堅壮院メダカ庵

百姓生活やメダカ飼育についての日々の記録です。

ボロ船世界クルーズ記ー33 「ベトナム沖で漂流」

2012-12-24 | 自然と共生

Dscn3916○ 4月24日の夜にシンガポールを出港したボロDscn3910船は、翌25日は南シナ海方位40度で北東に向かって航行しました。この辺りの海は海の銀座通りと言われるぐらいで、航行する船が多く 賑やかです。その大部分が日本に向かっているのでしょう。

○ 私はDscn3973早朝から太極拳ラジオ体操般若心経を詠む会などに参加する他は、プールで泳いだり、デッキで海をながめたりして過ごしました。船内ではシンガポールで日本大使館へ船に対する苦情を訴えに行った結果の報告会や、世界ホラ吹き大会などもDscn3922行われ、航海がいよいよ終わりに近づいたことを感じさせられました。

○ ところが翌26日Dscn3929午前10時15分に突然エンジンが停止し、冷房も止まりました。またか???・・・・と思いましたが、船内放送で「4・5時間で復旧する」との説明でした。ここはベトナム沖でソマリア沖のように海賊の心配もありませんので、ひとまDscn4001ず安心と思っていました。

○ ところが夕方になっても船は動く気配は無く、200Vの電源が止まDscn3917っているため冷房もストップ、それに食事も極端に質素な簡易食になりました。船側からは復旧の見通しや故障内容の説明は全くなく、船内ではデッキにベッドカバーを持ち出して寝る場所確保する動きも激しくなDscn4014りました。

○ 船室の温度は34℃にもなり、暑くて部屋には居れませんので、この日の夜はデッキ椅子にもたれDscn3995て眠りました。朝になっても動く気配はなく、船側の説明は「修理中」を繰り返すばかりです。そして朝食キャベツとスイカ、牛乳だけで、昼間も乗客はあきらめてデッキで寝そべっている人がほとんどですがDscn4022、老人の女性の中には泣き出す人もありました。私は、この日の夜はプールサイドでで寝したが、夜中に無数のコウモリが飛来し、多くの人がゴロゴロとデッキで寝ているボロ船は幽霊船Dscn4062かと思われるほどでした。

○ 28日の午前2時頃に目を覚ますと、船はスローで動いているようでした。この船Dscn4038蒸気タービンで動く船ですので、スピードを取り戻すのに4~5時間もかかるようで、16時頃にDscn3955冷房も復旧しましたので、この日は自分の部屋で寝ることが出来ました。2晩もデッキで寝ましたので、一寸風邪気味になり、持参していた風邪薬を飲んで眠りました。

 「ボロ船が 幽霊船に 様変わり」 道生            Dscn4054  


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