すでに春休みになり、多くの子どもたちは1年間を終えた達成感と、進級・進学に向けた希望をふくらませていることと思います。
令和3年度の最終日にあたり、まず24日に行った修了式についてお伝えします。最後の最後まで悩みましたが、全校で一堂に会することを避けてオンラインで各学級と体育館をつないで行いました。全校朝会や児童集会を含め、今年度はこの方法がすっかり定番になりました。
各担任が悩みに悩んで決めた代表児童11名には体育館に来てもらい、私が修了証を手渡しました。代表に選んだ理由を事前に聞いていましたが、相当に苦しんだことと思います。
1年間を振り返って書いた作文を2年生の代表が発表しました。文字を丁寧に書くことを心がけて取り組み続け、形よく書けるようになった喜びの内容でした。3年生になっても新しい漢字学習など、書く量は増えるので、形を整えて書けるようにさらに頑張ると進級後の抱負も合わせて発表しました。大変に感心させられました。目標を立て、そこに向かって取り組んだこと自体素晴らしいことです。そして成果もあった。自ら振り返り、自分は頑張ったことでできるようになったと気付き、自信・自己肯定感ももてたのではないでしょうか。さらには今後の学習に対する見通しをもち、自らの学習を調整する力を身に付けているのではないかと、発表を通じて感じました。全校児童が各教室で自身の1年間を振り返りました。目に見える、自分で気付いた以上に全員がこの1年で成長したことを確信しています。
私からは各学年について、一番記憶にあることを1つずつ話して伝えました。まず、1年生ですが、どの学年よりも著しい成長が見られた子どもたちでした。中でも文字の習得です。平仮名の学習から始まり、片仮名や漢字まで学習し、それらを使って自分が体験したことや自分の気持ち、考えを表せるようになりました。これはすごいことだと思います。
2年生とは一番多く校外学習に同行しました。私が一緒に行っただけでも4回です。地域図書館、中川公園、なるなる農園。行った先での話の聞き方が素晴らしかった。さらに話を聞きながらメモを執る様子に感心しました。戸外で聞く。記録する。どちらも教室と違って難しい状況ですが、皆一生懸命に学習していました。
3年生は、ご存知のとおり40人、日本一の大人数です。皆が落ち着いて学習に取り組めるか、年度当初からとても気になっていました。しかし、いつ学級をのぞいても、その心配はすぐにどこかへ飛んでいました。皆が落ち着いた態度で学習していました。休み時間の校庭では担任と一緒に皆で体を動かしていました。けじめがあり、なんとまとまりのある学年学級なのだろうと感心しました。
4年生で心に一番残っているのは歌声です。7月の頃、子どもたちがその日音楽の授業があることを朝から喜んで登校しているシーンを思い出します。当時からあのコスモスを気に入って歌っていたのです。12月の発表会で4年生が歌ったコスモスに鳥肌がたったことを今でも鮮明に覚えています。
5年生については、できるだけ先生を頼らずに自分たちの力でやり遂げようとする行動が多くの場面で見られたことが印象に残っています。子どもたちの活動の場を担任が意図的に創出したこともありますが、担任の予想を子どもたちは超えていきました。音楽学習発表会に向けた練習の際には子どもたちから、もっとこうしよう、ここが心配だから何とかしようと学習のめあてが出ました。自然教室では一人一人が、あるいは班で声をかけ合って行動していました。初めての宿泊行事にもかかわらず担任にあれこれ指示を仰ぐ様子はほとんどありませんでした。この子たちはいったいどんな最高学年になっていくのだろうと楽しみでしかたありません。
年度末の節目、これまでお世話になってきた方へ子どもたちが感謝の手紙を書きました。コロナ前は感謝集会を開き、学校に来ていただいて全校児童が直接お礼を伝えてきました。今年度も集会はできませんでしたが、登校時の安全ボランティアの方をはじめ、図書ボランティア、PTA本部役員の皆様へお手紙で感謝の気持ちを伝えました。
修了式を終えてから昨日まで、私と副校長で安全ボランティア7名の皆様のご自宅をたずね、令和3年度を無事故で終えることができたことをご報告しお礼しました。子どもたちの手紙を手渡すと皆様大変感激されていました。「子どもたちからの手紙はうれしくて、これまでのものもずっと大切にとっています。」「毎朝、子どもたちと挨拶を交わすことがうれしくて私の方こそ元気をもらえて感謝したいくらいです。」と。創立70周年の節目ということもあり、PTA会長と相談して、全保護者からの感謝状も贈らせていただきました。次週から始まる新年度も引き続き見守りを続けてくださるとのことでした。大変ありがたく思います。
ところで、令和3年度の締めくくりでもある第72回卒業式についてですが、事情により4月5日以降に、このブログでお伝えいたします。年度内にあげられず申し訳ございません。
【校長:菅原】