一筋の光が見えた。とてもまぶしくて美しくて暖かくて…。
わかったんだ。仕事が進まなかった原因。今の3年の先輩を
信頼してないし人間的に少しも好きではないということ。
イッチー先輩は例外として。頼れる人が誰ひとりいないんだ。
だから仕事自分でやる。
ていうか現主将仕事できない。仕事私引き継いだばかりで何も分からない
のに私にまる投げしてぽんって渡すの。説明しないで。
で分からなかったら聞けよって言うけどそれって説明をいったんして
から細かいとこ聞くのならわかるけどゼロからまた聞くなら
効率悪いんだけど。そして私が別の先輩に聞いてその人は分からなくて
たらいまわしだし。信用してないから聞いても確認をとるし。
おろおろ状態。
で、今の四年の女の先輩で私の大好きなミチル先輩がいるの。
去年たくさん教えてくれたし、団体物でこの人についていこうと
思って一緒に勝利を味あわせてくれた頼りにしてる大好きな人。
去年の同じ役職だったので勝手がわかってて質問したらていねいに
説明してくれた。
だから光が見えた感じ。やり方を導いてくれるから
できる。必要なのは題目ではなく方法論なのだ。何してほしいでは
なくどうやるのかを振り分けるべきなんだ。用件だけ任せられても
戸惑うだけ。今のうちらに足りないものがわかった。あの人たち
人を導いたり動かしたりするの下手。自分のやることだけでいっぱい
になってるかんじ。聞いたら応える範囲で答えるだけで。
先までまわって手配とかなし。自分のこなすだけでいっぱいになってて。
まる投げこええ。こんなんじゃお互い把握してないから機能しないぜ??
ミチル先輩のおかげで自分達がいかに袋小路の中にいるかわかった。
釈然としなかったわけも。大好きで偉大な4年の先輩たちがいないから
混乱してなんとかしようとしすぎてパンクしてるんだ。
いっこいっこ方法論を聞こう。そうしていこう。頑張って進もう。
練習にしてもそう。なんか日数多いとか時間早いとか文句ばかり
を聞いて自分まで憂鬱になってたけどね、先輩とメールしてたら
この人と一緒に練習した楽しくて精力的な明るい日々を思い出して。
自分は自分。私は誰よりも上手くなりたい。そして教えてくれた
先輩方に上手くなった姿を見せたい。
先輩とふたりで帰ったときに話した。
「私はずっと先輩たちについていきたいって思ってたのですよ」と。
そしたら先輩は言った。
「もうついてこれるようになったんだから、今度はうちらを越えてくれなくちゃ」って。
先輩方がいなくなっても、先輩たちを越えるまで追い続ける。
上向いて頑張っていかないと。見失ってたけど光が見えた。
そばにいなくても私はミチル先輩をずっと追っている。
あの実技あの動き進化し続ける完成形に少しでも追いつけるように
頑張り続ける。夢を叶える。追い続ける。終わりは果てはないんだ。
先輩はうれしいことに社会人になっても続けてくれるそうだ。
道場に所属してくれるとのこと。だから先輩も上を目指し続けるんだ
ってうれしくなった。目標だから。強くなり続けて私も追い続けるから。
潰れるな!潰れるな!
沈んで暗く冷たく固くなった心に容赦なくあいつらは仕事を
押し付ける。マジで日に日に。負けるな!潰して跳ね除けてしまえ!
本当は今日帰る予定だった。帰りたかった。くそっ。
それどころじゃないのに毎日野宮氏からメールきて対応遅くなる
とまたしらけた感がでるんじゃないかと不安。
思えば部活の行事にあまりにも熱心に真面目だったから全ての男が
離れていった原因だ!なおざりにしたから遊べなくなったから。
男は素直で正直だ。そして建設的で躍動的だ。
全て奪わせやしないぜ。頂点に立ってやる。私が動かす。
私の気持ちなどどうでもいいのだ。好きかきらいか望むか拒むか。
そんなこと問われていないし必要ないのだ。ただ100パー相手に
合わせて行動すればいい。自分から何かしようだとか好きだとか
発信することはタブー。ただ相手へのリターンをいかに満足して
もらえるかということに尽くせばいいということになっている。
これはひとつの構造。恋愛においても全般においてもそうだった。
したいかしたくないかなど聞いてないのだ。それはあるものなのだ。
なぜはいらない。そうすべきなのだ。深く考えずに造作なく卒なく
こなせ。感情はいらない。聞かれていない。自分を希薄にしろ
受信専用。また心無くした。
拒まれたからでなくて受け入れられなかったからでなくて。
だけどもう少しいい形での終結ができなかったのかって。
あまりにも残酷で純粋で狂っている終わり方。破滅させられて路頭に
迷っている。重過ぎる。育ち方真逆だし価値観正反対で違い過ぎるから
すれ違うのだけどもっと上手く打開できなかったのかな。
偶然にも最悪な 最後の恋
考えることと感じることは別なんだ
眠れない。あの言葉が浮かんで離れない。
「ヒメ子のこと好きなのかと思った」
考えない。ただ感じている。あの言葉。反芻してる頭の中で。
もう感情には疲れた。あとマコの言葉とか表情とか思い出してる。
会いたい気持ちは恋心でないのだけれど、友達という軽いものでもない。
求めている心が。
私はうまくない。気づくのが遅いのだけどあいたい。
ただあいつのそばにいたかったということに今さら気づいた。
あいつのそばには物理的にいられないことがわかったいたから
勝手に諦めていた。そう勝手に。バカだ。
電話できない。私から電話できない。臆病者だ。大事な時に逃げたがる。
またディランから電話来た。あの子は色々僕を頼りにしてくれる。
こうして電話する。発見がたくさんある。自分のこと発見できる。
彼曰く、私は天然の悪女らしい(笑)天然で振り回すタイプ。
本人全く自覚なしっ!だけどなぜか振り回す。
で彼も相談のってくれるって言ってるけど僕先輩だしかっこつけて
しまって核心ぼかしてしまうんだ。でも僕を好きになるタイプは
俺についてこいタイプだっていったら納得してた。そんな気がするって。
僕にはなんだか放っておけないっていう俺がいてあげなきゃっ的なもの
をくすぐるらしい。それはうちの性質だから仕方ないって言ってた。
なんか自分で気づき始めてたことだったからこう指摘されると
やっぱりって確信できるよね。彼曰く母性本能くすぐるタイプらしい。
なんだか年上キラーってことになってるらしいですからっ(汗)
でもそういう男は優しくて何でもしてくれるけど私だけじゃないんだ。
浮気するってわけじゃないけどさ、今までそうしてきたってことで。
そうなんだよ。何でもしてくれる代わりに、私の代わりになる人見つけたら
そっちに行っちゃう気がする。
彼の一言にドキッとした。
「一時期先輩がヒメ子のこと好きだと思ってました」
その言葉は聞こえなかったふりをするのが精一杯で彼も聞かなかったこと
にしてくださいって慌ててて。話すべきかもみ消したほうがよいのか。
私は言わない。だけどどうしようもないと言った。
もう好きにならないと感情に振り回されたくないって思ったと言ったら
彼は振り回されるつもりだと言った。彼も先輩から距離を置かれ出して
メールも冷たくて、でも明日会うのだと言ってた。彼は進もうとしてる。
わからない。私は電話できずにいる。落ち着いたら電話すると言った。
メールは返ってこなかった。だけどだけど電話できずにいる。
話したいと言ったのは自分なのに電話できない。どうしようもない。
自分から好きになったりするものか。そう思ってる。だけど電話を
切った後、あいつを思った。好きなのか?まだ?あんな冷たくされたのに?
付き合うわけじゃないのに?何もしてくれないのに?
最近マコに会いたいと思った。たぶん去年の冬の終わりに会ったからかな。
今はきっと別の女といると思う。私に良く似た女と一緒に。
言っていたんだ、今度私のような女があらわれたら付き合うって。
だから会ってくれないかもしれない。悲しいことだけど。
私に相応しかった男。全てを護ると誓ってくれた強い頼もしい男。
ちょっとだけ年上の大人の男。やんちゃな同級生の男子だったのに
立派な大人の男になった人。愛おしいとかそういう気持ちじゃなくて
委ねる女らしさを教えてくれる人。会いたい、そして委ねよう君に。
教えてほしいことたくさんあるんだ。護るということ、愛しいということ
、たくさん。
思い出して泣きそうになるの。別れ際の約束。次の約束。
今度いつ会えるかもわからないのに。一生懸命伝えてくれたね。
本音。私を好きだと言ってくれた。それなのに私混乱してうまく
自分の気持ち言えなくて。最悪だ。会ってくれると思ってた。
いってくれてたし。でもつらかったのかも。頼りすぎたごめん。
ただの相談役としか思われてないって思わせてしまったかも。
頼り過ぎたごめん。気持ちちゃんと受け取りたかった。
後悔と失ってばっかりだゎ。マジで。大切なことに気づいた時には
もう遅いのだ。戻れたら?どうする?今何をしたい????
今はヒメ子に電話して決着着けなくては。そして野宮さんとはこのまま
たまに出かけたりして普通に接していけばいい。
とにかく今の気持ちはマコに会いたい。会って愛されたい。
ヒメ子が好きなことから逃げたい。考えたくない。だけど好きなんだ。
ばっかな重症。壊れるだけなのに好き。ずいぶん不幸せな破滅的恋。
人にはタイプがあるとともに相性がある。ベクトルの出す答えは決定的で
それぞれ相関的で正しい。人の意志とは無関係なことわりであり信義則。
私は年上男に愛されるタイプ。何もかも決めてくれて与えてくれて
受け取ること。彼は私と一緒にいるだけでいいといい、優しいと言う。
飲みに連れて行ってくれた。なんでも気にしないで遠慮しないでって。
なんでもくれる。そして私と一緒にいるだけで幸せだって言ってくれる。
疲れてやっかいものののけ者にされてる彼を労わりたいって思った。
優しいと言ってた。役に立てるのならと思う。可愛がってくれてる。
やましいこともしてこないしただ可愛がってくれる。妹のように。
好きだと言ってくれた。でもこのタイプは女好き。昔から好きな女が
いて新規の私はナンバー3らしい。今日から参入ですが。
そこがわかってるけどせつないよな。別に付き合ってるわけじゃない
からいいけどね。
私を可愛いといった。なじみの店の主人に可愛いでしょと自慢してた。
きれいだと。きれいな人だと。他の女にも同じに言ってるのだろう
と思うけれどそれは思わないことにしてる。余計に思う、恋しない方が
楽だ。全てをくれる男と一緒にいてその寂しい心を私が埋めればいい。
恋なんてしない。期待なんてしない。嬉しい言葉をたくさんあびるけど
決して踊らされたりしない。誘われて拒まずにだけど優雅にいなす。
私はそういう人でいる。情熱的な詩人でいるより、象徴的な女がいい。
限りなく捨象された象徴的な人間でいたい。可愛いとかきれいとか
言う男達に付き添いながら心を捨てて生きていたい。犠牲にはならない。
だけどこだわりを捨てた。なにかを捨てる。私は捨てる。失くすのが嫌だから。
決定的なこと。すきになるタイプとすきになってくれるタイプが真逆。
すきになるのはちょっと決断力に欠けるけど心優しい女々しい人。
すきになってくれる人は男らしくて何でも決めてくれる男らしい兄貴な人。
だから私はすきになったと錯覚すればいい。好きになってくれた人を
好きになれないのを好きだと思うようにすればいい。
自分の意志でどうにかしようとすると必ずうまくいかない。
考えないでただ委ねること。女で居ること。それが責務。
伝統的で古風な女であることが求められている。見た目がおとなしく
見えるからって。イメージを聞くといつも女らしい形容詞や言葉が
出てくる。家庭的であるとかおとなしいとか穏やかでおっとりして
いるとかお酒のめなさそうとか奥ゆかしい真面目でしおらしい女で
あることが絶対である。新しき女などとは一線を引く。
確かに宿命のようなそういう雰囲気で過ごした。
中学では学校ではほとんどしゃべらなかったし、元々自己主張とか
苦手なのだ。控えめでおとなしいといつも評価欄に書かれていた。
反動で今は部活では真逆。自由で奔放でだけど穏やかで滅多に怒らない
頼れる人。確かに穏やかは合ってるの。怒らないし。わめくのは
みっともないし。ぎゃあぎゃあまくしたてるのは性でないし。
だからそういう古風なトコは性質なの。合ってるんだけど、
もっと無駄なこと例えば自分から提案するとか自分が指揮とるとか
そういう男的な指揮をしたいという潜在願望もはぐくまれていて。
それは仕事で用いるべきで恋愛には持ち込むべきではないのだけれど。
恋愛では自由とか個性とかいらなくて、限りなく抽象的でそして象徴的
でなければならない。限りなく特長は捨象されて、決まった役割を
演じればいい。感情は必要ない。決まった。大切だとか落ち着くだとか
はいいけれど、好きでどうしようもなくなることは二度となりたくない。
自分を失いたくない。臆病になっているのではない。ただもう誰にも
振り回されたくない。だったら、決まった役割を忠実にこなせばいい。
部活においての幹部の仕事のように、恋人としての役をこなせばいいのだ。
簡単なことだ。くだらない。結婚において恋愛感情とか愛情が必要では
なく運営としての機能と役割こそ全てだと思っている私にとって恋だけは
例外だと思ってた。結婚が機能的だと思っているからこそ、恋は感情的で
独創的なことだと信じていた。だけど所詮恋愛すらも機能的であれば
いい。恋愛は重要ではないということだ。ただの機能に過ぎぬ。
地元の大親友ユキエと電話して相談した。色々問題が詰まりすぎて
死にそうだった。自分の感情抑えて仕事引き受けまくって頼られてる
から忙しくて。でもユキエはわかってくれてる私のこと。
壊れるまで頑張る私を知っているから無理するなって。
つらくなったら電話しろって言ってくれて。
できるだけのことしてくれるから。ひとつひとつ解決して明るい先が見えて
くるのを信じて。