小学校の授業は学習指導要領に基づき学校毎に年間計画を立てて行います。その時間にどんな活動、学習をするかは意図的計画的なものであり、何をするか子どもたちが決められることでは基本ありません。
けれども、2つだけ、何をするのか子どもが決められる時間がなんとあるのです。1つは全学年に週1時間ある学級活動で、もう1つが4年生以上に年間10回程あるクラブ活動です。子どもたちに自主的実践的な態度を育てるため、何をするか先生ではなく子どもたちが自分たちで活動内容を決めることができるのです。ですから、このクラブ活動は子どもたちにはたいへん楽しみな貴重な時間です。しかも同好の仲間との活動ですから、なおさらでしょう。
5月の顔合わせ以来、緊急事態宣言が解除されたこともあって、6月28日、久しぶりにクラブ活動を行いました。実際の活動としては初めての時間でした。4年生にとっては待ちに待ったクラブですが、5年生にとっても昨年度のことを思えばほぼ同じはず。6年生にとっては初めてのクラブ活動にワクワクした4年の時から時間だけが過ぎて、いきなりの最上級生です。部長や副部長を務める子はもちろん、皆、うれしい気持ちと同時にプレッシャーもあったことでしょう。
いくつかのクラブをのぞいてみましたが、担当の教員も久々であることや6年生の子どもたちの気持ちも分かっていますので十分に配慮している様子がうかがえました。
「合奏クラブ」は全員が木琴で演奏練習していました。感染予防対策もあって打楽器です。楽譜をよくよく見ると、担当教員の名前がアレンジャーとして明記されていました。クラブのために特別に作られた楽譜のようでした。
窓から校庭を眺めると「運動クラブ」がドッジボールをしていました。遠くからですが、楽しく活動しているのが分かりました。
「家庭科クラブ」は雑巾作りをしていました。作業中の子どもに話を聞くと次回からは2択で各自作りたい物を決めて、マスコット作りをするようでした。
「百人一首・将棋クラブ」はその名のとおりの活動をしていました。6年生が上の句を読み始めるや、素早く札に手が伸びます。私にはとても取れそうにないハイレベルの競技でした。
「パソコンクラブ」は一人一人が思い思いのソフトを楽しんでいました。目にしたこともないゲームがほとんどで、これまたついていけずショック。カレンダー作りや、ソフトを使って教科の勉強をしている子もいました。
【学校長:菅原】