今日は3年ぶりに開催された連合音楽会のことを紹介します。この会は足立区教育委員会と、区内の小学校教員で組織される教育研究会音楽部の共催で、コロナ前は毎年行われてきました。ただし、区内に小学校は68校と多いため、すべての小学校が毎年参加できるわけではありません。今回は大谷田小に出番が回ってきて、学校代表として5年生の出演を決めました。 誰もが経験できるわけではない貴重な機会を今回5年生は経験することになりました。
今日11月30日の午後の部では区内小学校6校が集まり、大谷田小5年生が開会式の児童代表の挨拶と、トップバッターの演奏を披露しました。曲目は「世界に一つだけの花(斉唱)」と、「彼こそが海賊(合奏)」でした。
5年生はすでに中学年の頃から「合唱」(ソプラノとアルトのパートに分かれて歌うこと)を学習してきていますが、今回の歌唱はパートを分けずに「斉唱」でした。変声期を迎え始めている子にとっては、じつは合唱以上に難しかったのではないかと思います。音楽専科教員の話では、いくつか用意した曲の中から子どもたちがこの歌を選んだそうです。ピアノ伴奏も今回は子どもが行いました。子どもたちの澄んだ歌声がきれいに優しくそろい、1階最後方にいる私にもしっかり届きうっとりしました。
合奏の方は映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ曲でもある「彼こそが海賊」です。5年生は先日の学習発表会でも海賊を演じました。先に連合音楽会の曲が決まり、ならば海賊でそろえようと「われらの船長」が採用されたとか…。学習が順調に進むようであれば、学習発表会でも合奏の一部を披露するなどのコラボレーションも意図していたそうです。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」1作目の「呪われた海賊」から「最後の海賊」までの5作を映画館で見ていた私には演奏が始まった途端にもうゾクゾクしてきました。さすが5年生だなあと感心した1つに楽器の多さがあります。ピアノ、アコーディオン、電子ピアノ、バスキーボード、マリンバ、鉄琴、グロッケン、ティンパニー、ドラムセット、大太鼓、ボンゴ、リコーダー、鍵盤ハーモニカ等、なんと13種類以上です。これらの音が入れ替わりながら、重なりながら、メロディを奏で、リズムを刻み、1つの音楽になっていきます。昨日の学校体育館での最終リハーサルも素晴らしかったのですが、今日は特別な西新井文化センターのホールでもありましたので、さらに迫力ある演奏に聞こえました。
10月初旬、休み時間になると、音楽室に向かう5年生が何人もいました。もちろん楽器の練習をするためです。ちょうど連合音楽会に向けた学習が始まった頃で、この休み時間の自主練シーン、子どもたちが一生懸命に取り組む様子を私は何度か目にしていました。鋸南自然教室が終わり、この2ヶ月間の道のりを振り返えると、子どもたち、担任、音楽専科教員の努力、頑張りを心より称えたい気持ちになります。
今日、無事に本番を終えたわけですが、じつはまだ続きます。5年生は、この後、全校の子どもたちと先生方、そして家族に聞いてもらうために、あと2回、本番を行います。ご家族の皆さんはこの週末をどうぞ楽しみにしていてください。
ところで、ここに上げている写真ですが、校内での最終リハーサルの時のものです。全校児童に発表する日にあいにく校外学習のために留守になる4年生にリハ演奏を聴いてもらいました。また、今日の西新井文化センターの様子も写真に載せたかったのですが、残念ながら撮影禁止だったためにかないませんでした。
【校長:菅原】