堅壮院メダカ庵

百姓生活やメダカ飼育についての日々の記録です。

照葉樹林文化ー5 「農耕文化」

2006-06-05 | 自然と共生

P1040249○ 照葉樹林地帯はアジアモンスーン圏にあるため、降雨量が多く気候が温暖であり、植物の生育に適しているといわれています。

農耕の代表的な作物は稲ですが、穀類ではアワやヒエ、ムギ、ソバなどがあり、アズキやダイズなどの豆類、トウモロコシもあります。芋類ではP1040073サトイモp、ヤマノイモ、サツマイモ、コンニャクなど私たちが日常食べている作物も照葉樹林地帯の作物です。その他の私たちが昔から食べている野菜類は照葉樹林と共生してきた作物が多いことから、照葉樹林地帯に特有の『農耕文化』があるといわれます。

この「照葉樹林文化」の考え方は昭和41年に中尾佐助氏が『栽培植物と農耕の起源』の中で提唱P1040071された学説ですが、その後も多くの学者によってこの学説は証明されているようです。前にコスモスの思い出としてちょっと書きましたが、かつて篠山市で開催したイベントでも「照葉樹林食文化」をコンセプトとしましたが、当時、国立民俗学博物館の助教授であった周達生先生のご指導を得ました。

農耕文化は収穫される作物を加工して利用することにつながりますので、当然、多様な食文化につながりますし、アジアモンスーンP1040171地帯では住居などの生活様式も共通することも多いといわれます。しかし、人類が生命を維持しながらより豊かに生活するには、農耕文化から派生する人間の生活総体に係わる文化となっているといえます。

私たちが食事をするとき、食べている食品の由来や美味しい食べ方の原点P1040168 を理解しながら味わうことは食文化です。食物のルーツを知りつつ食べると一層楽しくなります。私はその上に、出来れば自分で栽培しながらその作物を味わうことで、文化の価値を高めたいと思っております。

(写真の2枚目はエンドウ、3枚目はソラマメ、4枚目はウメ、最後は収穫したエンドウ)

    


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