その翌日

2008年12月21日 15時14分00秒 | B地点 おむ

 

15時04分。
おむ不在の一週間、おかか先生にトラブルがなくて何よりだ。
15時11分。
向こう岸にはサビ猫。おそらく男爵Aであろう。
15時14分。
おむが現れる。リリースされてから25時間後である。
15時16分。
さっそく「社長のイス」に乗る。
同じく15時16分。
広大なテリトリーに返り咲いた王者の風格。
15時21分。
水を飲む。これが、彼の好みの水飲みスタイルなのだろう。

拙宅で保護されていた間、水を水だけとして飲むことは、決してしなかった。療養食(ドライフード)を水に浮かべて与えれば、結局は容器を空にしてしまうのだが。
15時24分。
16時30分。
ボランティアさんによる給餌。

この日私は90分ほどおむを観察したが、排尿行動は見られなかった。その限りでは、「私の前で排泄しない、以前のおむさん」に戻ったわけだ。
おむが使った食器と、使わなかった食器。

「散歩のついでに猫に餌をやる」のを趣味としている人は、とても多い。この日は日曜だったので、特に目に付いた。ニボシなどを与えている人もいる。いわゆる「無責任な餌やり」ではあるが、それによって救われている猫が多いことも事実であろう。
私に言わせれば、「地域猫」という概念は、概念 (Begriff) ではなくて理念 (Idee) である。理念に過ぎない、とまでは言いたくないが……。
療養食のみの給餌を恒久的に継続することが不可能であれば、おむは近い将来また結石でやられるだろう。それが、おむの主治医の見解である。が、室内に閉じ込めたら、おむはストレスで参ってしまうだろう。これは私の実感である。