大谷田小ブログ

学校行事やPTA行事などの様子をお伝えします

クラブ活動

2021年06月30日 19時58分35秒 | Web

 小学校の授業は学習指導要領に基づき学校毎に年間計画を立てて行います。その時間にどんな活動、学習をするかは意図的計画的なものであり、何をするか子どもたちが決められることでは基本ありません。

 けれども、2つだけ、何をするのか子どもが決められる時間がなんとあるのです。1つは全学年に週1時間ある学級活動で、もう1つが4年生以上に年間10回程あるクラブ活動です。子どもたちに自主的実践的な態度を育てるため、何をするか先生ではなく子どもたちが自分たちで活動内容を決めることができるのです。ですから、このクラブ活動は子どもたちにはたいへん楽しみな貴重な時間です。しかも同好の仲間との活動ですから、なおさらでしょう。

 5月の顔合わせ以来、緊急事態宣言が解除されたこともあって、6月28日、久しぶりにクラブ活動を行いました。実際の活動としては初めての時間でした。4年生にとっては待ちに待ったクラブですが、5年生にとっても昨年度のことを思えばほぼ同じはず。6年生にとっては初めてのクラブ活動にワクワクした4年の時から時間だけが過ぎて、いきなりの最上級生です。部長や副部長を務める子はもちろん、皆、うれしい気持ちと同時にプレッシャーもあったことでしょう。

 いくつかのクラブをのぞいてみましたが、担当の教員も久々であることや6年生の子どもたちの気持ちも分かっていますので十分に配慮している様子がうかがえました。

 「合奏クラブ」は全員が木琴で演奏練習していました。感染予防対策もあって打楽器です。楽譜をよくよく見ると、担当教員の名前がアレンジャーとして明記されていました。クラブのために特別に作られた楽譜のようでした。

 窓から校庭を眺めると「運動クラブ」がドッジボールをしていました。遠くからですが、楽しく活動しているのが分かりました。

 「家庭科クラブ」は雑巾作りをしていました。作業中の子どもに話を聞くと次回からは2択で各自作りたい物を決めて、マスコット作りをするようでした。

 「百人一首・将棋クラブ」はその名のとおりの活動をしていました。6年生が上の句を読み始めるや、素早く札に手が伸びます。私にはとても取れそうにないハイレベルの競技でした。

 「パソコンクラブ」は一人一人が思い思いのソフトを楽しんでいました。目にしたこともないゲームがほとんどで、これまたついていけずショック。カレンダー作りや、ソフトを使って教科の勉強をしている子もいました。

【学校長:菅原】

 


10のまとまりで考える(2年)

2021年06月30日 19時49分55秒 | Web

 6月30日、1ヶ月ぶりに2年1組の学習を1時間丸ごと見ました。たしか前回も「ひき算の筆算」、偶然にも同じ算数でした。「70+50」の計算の仕方を考える学習です。

 前回と大きく違うのが、学習のめあての確認でした。前回は担任からサッと提示されていましたが、今回は「めあては何でしょう?」と担任が子どもたちに問いかけました。この違いを大きいという理由は、学習の主体者は子どもたちだからです。教師から一方的に出されるめあてではなく、子どもたちとやり取りしながら決める方が、受け身でなく、より子どもたちが能動的、主体的になれるだろうという考えです。担任は子どもたちから出てきた言葉を受け止め、それを生かしながらめあてを黒板に書いて示しました。

 さて、子どもたちが自力解決した方法をみんなで確かめ共有していきました。きっといつもそうしているのでしょう。

 まず、1つめの考えが発表されました。ノートに○が70個、50個描かれていました。考え方は正解です。合わせて120です。何人かの子がノートに同じように描いていました。とにかく全部を数えて合計を求める方法ですが、実際には数えずに計算したのだろうと思います。

 次は下のような考えです。10を1つの○にしています。先ほどよりもかなり簡単になりました。10のまとまりが7個と5個なので合計で12個、120となります。

 次の2人の考えは図絵からグッと抽象化された式で表されていました。100を作ろうと計算の工夫をする考えと、10のまとまりがいくつになるかを計算する考えです。

 最後は、筆算でした。1ヶ月前にすでに学習済みです。この筆算も計算は同じ位どうしを足しますので、10のまとまりが合計でいくつになるだろうと考えているはずです。

 担任は、どれが1番良いと言ってしまうのではなく、子どもたちに「どれが簡単ですか? 分かりやすいですか?」とたずねていました。学習の主体者である子どもたちが考えを比較検討し合う中で、より良い方法を考え見出していく、そんな1時間でした。担任は子どもたちの考えを受け止めながら発表の順番を意図的に整理するコーディネーターに徹する、なんとも素敵な授業でした。

【学校長:菅原】

 


読書表彰2

2021年06月29日 17時49分08秒 | Web

 5月24日に続き、6月28日の全校朝会も読書表彰を行いました。今年度2回目です。

 各学年の目標をおさらいすると、1年生が100冊。2、3年生が2000ページ。4年生が3000ページ。5、6年生が4000ページです。第2回目の目標達成者は、1年生が1人、2年生が10人、3年生が3人、4年生が15人、5年生が1人、6年生が4人の計34人でした。先月と合わせると54人です。たいへん多くの子どもたちが読書に親しんでいることが分かります。

 さらに驚いたのが、4月から通算して10000ページを超えた子が4人もいたことです。4人とも6年生です。とにかく読書が大好きで、読みかけの本があると続きが気になってしまい、わずかな時間でも本を開くのだそうです。

 達成した子が多過ぎて時間内に一人一人の呼名をすることができず、映像で全教室に子どもたちの表情を紹介するのが精一杯という、うれしい悲鳴でした。この日、代表として、10000ページ達成の4人に目標達成書を手渡しました。

 【学校長:菅原】


プール開き 2021

2021年06月28日 19時44分13秒 | Web

 6月18日に全校でプール開きの会を行いました。2年ぶりとなった学校プールです。毎年、プール開きの際は全教職員で事故防止のために研修を行い万一に備えます。しかし、今回は心肺蘇生法やAEDの使用方法だけでなく、感染予防をどうしたら徹底できるか入念な確認をしていきました。着替えをどうするか。マスクはいつ外すか。外したマスクをどうするか。声を出さずに人数確認をどうするか。学年単位の実施で教員がプールに入って指導していいものか。できる内容と控える内容は何か。とにかく確認事項が山ほどありました。その1つ1つを皆で知恵をしぼって最善と思われる方法を決めていきました。

 これまでと大きく違うのは学年単位の実施ということ。教員2名だけではプールに入って子どもたちに直接指導するのは厳しい状況でした。しかし、この1番のネックは保護者の皆さんのご協力、見守りボランティアのおかげで解決できる運びになりました。たいへんありがたいことです。

 プール開きはしたものの先週は全学年、残念ながらプールに入ることができませんでした。水温と気温の合計が実施可能の基準に達しませんでした。5年生だけそれをクリアしましたが、さあ、いよいよというタイミングでまさかの雨が降り出すという不運でした。

 リベンジとなった今週のスタート、まずは3年生が先陣を切ってプールに入ることができました。40人の3年生は欠席もなく見学者もなく全員がプールに入りました。1年生の夏以来の学校プール、とにかく子どもたちは皆うれしそうですし気持ち良さそうでした。貴重な時間をさいていただいた暑い中でしたが、2人の保護者の方も子どもたちの様子に終始笑顔で見守ってくださいました。

 広いプールをわずか40人ですから、順番待ちの時間もなく、かなりの運動量も確保できる学習となりました。良かった点や、こうしたらさらに良いのではないかという点を、放課後に全教職員で振り返り、確認もしました。明日以降に生かしていきます。

 【学校長:菅原】

 


授業公開に向けた試行

2021年06月27日 18時15分54秒 | Web

 昨年度から教室での子どもたちの学習の様子を保護者の皆さんに見ていただくことができない状況が続いていて、たいへん悔しく思っています。保護者の皆さんにとっても我が子が教室で先生や仲間たちとどのように学習に取り組んでいるのか、ずっと気になっていることと思います。

 大谷田小に着任後、子どもたちの様子をできるだけ皆さんにお伝えしようと思い日々校内を歩き回っては教室をのぞき、このブログでの発信に努めています。

 さて少々先の話ですが、10月の学校公開には、なんとか感染予防対策を講じたうえで、保護者の皆さんには安心して直に教室の様子を見ていただきたいと考え、教職員とその方法を検討しています。

 そこで、7月と9月の土曜授業で、10月の公開に向けたお試し参観(学習確認)を行います。それは、廊下からになりますが、人数を限定して保護者の皆さんに教室でのお子さんの学習の様子を見ていただく(確認していただく)というものです。

 まずは入学以来1年以上もお子さんの学校生活をご覧いただけていない2年生の保護者の皆さんに限定して7月の土曜授業で試みたいと考えています。そして、問題点等を洗い出して修正し、9月土曜授業には、1年生の保護者の皆さんに見ていただき、10月の全学年の公開を目指したいと思っています。

 詳しくは、近々、文書にて保護者の皆さんにお知らせいたします。なお、ブログは不定期ではありますが今後も続けてまいります。時々、気にかけていただければ幸いです。

 【学校長:菅原】


縦割り班活動スタート

2021年06月25日 21時53分01秒 | Web

 縦割り班活動をようやく始めました。当初は5月初めに計画していた班の顔合わせを今日行いました。2ヶ月近く遅れての活動ですが、スタートできたことをたいへんうれしく思います。

 縦割り班とは、1年から6年までの異なる学年の子どもたちで構成される班のことです。1つの班は11人ないし12人で、今年度は全26班になりました。広く多くの学校で取り組まれ、活動内容は学校毎に様々ですが、大谷田小では班のみんなで遊ぶことが活動のメインです。1人の教員が2つの班を受け持ち、担当教員の指導のもと、6年生の子どもたちがリーダーとなって班をまとめていきます。

 コロナ禍のため、全校みんなで集まる学校行事ができない今の学校生活の中、高学年の子どもたち、とりわけ6年生が年長者として力を発揮する機会をなかなかつくることができないので、この縦割り班活動はとても貴重です。

 全班、校庭で輪になって、一人一人が自己紹介。ただし、名前と顔を覚えようということでゲーム形式でした。「○○です」と最初の子が自己紹介をすると、次の子は「○○さんの隣の○△です」と自己紹介し、さらに次は「○○さんの隣の○△さんの隣の□○です」と、どんどん積み重ねていくのです。何度も最初の子から順に名前が繰り返されるので、たしかにこれなら覚えられたかもしれません。

 自己紹介の後はどの班もハンカチ落としを楽しみました。班長、副班長がよく頑張っていて、担当の教員はできる限り口出しを控えて笑顔で見守るよう心がけていました。

 【学校長:菅原】


じゃがいも収穫体験(3年)

2021年06月24日 20時08分25秒 | Web

 今日、3年生の子どもたちは「なるなる農園」で農体験をしました。今年3月に種芋を植えましたが、いよいよ収穫時期を迎えたのです。出発前に2つのめあてを担任と確認。まず、とにかく収穫を楽しみましょう。2つめは、これまで畑を管理してきてくださったボランティアの方へ感謝の気持ちを伝えましょうでした。挨拶や感謝の言葉だけでなく、皆さんの態度でも気持ちは相手に伝わりますと担任が子どもたちに話しました。

 農園では4人のボランティアの皆さんが準備を終えて、子どもたちを迎えてくれました。挨拶とボランティアの方の紹介の後、収穫の仕方や、そもそもの話、なぜ、じゃがいもという名前なのかについて教えていただきました。

 1列の畝に3人ずつ並んで位置につきました。「では、どうぞ始めましょう。」と担任が声をかけると、多くの子たちは目の前の土を早速掘り始めました。しかし、中には経験不足からか土を掘ることに躊躇する子も。蟻などの小さな虫を苦手にする子も慎重でした。それでも、じゃがいもは偉大です。「あった〜!」「こんなに大きい!」子どもたちの歓声があちこちから上がると、見つけたい、掘り当てたいという意欲がみんなに広がり、夢中になって活動していきました。そろそろ終わりの声をかけなくてはという時刻になりましたが、子どもたちがあまりに夢中になっているので、担任が困るほどでした。

 この3ヶ月間、水やりや草取り等、畑の管理に苦労してきましたが、子どもたちの活動の様子や、「見つけた!」と喜びの声を聞くことができて、頑張ってきた甲斐がありました。うれしくなりました。ボランティアの方から、そんな言葉がありました。

「カレーライスがいいな〜」「ポテトサラダをみんなで食べたい!」ずっしりと重いじゃがいもの袋を手にしての帰り道、子どもたちは早くも食卓にのったじゃがいもや家族の笑顔を想像していました。

 ちなみに、4年生が5月14日に苗を植えたさつまいもですが、その2週間後の5月28日の様子と今日の様子を並べてみます。

   すごい‼️ 見事に生長していました。ボランティアの皆さんのおかげです。ありがとうございます。そして、今後ともよろしくお願いします。次は4年生の番です。

【学校長:菅原】


学校訪問・視察

2021年06月23日 19時24分33秒 | Web

 今日は足立区教育委員会が毎年定期的に行っている学校訪問、視察がありました。学校経営の進捗状況についてのヒアリングの後、先方のリクエストで5年生の算数(3教室)とヤッタールームでの子どもたちの学習の様子を見てもらいました。

 5年算数は「合同な図形」の単元の終盤でした。すでに合同な図形の意味や描き方、三角形の内角の和が180度であることや、そのことを使って四角形や五角形の内角の和を求められることなど多くのことを学習してきました。今日は、身の回りの中にあるものに、これまでの学習を活用していく学習でした。

 アスレチックや校庭の固定遊具の構造を三角形や四角形等に見立てて実際に測らなくても、角度等を机上の操作で求めることができる問題に向き合いました。

 発展的な問題に取り組むグループの子どもたちは途中から校庭に出て学習しました。ちょうど校舎の高さを求める場面でした。校舎から10m離れた地点に立って、そこから屋上までの角度が分かれば校舎のおよその高さが求められるという活動に取り組んでいました。屋上までの角度を求めるのに下のような道具を使っていました。

 角度が分かったら、ノートに10mではなく10cmの直線を引き、片方の端からは直角に直線を伸ばし、もう片方からは先ほど分かった角度で直線を引いていきます。すると下のノートに描いてあるような直角三角形が出来上がります。

 辺の長さを測り、単位をcmからmに置き換えると、それが校舎の高さになるのです。実際には測定できないものでも、学習内容を生かすと求めることができる、算数のよさを実感できる学習でした。

【学校長:菅原】

 


めざせ百人一首名人2

2021年06月22日 19時55分54秒 | Web

 昨日に続き話題は百人一首です。ある学年の担任から、すでに教室では百人一首に取り組んでいて、10首合格、20首合格、・・・と頑張っている子どもたちがいると聞きました。もしかしたら、この学年の子たちは、さっそく今日の放課後に校長室へチャレンジしにやって来るかもしれない、そんなことを思いながら今日も校内を回っていました。なんとびっくり❗️1年生の教室から・・・

 百人一首を音読する声が聞こえるのです。立ち止まり教室をのぞきました。子どもたちはプリントを見ながら音読しているのですが、七五調の調子で流暢に唱えているのです。1年生にとって、和歌の意味はさっぱり分からないだろうと思います。でも、よく言われる七五調の、心地よい調子で読んでいるのです。担任に聞くと、1首〜3首を暗唱する子もいるそうです。おそらく声に出しながら耳で覚えたのでしょう。

 さて、放課後、校長室に10人を超える子たちが昇段チャレンジにやって来ました。やはり思ったとおり、上述の学年、3年生でした。昨日の朝会での告知を待ってましたという子たちです。私が上の句の5音を告げ、その後を子どもが続けて唱えます。私と一対一で向き合い緊張もあったと思いますが、10首を暗唱できた子が5人いました。次回は明後日。チャレンジする子どもたちを笑顔で迎えたいと思います。

【学校長:菅原】


めざせ百人一首名人

2021年06月21日 19時30分35秒 | Web

 6月21日の全校朝会では、百人一首に関する講話をしました。百首の中になんと1首だけ海外で歌われたものがありますと、切り出しました。

 じつは安倍仲麿の「天の原 ふりさけみれば春日なる 三笠の山にいでし月かも」がそうなのです。百人一首をすらすら口ずさめる子は多いですが、小学生では歌の意味や背景までを知っている子はそれほどいないのではないかと思いました。

 安倍仲麿は若くして今の中国へ留学し30年後にようやく日本に帰ることになり、故郷への思いを短歌にしました。それがこの歌であると伝えられています。しかし、実際には、船が暴風に遭ってしまって中国へ引き返したため、仲麿は、結局その後も中国で暮らし、日本に戻ることなく中国で亡くなったそうです。

 大谷田小では「めざせ百人一首名人」と銘打って昨年度まで百人一首の暗唱に取り組んできました。10首覚えたら担任の先生の前で暗唱し、その後、校長室で暗唱できると初段。10首毎に段が1つ上がり、百首達成で9段から名人になるというものです。その取り組みを今後も続けていくと、この朝会で子どもに伝えました。

 じつは昨年度の時点で名人に達している子がかなりいるのです。この子たちのモチベーションをどうしていくか。ただ今、考え中です。

【学校長:菅原】