1年生に続き、やはり先週見た2年生の算数の授業の様子をお伝えします。当たり前のことですが、1,2年を続けて見ると1年間の学習の積み重ねの大きさを強く実感しました。
2年生は駄菓子屋で100円で好きな買い物をするという学習でした。最初に黒板に駄菓子屋の商品が並んだ大きな絵が提示されました。子どもたちからは思わず「うわぁ〜!」という声が上がりました。つかみはオッケーです。担任が「私は、飴とドーナツを買おうかな〜。」と話すと、やはり子どもたちから「うわぁ〜」と羨ましいな〜という声が。算数ですから代金はいくらになるだろうという流れです。式はすぐに「24+12」と出て、すでに学習してきた筆算で計算することになりました。すぐに子どもたちから「36円」と発表がありました。繰り上がりのない計算ですから即答でした。
担任が「皆も買いたいですか?」と問いかけると、子どもたちは大喜びでした。黒板に提示した絵のミニサイズプリントをジャジャーン!と担任が見せると、もう子どもたちは「やった〜!」と学習意欲MAXでした。同じ学習でも、こうした場面設定の工夫で子どもたちの学びに向かう意欲は全くちがってきます。前回の1年生の「6の合成・分解」をペアでクイズのように出し合う場にしたことといい、この日の駄菓子屋の買い物場面といい、どうしたら子どもたちが楽しく学習できるかを担任はよくよく考えて工夫しているのです。
どのような買い物をしたのか何人かが指名されて発表していきました。切り取った駄菓子の絵や筆算がディスプレイに映されました。するとその中に、代金がぴったり100円となるものや、98円とギリギリまで考えたものがありました。担任の例示した合計36円とは大きくちがっていました。できるだけたくさん買おうとする子がいることを予想していた担任は、まだまだ残金のある子たちもいるので、「もっと買いたいですか?」と尋ね、さらに買い足していく時間をとりました。ほぼ使い果たした子もいますので、改めて100円で買い物をうながしました。2度目となるので変化もつけました。同じ駄菓子を複数買えるように、駄菓子の絵を大量に準備していたのです。この事前の準備が奏功し、子どもたちはまたまた歓声を上げて学習に取り組んでいきました。
繰り上がりのある計算を筆算で行う学習をした子どもたちが、それを生かすという学習でした。場の工夫と担任のちょっとしたパフォーマンスで、子どもたちは「今日の算数は楽しかった!」そう思えたことでしょう。
【校長:菅原】