千夜一夜の明日をみる

ここ数年は凡庸のつまらぬ話にため息をつき、その本には触れもしない。
同じ文句で話しかけては沸いてでるつまらぬ男のオンパレード。
自分の中身のなさをしてどうして平気でいられるのだ。
私に声をかけてきたつまらぬ連中は、同じくつまらぬ話の中へと消えてゆく。

情緒があるのはますますやっかいだ。演歌のような湿度の高い執着を。

こんなものだったのかと嘆かわしい。そしてどこへいった私のファムファタル。
バランスを第一とする私においても唯一無二で一緒にいても無二のバランスを保てる人よ。
鏡のような動きもできる、それでいて予想外の発想と行動力で新しい物語を見せてくれる。

あまりある物語をもってして尽きることのない人よ。
あなたはいまどこにいるのだ。あなたがあんなにそばにいたあなたはもういないのだ。

アイラブ

むしろ全然大丈夫！私は私の心にのみぞ従うのだ。
久しぶりにエンジン入った。心の真ん中が動くことだ。
思えばずっと私は真ん中。一番大事な真ん中だ。理屈を越えたスピードで高鳴る鼓動。

むしろちょっと安心する。みんな一緒がいいひとが諦めた人間のうわ言が。
私が一気に沸き上がる。とてもとても私らしい。

積んでるエンジンが違うのだから。目には見えないだろうけど車種だってだいぶいかついのだ。
人間でよかった。車でなくてよかった。車だったらひとめで分かってしまってあじけない。