今日も地球は周ってる

管理人の趣味や日々のことを徒然に。宇宙戦艦ヤマト好きーが現在進行形。時々、六神合体ゴッドマーズ。ALの右オタも兼務

十五夜

2011-09-12 19:35:53 | GM_SS
「おかあさん、なにつくってるの?」
キッチンに立つ静子のそばに、まだ幼いタケルが寄ってきた。
大きなボウルで何かを捏ねている静子は微笑んでタケルを振り返った。
「今日は十五夜って言ってお月見をする日なの。お母さんはお月様にお供えするお団子を作っているのよ」
「ふーん。ねえ、おかあさん、ぼくもおだんごつくりたい」
"十五夜"も"お月見"という言葉もまだタケルには理解できない様子で、それよりも静子が作っているお団子がタケルには気になるようだった。
ようやくキッチンに手が届くタケルが、一生懸命背伸びしてボウルの中を覗こうとしている。
その様子に静子は小さく微笑んだ。
「タケル、お母さんのお団子作りを手伝ってくれるかしら?」
母の声にタケルの顔が一気にほころんだ。


灯りを消したリビングの窓辺に、正と静子が座り、
窓の外で、歌を歌いながら跳ね回っているタケルを見ていた。

うさぎ うさぎ
なにみてはねる
じゅうごやおつきさま
みてはねる

タケルを照らすように月は煌々と輝いている。
月の光を背に、タケルが2人の元に駆け寄ってきた。
「ねえ、おとうさん」
息を弾ませたタケルが正の傍に来る。
「なんだい、タケル?」
「どうして、うさぎはおつきさまをみてはねるの?」
タケルの質問に正は一瞬とまどった。
が、すぐにタケルを見つめ微笑んだ。
「タケル、父さんの膝においで」
大きく頷いたタケルは大急ぎで正の膝に腰掛けた。
「そうだなあ。どうしてうさぎが月を見て跳ねるのか、タケルはどう思う?」
自分の膝に座るタケルの髪を撫でながら正がタケルに問う。
「うーんとねえー・・・」
初めに質問したのが自分であることも忘れ、タケルは眉を寄せながら一生懸命に考える。
「わかった!おつきさまがおだんごにみえるから、うさぎはおだんごがほしかったの」
一生懸命に考えた自分の答えに満足気なタケルを見て、正も静子も笑った。
「お月様がお団子に見えるとは、食いしん坊なうさぎだなあ」
「あらあら、お団子が欲しいのはタケルでしょ?」
「わらっちゃだめー」
タケルがふくれっ面で両親に抗議する。
「父さん達が悪かった。ゴメンよタケル」
正が笑いを堪えながらタケルに謝る。
それでもまだふくれっ面のタケルに正が話しかけた。
「ずっとずっと昔から、月にはうさぎが住んでいるって言われていたんだよ」
「うさぎが?」
半信半疑のタケルに正が言葉を続ける。
「そうだよ。ごらんタケル。お月様にうさぎの形が見えないか?」
「うーん・・・。あ、いた!うさぎさんがいた!」
目を凝らして月を見ていたタケルが嬉しそうな声をあげる。
「そっかー、おつきさまのうさぎにあいてくて、はねてたんだー」
「そうだな。タケルの言う通り、うさぎは月にいる仲間に会いたかったのかもしれないな」
「じゃあ、ぼくもっ!」
タケルは正の膝から降り、庭へ飛び出していくとぴょんぴょん跳ねまわった。
「おつきさまの、ずーーっとむこうまでいくんだ!」


タケルが正の膝でぐっすりと眠っている。
月の淡い光に照らされ、健やかな寝息をたてて。
「・・・タケルは知っているのかしら、自分のことを・・・」
静子がタケルの髪をそっと撫でながら不安げに正に話しかける。
「自分が宇宙から来たなど、タケルは判っていないだろう。
 だが、幼いなりに何かを感じ取っているのかもしれんな。
 星の彼方にいる、タケルの本当の家族の想いとか・・・」
正は自分に言い聞かせるように呟いた。
「いつか、タケルが星の彼方にいる家族に会える日が来るのかしら?」
「それは判らん。
 その時が来てタケルが地球を離れることがあれば、私達は黙ってタケルを行かせてやろう。
 タケルなら地球と宇宙を結ぶ絆になってくれるだろう。」
その言葉に静子は頷いた。

タケルに架せられた運命の重さを誰一人知らぬ、地球の静かな月の夜。

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あとがきです。

何を思って書いたのだか、すっかり忘れてしまっていますけども(笑)
幼いタケルは、知らず知らずのうちに、マーグのテレパシーを受けていたのかもしれませんね。
57話でタケルの子供の頃のカットが出てきますが、どれも無邪気で可愛らしくて大好きです。
赤ん坊の時に実の両親から引き離されてしまいましたが、地球で優しい育ての親に巡り合えて良かったね。と、思います。

サイト初出 2005/09/18

病院行ってきました

2011-09-12 10:48:29 | 健康
先日の人間ドックで要治療と言われた、子宮頸管ポリープ。
早速、紹介状を持って地元最大の総合病院、市民病院に行って参りました。
(いや、人間ドック受けたのも市民病院で、紹介状の宛先も市民病院だったから)

病院の規模に対して駐車場が少ないので、車を確実に停めるために7時40分に病院着。
8時半の受付開始までぼーっとしてました。

早くに行ったおかげで、受付も早くに終わり、すぐに診療科へ。
ここでも結構早くに呼ばれまして。
問診もそこそこに、あっと言う間にポリープ切除。しかも麻酔無しw

切除したポリープを見せてもらいましたが、1cmぐらいでしたかねえ。
小さい方だそうです。

この後、ポリープを病理検査に出して悪性でないかどうかを検査するそうです。
結果は月末。
ポリープが悪性の可能性はかなり低いらしいので、全然心配していません。

何より、要治療の項目の処置が終わってスッキリしました☆