大谷田小ブログ

学校行事やPTA行事などの様子をお伝えします

タグラグビー教室(3年生)

2022年02月28日 08時01分24秒 | Web

 24日、25日の2日間、3年生のタグラグビー教室を行いました。21日に4年生の様子をお伝えしましたが、今日は3年生の様子をお知らせします。

 GTのことを詳しくお伝えしていませんでしたが、写真からもお分かりのとおり、今年度はお二方でした。大学でラグビーをしているというお子さん(大谷田小OB)もご一緒でした。某NHKの「ようこそ先輩」のようで感激してしまいました。

 25日は2日目とあって、アップの後は2対2の運動から始まりました。前回までと違い、味方同士のパスというプレイが加わりました。ラグビーのルールで前にパスができません。これがじつに難しい。けれど、裏返せば面白いところでもあります。子どもたちが楽しめるよう、プレイが続くように、パスする仲間が相手から邪魔されないルールや、パスカットはできないという特別ルールも加わり、トライ(得点)の可能性が広がる楽しい活動となりました。

 2対2のゲームを何度か繰り返し、いよいよチーム戦になりました。チームに足の速い子がいれば、ボールを持って相手をかわしてトライで得点という場面は多くありましたが、タグを取られることもかなり多くあり、ゲームが一旦止まります。そこでパスをする場面がうまれます。GTからのアドバイスもありましたが、まだ、ボールを持っていない子ができるだけ楽しめるように、あえてその子にパスを出して皆で楽しもうとする様子も見られました。

 今後の体育でタグラグビーをする機会もきっとあると思いますが、大いに弾みとなることと思います。もしかすれば、3年生は進級後にもう一度、GTのタグラグビー教室のチャンスがあるかもしれません。

 私はコート内に入って子どもたちを応援しながら写真を撮りました。3年生の子どもたちの動きがじつにスピード感あり、真剣味や迫力があり、かっこよく、本格的なラグビーのプレイのように見えませんか?

 3日間、GTにはお世話になりました。ラグビー経験もあり詳しいことはもちろんですが、何より子どもたちへの愛情があるからこそ、子どもたちがあれほど夢中になってタグラグビーを楽しめたのだと思います。GTは「グレート・ティーチャー」でもありました。

【校長:菅原】

 


サッカー教室(2年)

2022年02月25日 20時17分30秒 | Web

 昨日と今日、2年生の子どもたちのサッカー教室を行いました。2日間とも天気に恵まれましたが、特に今日25日は風もなく穏やかで、気持ち良く運動を楽しむことができました。今日もGT(ゲストティーチャー)にご指導いただきました。2年生にとっても1年生と同様にこのサッカー教室は初めてですが、1つ1つの集団行動やボールの扱い等を見ていると、動きも素早くボールを使った動作も巧みで、上級生だなぁと感心しました。

 一人一人が1つのボールで遊ぶ昨日までと違い、今日はペアでの活動でした。まずは、ボールを持って2人で向き合い、1人が下投げで相手にパスし、もう1人は相手に向かってボールを転がしてパスするというプレイでした。これを何度も繰り返していきます。GTが上手に行うためのコツを教えていましたが、その中に「相手のことを考えてあげる」というのがありました。2人同時にパスを出しますのでタイミングが大事になります。相手が受け止めやすいパスであることも大事です。サッカーに限らず大切な相手意識、他者意識をボールのパス交換という動作から体験的に感じさせる運動でした。他にもペアとなった相手のことを考えたり、相手と動作の呼吸、タイミングを合わせたりする活動がありました。2人組の活動になり、レベルはかなり上がりました。

 2人組でボールをパスし合いながら、動くという活動、サッカーでよくある「ワン・ツー(リターン)」というプレイもしました。ボールを味方にパスした直後にダッシュして自分の立ち位置を変え、先ほどパスした相手からもう一度パスをもらうというもの。決して簡単ではありませんが、多少難しいからこそ、子どもたちは頑張っていました。GTのコーチング(声かけ)も子どもたちの意欲を引き出します。

 最後にはクラスを2チームに分けてハーフコートでサッカーゲーム。いきなりのゲーム形式です。想像してみてください。1つのボールを皆で取り合って、子どもたちのほとんどがボールしか見ていませんから大混乱でした。チームメイト同士でボールを奪い合う場面も当然起こりました。ポジションなんてものも決めていません。しかし、しばらくすると、ゴール前を守る子どもたちがいたり、「もっと離れて!」と仲間にコーチングする子どもたちがいたり、コントロールしようとする子どもたちが現れました。

 サッカー教室が終わり、担任と少し話をしました。為すことによって学ぶ子どもたちがいたことを。次に体育でサッカー遊びをする際は、今日のゲームを子どもたちと振り返ることで、もっと楽しくゲームができるアイデアを子どもたち自身の気付きから引き出して活動できるのではないかと思いました。教員にとっても学びの多いサッカー教室となり、GTに感謝いたします。

 GTによるサッカー教室は、週明けに1年生がもう1時間ずつ行います。

 【校長:菅原】


タグラグビー教室(4年)

2022年02月22日 19時09分16秒 | Web

 昨日、サッカー教室の様子をお伝えしましたが、もう1つ特別授業がありました。4年生のタグラグビー教室です。この授業もGT(ゲストティーチャー)を招聘しての特別授業。と言うわけで昨日は1校時から4校時までスペシャルスポーツデーでした。タグラグビーの方も実施の可否について大変悩みました。GTからも腰に付けたタグをいろいろな子が手に触れる点について心配されていました。

 実施した理由はサッカー教室同様、3,4年生の子どもたちが楽しく運動する場を確保したいということでした。GTが心配された点については、学校生活の中では共有物に触れる場面は現実的に多くあり、その前後に手を洗うことを徹底していると説明しました。図書室で本に触れる。音楽室で個人持ちでない楽器に触れる。理科室で実験器具に触れる。体育で運動用具に触れる。すべて、授業開始前の手洗いと授業終了後の手洗いを2年近く繰り返してきました。GTにも了解していただき、たっぷりと楽しく運動できるようプログラムを組んでいただきました。

 タグラグビーが小学校体育で扱われるようになったのは平成23年頃、ですから多くの保護者の方はご存知ないのではないでしょうか。ラグビーの基本ルールからタックルとキックを除いたものです。タックルの代わりに相手プレイヤーが腰の左右に付けているビニール製の帯(タグ)を取るというもの。ボールを持って相手にタグを取られないように走り、相手をかわし、敵陣のゴールラインまで無事に駆け抜ければ得点になるというゲームです。

 4年生にとっては初めてのタグラグビーですから、この日はチーム戦ではなく基本1対1の攻防でした。互いに向き合い礼をし、ボールは持たずに握手をしました。つないだ手を離さずにもう一方の手で相手のタグを取るというゲームが始まりました。相手のタグを先に取れた子の喜びようといったら、なかったです。1組は担任も子どもと一緒に対戦していました。これほどうれしそうな顔をした4年生を私見たことありませんでした。2組担任は終始タブレットを手に子どもたちの中に入っていました。オンライン学習中の子たちに様子を伝えていたのだと思います。

 次はいよいよボールを持っての1対1でした。15mくらい先のゴールラインまでたどり着けたら攻撃側の勝ちです。相手は必死にタグを取ろうと迫ってきます。相手と正対してにらみあったり、フェイントをかけてかわしたり。あまりに楽しそうに活動している子どもたちを見ていて、私も一緒にやってみたくなりました。

 12人が一斉にゴールを目指し、4人がオニになってタグを取り、取られた子がオニになってどんどん増えていくというゲームも行いました。昔、体育館でやった「手つなぎオニ」を思わず思い出しました。

 4年生がタグラグビーを楽しみ、存分に運動することのできた、あっという間の時間でした。授業が終わって給食前、廊下で会った子たちが「楽しかった〜!またやりたいです!」と私に声をかけてきました。「もう1時間あるから楽しみだね!」と伝えました。24日と25日に3年生は2時間、4年生は1時間ずつ、またタグラグビーを楽しめます。またまたGTにお世話になります。

 【校長:菅原】

 

 

 

 


サッカー教室(1年)

2022年02月21日 19時55分03秒 | Web

 今日21日はゲストティーチャー(以下GT)をお招きして1年生のサッカー教室を行いました。GTは以前からご指導いただいてきた地域の方です。コロナ禍の今の情勢に、昨年度に続き中止も考えましたが、逆にこういう時だからこそ子どもたちが楽しく身体を動かせる場を大切にすべきと考え、実際することにしました。本校で今現在どのように体育の学習を行っているかをGTにお伝えし、感染対策をしてどんな内容でサッカー教室を行えるのか相談しての開催でした。

 1年生の2学級、どちらの様子も見ていましたが、サッカー教室とは言え、接触プレイは全くない基本的には子どもたち一人一人がボールを扱いながら楽しく運動するという流れでした。

 例えば、ボールを手に持って走る。合図で方向を180度変えて走る。GTの転がしたボールよりも速く走る。いずれもひたすら走るですが、子どもたちはもう大喜びで声を上げながら楽しく活動していました。なぜでしょう。1つ1つの運動がとにかく短いのです。テンポ良く次々に新たな活動を加えたり変えたりしていきました。子どもたちは飽きる間もなく、運動を続けることができました。

 また、ボールを足で扱う運動では、① 左右の足で交互にボールの上部に素早くタッチする。② 左右の足の内側で交互にボールに触れて転がす。③ ②を繰り返しながら場所を移動する。④ ③を繰り返しながら合図があったら素早く足の裏でボールを止める。⑤ ③を繰り返しながら合図があったら今度は足裏ではなく脛(すね)でボールを止める。⑥ 次は脛ではなく素早く尻で止める。つまりボールに座る。⑦ 次は胸で止める。⑧ 頭で止める。⑨ 最後には合図とともに、足裏–脛–尻–胸–頭で止めるを繰り返す。こうした変化に、子どもたちはいちいち歓声を上げて活動していました。GTの話術もあって、1つ1つの運動がミッションゲームのようでした。

 この他、リフティングやハイキック等、ボールを蹴る活動もあり、終始身体を楽しく動かして、あっという間の45分でした。

 1年生の次回のサッカー教室は28日。2年生のサッカー教室は、24日と25日に予定しています。

 【校長:菅原】


令和3年度PTA漢字検定

2022年02月19日 22時24分06秒 | PTA
先週2/13(日)、PTA主催の漢字検定が大谷田小を試験準会場として行われました。
内容の詳細は先週の校長先生ブログでも紹介頂いていて、PTAの運営について感謝のお言葉を頂きました。大変有難いことです。
少し重複しますがPTAの記録として簡単にアップさせて頂きます。

今年の大谷田小関連の受検者は、昨年を上回る78名でした。
受検者には、児童の他、児童の兄姉(中学生)や保護者も含まれます。
PTA本部役員と成人教育部のメンバーがにわか試験監督となり、真剣な雰囲気のなかで実施されました。試験の合否は、1ヶ月後に判明します。みんな良い結果が出ると良いですね!

(PTA会長 三枝孝次)



冷たい雨の試験日です。


受付風景、感染防止チェックシートを提出します。


午前中の2級·準2級は保護者とお兄さんお姉さんが中心です。


今回の最多受検教室の8級9級ではあわせて23名の申込がありました。


受検前の説明


真剣な受検風景


午前の10級の風景。1年生17名の申込みがありました。


午後の5級。6年生が中心ですが5年生の姿も。


静寂の中、鉛筆の音だけが響きます。


午後の最後は4級6級です。


4級は中学生相当の級ですが、6年生が2人チャレンジしていました。


受検後の子供達へのPTA参加賞、おもちゃ片手つかみ取り。みんな片手一杯に取っていきます。


受検された皆さんお疲れ様でした!
次回は来年の2月12日に行います。来年も多くの皆さんの受検をお待ちしています。

給食準備・片付け

2022年02月17日 20時08分56秒 | Web

 今日17日は、午前中に校内職員への定期ヒアリングが3時間と、他に来客対応があったために、残念ながら、クラスを回って学習の様子を見ることができませんでした。そこで1年から3年の給食の準備と片付けの様子を見ることにしました。

 感染が拡大している今、給食の時間は保護者の皆さんにとっても特に心配になるところだと思います。すでにお子さんから聞いている方も多いと思いますが、今日、私が見たことをお伝えし少しでも皆さんのご理解・安心になればと思います。

 まずお伝えしたいのは給食時間に子どもたちがマスクを外すのは「一口目は野菜から。いただきます。」の挨拶の後で、その後はこれまでどおり全員が同じ前を向いて黙食をしているということ。

 配膳は全学級、廊下です。当番の子どもたちが行いますが、担任と補助の教職員がついて安全に目を配っています。今日、私が見たのは5クラスでしたが、担任以外に、音楽専科、図工専科、算数習熟度別担当、特別支援担当3人、そだち指導員、介助員、栄養士、学習支援員の10人が補助にあたっていました。子どもたちは自分の食べる分は自分で取りに行き、片付けの時も食器は必ず自分で所定の場所に下膳させていました。これまでずっとそうやってきたので、1年生もしっかりと身に付いていました。

 食べている子どもたちは、おしゃべりはできませんが、その表情はどんより暗いなんてことは全くなく、おいしく味わい笑顔でいました。どうぞ安心してください。

 毎日、児童会活動として放送委員が放送を流していますが、5,6年生のこの活動も給食時間を楽しくする大きな力になっています。先月から毎日一人の先生をゲストに呼んでインタビューをしてきました。先生にいろいろな質問をして、最後はその先生のリクエスト曲を流す内容でした。今日はゲストはなく、今月のテーマ曲を流したり、来週の給食メニューを紹介したりする内容でした。

 下校後の家族団欒の際には,給食のことも時々話題にして、お子さんから話を聞いてみていただけると幸いです。

【校長:菅原】


体つくり運動(6年1組)

2022年02月16日 20時58分49秒 | Web

 今朝、2年生の1人の子が校門で私に突然話しかけてきました。早く午後の授業が始まってほしいと言うのです。突然でしたし、もっと勉強したいと言うのですから、うれしい驚きでした。しばらく、その子とやり取りをして、さらにその子の気持ちが分かりました。午後の授業があれば、昼休みがあり外で遊べる。授業が増えればおそらく体育の時間も増えるだろう。そう思っていたのです。身体を思い切り動かして運動したいと願っていたのです。

 今週からも4時間のハイブリッドを継続すると区の方針が示された時、教職員と確認し合ったことはいくつかありましたが、その1つは、未履修を出さないためのやり繰りは大変だけれども《体育は基本やっていこう》でした。子どもたちの健康、体力、気持ちの切り替え、友達との関わり、今のこの情勢からしても貴重であると考えました。

 もう1つ今日の出来事。子どもたちの遊びや体育を大切にしていこうという意に反してタイミング悪く避難訓練がありました。と言うのも今日の訓練は《予告なしの中休み中の訓練》だったのです。中休みになり校庭で遊び始めたところの突然の訓練で遊びを中断させることになりました。地震が発生したという校内放送に子どもたちは遊びをやめて命を守るための1次避難行動をとりました。子どもたち立派でした!今の情勢もあり、全員が校庭へ2次避難することはせず、すぐに校長講評となりました。職員室から校庭の様子を見ていて、子どもたちに申し訳ない気持ちにもなり、最速で1分もかけず「しっかり自分の耳で何が起きたのかを聞く。どうしたら身を守れるのか自分で考える。そして、行動する!普段の授業と全く同じことですね。」と話して終えました。

 さて、1コマだけ今日は授業を見ることができました。6年1組の体育です。6年生は中学受験をする子も多く、年明けから学級の皆がそろうという日がなかなかありませんでした。受験も終わりハイブリッド中ではありますが、先週からようやく皆が登校しています。貴重な体育の時間、子どもたちが楽しく運動していました。

 私が体育館へ行ったのは授業開始から8分後、すでにたくさんの用具がセッティングされていました。さすが6年生です。踏み切り板、跳び箱、平均台、ラダー、バランスボールと順に並び、それぞれに安全のためのマットが敷かれていました。これらが3セットずつ、3レーンになっていました。しかも跳び箱と平均台の高さが3レーンそれぞれで異なっていました。どのレーンを行くかは子ども自身が決められます。高学年の体育領域の中の「体つくり運動」のようです。ラダーをどう進むのか。いろいろなやり方がありますが、サッカーやバスケ等の社会体育で経験のある子がその例をやって見せました。

 これまで器械運動で跳び箱には何度も取り組んできた6年生で、苦手な子ももちろんいるはずですが、他の用具もあり、特にラダーやバランスボールがあることで、皆が楽しく笑顔で活動していて、先ほどからの話、貴重な体育の時間、楽しく運動していました。バランスボールは大笑いも起き、私もつられてしまいました。

 そろそろ慣れてきて新鮮味がなくなったかなと思えるタイミングで体育館から校庭へ出て、3グループに分かれて長縄跳びをすることになりました。回転する縄にスッと入れない子もスタート時はいましたが、何度も続けるうちに皆で跳ぶリズムに合ってできるようになっていくのを見ることもできました。一人残らず皆が楽しく活動している授業でした。担任がしっかりと子どもたちの運動量を確保するための場を設定をしていることに感心させられた時間でした。

 【校長:菅原】

   

 


情報と産業(5年2組)

2022年02月15日 20時39分08秒 | Web

 今日15日は、5年2組の社会科の学習を見ましたので、その様子をお伝えします。「情報と産業」という7時間扱いの単元で今日はその3時間目でした。

 様々な情報であふれている今を生きる私たちですが、この単元では情報を生かすことがいかに産業の発展につながるか、そして、自分たちの生活をより豊かにしていくのかを、学習していきます。

 どの学習もそうですが、いかに子どもたちが自分事として考えられるかが大切です。そのために子どもたちの経験や生活と関わる身近な題材であるかどうかが勝負の1つだと思います。そういう意味でも、今日の授業はとても良かったです。

 私が教室へ入った時には、担任と子どもたちがアイスクリームを話題に話し合っていました。5年2組はいつもですが、うれしいことに私が突然入っていってもほぼ子どもたちはリアクションなしです。じつは最初の頃は入っていく度に子どもたちは「こんにちは!」とあいさつをしてきました。それは望ましい反応でもあったのですが、私が入っていく度に子どもたちの集中を途切れさせてしまうのは申し訳なく、ある時、担任へ授業中の私への挨拶はしなくていいと伝えたのです。もし目が合ったのなら、その時はさすがに無視するわけにもいかないだろうから、会釈くらいでと。

 さて、アイスクリームに戻ります。担任が子どもたちにどんな時に食べたくなるのか尋ねていました。「イライラした時!」「えっ?イライラした時?」子どもたちは答えるだけでなく、担任に質問もしていきました。どんなアイスクリームが先生は好きですか?「チョコモナカ」

 担任と子どもたちのこのやり取りがじつは無駄ではなく大事だったのです。今日の問題は子どもたちにアイスクリーム会社の立場に立ってもらい、あれこれと考える学習だったからです。導入のアイスクリーム談話で、皆がアイスクリームの土俵に入ることができました。担任が1枚の資料絵を提示しました。アイスクリーム会社の人が困っている資料でした。

 資料から分かる困り事を子どもたちが発表していきました。「注文が多くてアイスクリームが足りない」「アイスクリームを運ぶための輸送トラックを手配しなくては」。これらは資料から子どもたちにはすぐに分かることでしたが、1人の子が、「このような困ったことが起こった時に今後どうしたらよいのか」という未来を見据えた困り事を発表しました。オンライン学習中の子でした。担任はこの発言を逃さずに取り上げ、もう1つの資料(情報)を提示して、「この情報を生かすと困り事は解決することができるだろうか」と発問しました。教室にいる子どもたちは3人グループになって相談。オンラインの子たちは同じ情報が載っている教科書ページを担任から教えられて考えました。

 ちなみにその資料はこんなです。

 気象情報と前年の売上数の相関性を表しています。算数で学習した棒グラフと折れ線グラフが混ざった、5年生にとっては読み取るのがかなり難しいと思えるものでした。3人グループでの相談がしばらくありました。以前もお伝えしたと思いますが、5年生の子どもたちは協働学習がしっかり定着しています。この時間も男女が混ざったグループでしたが、それぞれが考えたことを発言すると、それに対して他の子が意見し、自分たちで決めた1人がまとめて記録していく。じつにスムーズ、自然な感じでした。こうした学び合いを積み重ねてすっかり慣れているのだなと感心しました。

 グループ毎に話し合ってまとめたホワイトボードを黒板に掲示したところで、残念ながら時間となりました。続きがどうなるのか、単元の目標にどう迫っていくのか楽しみです。

 子どもたちの下校した放課後の職員室では、担任がパソコンに向かっていました。机の上にはチョコモナカの絵カードがあり、パソコン画面にはグラフのようなものが見えました。おそらく今日の授業を振り返り、次の授業計画を練り直しているのだろうと思いました。より良い授業を行うため、計画し、実践し、計画を今一度見つめて練り直す。授業改善の日々です。

【校長:菅原】

 


咲くやこの花

2022年02月14日 20時43分19秒 | Web

 今日から、また新しい1週間が始まりました。全校朝会はクラスルームのミートを用いて、私はいつものとおり校長室から教室にいる子どもたちに話をしました。

 14日の今朝の話題は2つ。連日熱戦にわく北京オリンピックと、校内に貼られている、ちょっと素敵な掲示物に触れました。写真をご覧ください。

 百人一首の序歌と、その意味、関連する立春についても書かれていました。この掲示物ですが、特別支援教室(ヤッタールーム)担当の教員が作成しました。コロナ禍の情勢の中、子どもたちが少しでも季節を感じたり動植物に関心をもってほしいと願って、この教員は教材の提示や掲示に努めています。子どもたちだけでなく、正直私もいつも注目しています。

 難波津に

 咲くや この花

 冬ごもり

 今を(は)春べと

 咲くや この花

 競技かるたを始める時に、百首には入っていない特別枠の和歌を詠みあげるのですが、その歌を序歌と言うのだそうです。お恥ずかしいことに私はこの掲示物がきっかけでそのことを初めて知りました。

 「咲くやこの花」は梅のことで、「梅の花が咲いて、春がいつの間にか訪れていたことに気付かされる。」そんな驚き、感動を詠んだ歌のようです。

 ところで、立春(2月4日)から数日経った先週、私は本校の敷地内にある紅梅があざやかに花開いていることに気付きました。週末には東京でも雪が降ると予報されていた時でしたから、それでも、こうして紅梅が咲き春が着実に近付いているのだなあと。ちょっとかっこ良く言うと、まるで序歌の作者と同じ心境になっていました。

 さらに言えば、寒い冬から暖かい春へ向かう季節の移り変わりと、コロナの感染拡大の山が落ち着いて穏やかになっていく希望を重ねていました。そんな思いを朝会で話しました。

 校庭の紅梅は写真のとおりです。

 じつは私がこの写真を撮った翌日、一人の教員がタブレットで私と同じように紅梅の写真を撮っていました。ちょうど、私は少し離れたところからその様子を見かけていたのですが、今朝校庭の紅梅の前でその教員とぱったり顔を合わせたので、どうして写真を撮ったのか訊ねてみました。すると、彼は「あまりにきれいだったので、学校に来ていないリモート学習の,子どもたちに見せてあげようと思って撮りました。」と答えたのです。すぐに彼を褒めました。1日前に写真を撮っていながら、私には恥ずかしながら、そこまで思いも及びませんでした。3年生以上のリモート学習中の子たちは、校庭にあざやかに咲いている紅梅をその先生から見せてもらったことでしょう。こんな教員がいること、校長として完敗ですが感動です。

 おまけにもう1つ。今朝、全教員の週計画に目を通している際、1人の教員が、私は「リモート」ではなく「オンライン」という言葉にこだわりたいとコメントしていました。その教員曰く、リモートは「離れている」という意味で、オンラインは「つながっている」という意味だと言うのです。なるほど、同じように使っていますが意味合いが真逆ですね。恥ずかしながら、このブログでも私は終始「リモート」を使ってしまっていました。この教員の子どもたちへの熱い思いを感じうれしくなりました。

 蔓延防止措置が延長したために、子どもたちの学習面ではつらい状況が続いてしまい大変申し訳ありませんが、教員も最大限に努力してまいりますので、引き続きご理解・ご協力を何とぞよろしくお願いします。

 【校長:菅原】

 


漢字検定(感謝です)

2022年02月13日 20時14分58秒 | Web

 今日13日はPTA主催の漢字検定が行われるというので私も学校へ行ってみました。もちろん受検ではありません。運営監督でもお手伝いでもなく、ただ単にその様子を見に行ったわけです。でも、行って良かったです。子どもたちが、合格目指して真剣に受検する様子と、その子どもたちのためPTA成人教育部と本部の役員の皆さんが完璧とも言える運営・監督をされていることが分かったからです。役員の皆さんへの感謝を込め、今日の運営はもちろんですが、今日までの段取りも含めて漢検についてお伝えいたします。

 まず、学校を受検会場にするには団体登録と覚悟が必要です。登録は簡単ですが、実際に漢検の運営は全て団体が行うという覚悟は簡単ではありません。

①漢検のお知らせを作成し、申込書等と一緒に配布する。

②申込書を受け付け、受検料を協会へ送付する。

③当日のタイムテーブル作成、及び受検会場となる教室の割り振りと監督役を手配する。

④会場準備。教室内の掲示物をすべて覆い隠す。座席の並び換え。復旧作業の時に分からなくならないように机と椅子に番号を書いたシールを貼っていました。これにはびっくりでした。かなりの手間があったと思います。

⑤登録団体による準会場であることを提示して周知する(校門に看板が設置されていました)。

⑥当日の受け付け。今の情勢ですから、健康チェックカードの提出や検温、手指消毒も行いました。

⑦受検教室での監督。事前の説明、事中の監督、事後の回収等。

⑧教室の復旧作業。机と椅子に貼った番号を手がかりに元通りに。明日、クラスの子どもたちが困ることは全くないでしょう。アルコール消毒までしていただきました。

⑨実施報告書を作成し、答案等と一緒に協会へ送付する。

⑩後日協会より結果を受理し、合否証はじめ数種類の書類を仕分けして受検者へ返却する。

 これらの間に、打合せがあったり、そのための資料準備があったりと、とにかくこうした手順があって、初めて、子どもたちは遠い受検会場でなく、自分たちの通う学校で漢検を受けることができるのです。大変ありがたいこと、感謝しかありません。

 今日は、感染予防対策の徹底もあり3回に分けての分散開催でした。午前中に準2級、10級、9級、8級を行い、午後2回目は7級と5級を、3回目は6級と4級でした。朝から準備し、片付けが終わったのが4時半を過ぎていました。各教室には3,4人の役員の方が試験監督として付き、協会が示す準会場としての基準をしっかりクリアしていましたし、子どもたちへの説明もすべて協会から送られてきたマニュアルに則ったものでした。

 こうした完璧な厳正な体制、運営のもとでの受検ですから、子どもたちの様子も真剣そのものでした。

 帰り際には、おもちゃのつかみ取りのご褒美がありました。これは協会マニュアルにはありません。PTAから頑張った子どもたちへの温かい計らいです。十分に準備して力を発揮し終えて、おもちゃもたくさん取ることができて、皆うれしそうに帰っていきました。

 漢検の運営に携わった保護者役員の皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。たいへん、お疲れ様でした!

 【校長:菅原】