決疑論的状況の克服(後編)

2008年12月07日 15時58分00秒 | B地点 おかか

 

承前

「ふふふ、嘘は吐けまい。貴様は仮にもヒーローだからな。それとも嘘吐きになりたいか? 全国のよい子たちが見ているぞ?」

「くっ……。よかろう、正直に弱点を教えよう」
「俺の弱点は、実は尻尾の付け根なんだ」

「ほほう、そうだったのか!」
「ここをガスッとやられたら、おしまいなんだ」

「ん? このへんか?」
「じゃあ、実際にやって見せよう」

「そうか? すまんな、オムイ」
ガスッ
「ぐはぁーーーッ!」
ガクッ
   

「オムイ外伝」シリーズは、「スペシャルメニュー」よりまとめてご覧になれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿時バージョン→

漢字の間違いがあります。

誤: 嘘を「付」く
正: 嘘を「吐」く

「全国のよい子たちよ、漢字を間違えてしまって、すまん」

ぺこり

 

 


排尿 02

2008年12月07日 15時49分00秒 | B地点 おむ

 

(承前)

既述の通り、おむはこれまで、排泄する姿を私に見せたことがなかった。

が、先月末あたりから、私の見ている前で堂々と排尿する(もしくは、排尿しようとする)ようになった。

悪い方に考えれば、泌尿器系に問題が生じたのかもしれない。良い方に考えれば、泌尿器系の問題が改善されたのかもしれない。或いは、私に対する信頼の表れかもしれない(私は最近、おむを膝に乗せてやることにしたので)。

第1回、15時49分。

第2回、15時55分。

第3回、15時59分。

第4回、16時00分。

頻尿か、排尿困難か、「キレが悪い」のか、残尿感か。単に「たまたま」に過ぎないのか。むしろ逆に、快調になったのか。冬場はこれが「当たり前」なのか。或いは、これが「今まで見せなかった本来の姿」なのか。おむも年を取っておかか先生なみになったに過ぎない、ということなのか。

初夏、おむの泌尿器系の検査が行われ、私はその結果を或る程度詳しく聞く機会があった。総じてほぼ良好ではあったが、完全無欠の健康体という所見でもなかった。それと併せ、私なりに考えることはあるのだが、今ここで臆断を下すつもりはない。
そして、今、おむは活発だ。走ったり、飛び跳ねたり、木に登ったり。ダルそうな時が多かった夏場に比べれば、いっそう元気だ。

少なくとも、私の見る限り、排尿時に痛みがあるようには見えないのだが……。

(翌日の記事につづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


決疑論的状況の克服(前編)

2008年12月07日 13時12分00秒 | B地点 おかか

 

追忍は悩んでいた。
「オムイ追討の刺客を命じられたが、はてさて、どうしたらよかろう。うまい方法はないものか……」
「……はっ? そうだ!」
「直接、本人に訊いてみればよいではないか!」
「奴は糞真面目だから、嘘は吐くまい。ようし、さっそく!」
「おい、オムイ!」

「うっ? 追忍か!」
「貴様の弱点を教えろ!」

「なっ、何だと!?」

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿時バージョン→

漢字の間違いがあります。

誤: 嘘を「付」く
正: 嘘を「吐」く