強制捕獲して病院などに連れて行こうものなら、ショックでダメになってしまうかもしれない。(おかか先生に去勢手術が行われない理由の一つもそれだと聞いている。)
 おむとおかか先生がこの地で仲良く暮らしているのは、私には奇蹟に思える。おむとおかか先生が一緒に(かつ、この二匹だけで、つまり先住猫が居ない家で)完全室内飼いとなれば、それが理想かもしれない。
 尤も、私個人は必ずしも、単純に長生きがいいとは考えない/感じない。今の日本の猫が「野生動物」でないことは百も承知であり、「自然」という概念に関してここで云々したくもないが、ともあれ、おむさんは(まず間違いなくかつて飼い猫だったにせよ)、この緑豊かな「自然」の岸辺で暮らす生活に深く馴染んでいる。
 大地を踏みしめ、草を蹴って全力疾走し、木に駆け登り、おかか先生と遊ぶ。誰にも邪魔されず、自由気儘に過ごす。勿論、辛いことも、苦しいこともあろう。 しかし、それが Leben というものではないか?
 そういう生活をしてきたおむは、そういう生活の中で生を全うするのが、一番の「幸せ」なのかもしれない、と(恐らくは単に情緒的に)私は考えたり/感じたりもするのである。

 猫の倫理ないしメタ倫理について軽々しく語ることを、私は好まないけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


気分爽快

2008年12月15日 12時39分00秒 | B地点 おむ

 

おむさんは、よい子である。

トイレは最初からきちんと認識していたので、何の手間もかからなかった。暴れることもない。人や物を引っ掻くこともない。爪研ぎも(今の所は)しない。噛み癖もない。(不満や甘えの表現として、ごくごく軽い甘噛みはするが。)

(10時24分撮影)
だが、拙宅に来てから、よく鳴くようになった。いわゆる「盛りの付いた猫」のように、或る程度の時間、鳴き続けることがある。私が宥めてやっても、鳴き止まずに室内をうろうろすることがある。

(前日(14日)13時38分撮影)
部屋の中に居れば室外が気になり、部屋から出せば今度は屋外が気になるらしい。
それだけでなく、総じて、環境の変化の激変のため、不安になったり、緊張したり、興奮したりするのだろう。

(12時39分撮影)
落ち着いてくつろぐ時は、くつろぐし、

(10時16分撮影)
休むときは、良く休むのだが……。

(09時39分撮影)
不安・緊張・興奮を紛らわせる手段として、いつものあの、ネコジャラシ遊びが、とても効果的だと判った。

(前日(14日)23時50分撮影)

ネコジャラシのオモチャで遊ぶと、嫌なことも忘れて夢中になれるらしい。むやみと鳴かなくなる。ストレスやイライラが解消され、気分が爽快になり、運動不足も補われるようだ。そんなわけで、昨夜から、おおいに遊んでやることにしている。おむさんが疲れ過ぎないよう、気をつけながら。

(12時39分撮影)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ハーネス

2008年12月15日 10時19分00秒 | B地点 おむ

 

おむさんは賢いので、既述の通り、障子を簡単に開けてしまう。(拙宅はいわゆる日本家屋であり、私の寝室と書斎(笑)は日本間である。)

(14日23時38分撮影)
障子をクランプで固定してみたが、やはり器用に開けてしまうことが判明したので、更にしっかり障子を固定する方策を講じた。

もしも、障子紙を破ることを覚えたら、より根本的な対策が必要になるだろう。

(今の所、障子紙に破れ目がないので大丈夫である。障子紙が破れていると、猫はジャンプして破れ目から出入りしてしまう。かつて拙宅で飼われていた猫はそうだった。)

(14日19時48分撮影)
段々に環境に慣れてきたので、可能ならば部屋の出入りを自由にさせたいが、そのままでは、玄関や勝手口や窓の開閉の際に、脱走してしまう恐れがある。

そこで、おむさんが落ち着かない時は、ハーネスリードを用いて宅内散歩をさせることにした。おむさんは不満げだが、やむを得ない。

室内では無論、ハーネスは付けない。また、深夜も、まず絶対に玄関・勝手口・窓の開閉をしないので、ハーネスもリードもなし。

(15日10時19分撮影)
戸外でのびのび暮らしていたおむさんは、やはり戸外に出たがる。少なくとも、戸外が気になるようだ。どうしても室内/宅内で落ち着かなかったら戸外の散歩もやむなし、と当初は考えていたが、今の所、戸外には出さずに済みそうだ。

(15日10時20分撮影)