キザでナルシスト、しかも図々しいこの男。その名も「キャット」。どうやらミーコさんに気があるらしい。 「なあ、ミーコ」 | |
「……何なのよ、その気取ったポーズは? て言うか、なれなれしく呼び捨てにしないで頂戴」 | |
「クリスマスには、プレゼントをくれるんだろうね」 | |
ブチッ 「え~え~、くれてやるわよ! クリスマスと言わず、今すぐにね!」 | |
「これでも喰らえ!」 ぶわっ ブチ切れたミーコさんは、元気玉を投げつけた。 | |
しかし、この男の鉄面皮を突き破ることはできなかった。 アグアグ ごっくん | |
ぺろり 「ありがとう。まあまあの味だったよ」 | |
「……」 げんなり |
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ミーコさんである。 | |
相変わらずだ。 | |
「相変わらず」が、一番いいのだろう。 | |
一週間ほど「失踪」した時は、正直なところ、私も諦めかけたが、 | |
こうして戻ってきて、また以前と同じように暮らしている。 | |
新参の猫とも、うまくやっているようだ。 | |
相変わらず綺麗で、相変わらず強くて、 | |
相変わらず元気だ。 そう、「相変わらず」が、一番いい。 何か「変わったこと」が起こる度に、そう痛感するのである。 |