大谷田小ブログ

学校行事やPTA行事などの様子をお伝えします

夏休みの作品展⑥(3年)

2021年09月29日 16時54分43秒 | Web

 作品展の紹介も今日が最終回となりました。3年生の作品を楽しみにしていた方には大変お待たせしました。3年も力作ぞろいで、感心のしっぱなしでした。6点ほど紹介します。

 3年生は理科で昆虫の学習をしてきました。夏休み前に教室でチョウも飼育していました。そうした学習が影響しているのかもしれませんが、虫や生き物をテーマにした作品がたくさんありました。その中から、まず3点ほど紹介します。

 1つ目は「クワガタとカブトムシ」です。子どもたちにも、かつて子どもだった大人たちにも、クワガタやカブトは人気です。私も子どもの頃は友達とよく森へ捕まえに行きました。ミヤマやノコを取った時はうれしくて跳び上がりながら帰ったものでした。そう言えば、人生で一度だけオオクワを取ったことも思い出しました。

 この作品を見ていて、もうたまらなく好きなんだろうなぁと思いました。クワガタやカブトのためなら、どんな苦労も苦にならない、そんな作品。この夏のすべてをかけたのではとも思いました。クワガタとカブト、それぞれ20種類くらいについて調べていました。また、イベント会場で一本の木にたくさんのカブトがしがみついている脇で、うれしそうにしている本人の写真もありました。

 

 虫シリーズの2点目は、ダンゴムシについての研究です。ダンゴムシは大谷田小の校庭にもたくさんいますし、子どもたちと一緒につかまえたことが何度もありました。しかし、習性については分かっていませんでした。この子の研究によると、ダンゴムシは壁に当たると、右左右左へ交互に進む習性があるのだそうです。その習性をもとに、実験装置を使って見事にゴールへたどり着くダンゴムシが何匹いるか調べたようです。

 

 

 

 虫シリーズ3点目は、自宅の敷地内にどんな虫がいるのかを調べてまとめたものです。虫にはそれぞれ棲家とするふさわしい環境があります。面白いと思ったのが、敷地内を特徴的なエリアに分けて、エリア毎に見つけた虫を整理しまとめたのです。

 じつは私も先日、自宅玄関前で大きな幼虫が地面を歩いているのに出くわしました。この作品を見ていて、私が見た幼虫と同じでした。あれはセセリガの幼虫だったのですね。おかげでスッキリしました。気になっていましたので。それにしても私が住んでいる郊外や田舎なら分かりますが、自宅敷地内にショウリョウバッタがいるなんて、びっくりしました。広い公園や河川敷など自然がまだまだ豊かだとは思っていましたが。

 テーマは変わって4点目です。これは家族みんなで力を合わせた実践研究です。タイトルは「二人オリンピック」です。

 

 いったい何だろうと思ってノートを開けて読んでみると、ちょうど東京2020オリンピックが閉幕した頃から、親子でいくつかの種目についてチャレンジして記録を取り続けているのです。オリンピックがきっかけになったアイデア抜群の研究です。競技種目は、例えば「腕立て伏せ」「腹筋」とか。ページをめくっていくと、初日は圧倒的にお父さんにかなわなかった「腕立て伏せ」の記録も日を追う毎に、子どもの記録がよくなっていくのです。

 

 お母さんもインタビュアーとして活躍しています。競技の記録だけでなく、毎日、インタビューコーナーもあり、そこに記録していくようになっています。じつに楽しい実践研究です。8月8日からスタートして、31日まで記録は続きます。

 最終日のインタビューではノート1ページ分の回答をインタビュアーから求められていました。また、最後の最後には、共に競技を続けてきたライバルでもあるお父さんからライバルであった子どもへの温かいメッセージも添えられてありました。家族で楽しく取り組み、それが作品に、この夏の思い出になってしまう。我が子が小学生の時にこの作品に出合いたかったです。

 5点目は「あつ森で学んだ魚の特徴」です。大型の本にまとめた作品なのですが、これが、驚きの本なのです。表紙が強烈なインパクト!水がタプタプしている表紙なのです。ジップロックで水が漏れないようにした袋状の表紙になっていました。驚きの工夫です。開いてみると、折りたたんだ巨大な魚が登場!魚について、あつ森で学んだことを書いていることは間違いないのですが、本そのものが仕掛け本のようになっていて、とにかく楽しく読める作品です。

 3年生の最後は「地図記号の調査」です。社会科で子どもたちは地図記号を学習しました。その発展学習です。足立区の地図を調べ、どんな地図記号がどれくらいあるかを洗い出しています。そして、自転車に乗って、実際に現地まで行って、その物を確認してノートにまとめていったレポートでした。

 

 

 上の写真は、記録の一部です。小学校や高校、病院、区役所、博物館、消防署など、たくさんの場所を訪ねています。珍しいところでは「えんとつ」。煙突と言えば工場かな〜と思いましたが、工場であれば工場の地図記号があります。実際に訪ねた先は清掃工場だったようです。たしかに今は区内で煙突と言えば、清掃工場が一番、有名かもしれません。また、もう1つ、「記念碑」というのも珍しい記号です。花畑の区画整理事業の記念碑を訪ねています。清掃工場の保木間、竹の塚といい、記念碑の花畑といい、かなり広範囲を調べていることにも、びっくりしました。

 地図記号をきっかけにした調べ学習ですが、3年が社会科で学習する足立区の様子もすっかり勉強できてしまったのではないでしょうか。

 作品展の紹介は以上です。2週間、たっぷりと見せていただきました。ここに紹介しきれなかったすべての作品に、子どもたちが夢中になって取り組む様子、時間をかけて粘り強く頑張る様子を想像し感動することばかりでした。

 また、私も2人の子の親としてずっと前ですが、夏休みの作品作りに関わったことを鮮明に覚えていますので、作品を見ながら保護者の皆さんのことも想像しました。サポートの仕方、関わり方は、それぞれに違うと思いますが、皆さんにとって、かけがえのないお子さんとの夏の思い出になったのではないでしょうか。

 最後になりますが、じつは私も毎年、夏の自由研究をしています。提出先も発表機会もありませんでしたが、子どもたちの作品にたくさん感動させてもらううちに、よし私も!と思いました。学校だより10月号で触れたいと思います。

 【学校長:菅原】

 


夏休みの作品展⑤(4年)

2021年09月28日 20時01分55秒 | Web

 今日は、4年生の作品を9点紹介します。

 まず最初は、東京2020オリンピックで話題になったピクトグラムです。6年生の作品でも取り上げましたが、この夏の作品の中でオリンピック・パラリンピックに関する多くが、国旗かピクトグラムでした。

 4年生のこの作品は絵の具で描いたものです。数も多く細かい図柄を1つ1つ丁寧に仕上げていました。大変な努力だったろうと思います。

 2点目は「なぞにつつまれた古代エジプト」です。タイトルどおり、なぞの多いエジプト文明は、私も子どもの頃に本でいろいろ調べ、いつか大人になったら実際にエジプトに行ってみたいなぁと思っていました(残念ながらまだ行ったことがありませんが今でも行ってみたい場所の1つです)。今回、大谷田小では他に3人の子が古代エジプトを取り上げていました。

 かなり詳しい中身で読み応えがありました。ピラミッドはもちろん、スフィンクスやヒエログリフ、ミイラ、神話などを調べてまとめた作品です。休み中に展覧会にも行ったそうで、うれしそうに話していました。さらに参考文献も明記されていましたが、なんと本を6冊も探して読んだようでした。世界史を学ぶ際に生きてくることでしょうし、何よりも「なぞ」を自ら調べて解決していく経験はあらゆる面に生きていくことでしょう。

 ちなみにこの子は土粘土で「トーテムポール」も作っていました。以前からトーテムポールにも関心があり、校庭にあるトーテムポールについて私も何度か質問されたこともありました。

 3点目は「マフラー」です。お母さんに教わりながら、今年の冬に使えるようにと作ったそうです。手編みのマフラーなんて素敵ですね。私は編み物をしたことがないので、家に帰ってから妻に聞いてみたのですが、小学生で実際に使えるような長いマフラーを編むのは相当な時間と根気のいる作業だったはずと教えられました。感想からも慣れてくるまでは、何度もやり直し大変だったとありました。

 4点目は「カエル」です。私もカエルは子どもの頃から大好きでいろいろな種類のカエルを捕まえて飼育していました。しかし、この研究にはびっくりでした。なんとカエルの「うんち」を調べているのです。川辺で、うんちを採集したと、サラッと書いてあったのですが、そもそも、カエルのうんちなんて、これまで認識したこともありませんでした。まいりました。

 採集したうんちを調べ、カエルが何を食べていたのかを明らかにしているのです。驚きの研究でした。

 

 5点目は「楽しい夏休み(ザリガニ編)」です。水元公園でのザリガニつりを研究にしたものです。単に公園でザリガニを釣ったことをまとめたのではなく、何を餌にしたらザリガニがよく獲れるのか実験してみたというものです。いや〜アイデアですね、ザリガニ釣りが何倍も楽しくなります。しかも結果をしっかりと考察しているのです。なぜ、その餌で多くのザリガニを釣れたのかと。

 餌は4種類、煮干しと、カルパス、酢イカ、昆布です。どれもいけそうなものだけに結果がどうなるのか本人も楽しく実験できたことでしょう。

 6点目は「寝ている間の熱中症」です。なんと30ページに及ぶレポートです。

 

 熱中症そのものや夜間の危険性等についても調べたことをまとめているのですが、驚きは、夜間にどれくらい汗をかくのか14日間にわたって家族3人について実際に調べているのです。

 

 写真では分かりづらいかもしれませんが、気温や湿度、そして寝る前&翌朝の3人の体重が表に記録されています。さらに、その後はおじいさんとおはあさんに協力してもらって、数日間、2人についても同様の調査をしているのです。夏場、室内でも体調を崩してしまうというニュースを耳にすることがありますが、そもそもこの研究はそういうことが多くあることで、おじいさんやおばあさんの健康を心配したところから出発しました。

 ちなみに下のグラフもすごいですね。4年生は算数で折れ線グラフを学習したばかりのはずですが、棒グラフや他の条件とも合わせて、つながりを考えられるようにしています。

 7点目は「日本に生息するイルカとクジラ」です。夏と言えば海。海と言えば魚。そのせいかどうか分かりませんが、自由研究の題材に海の生き物はたいへん多いです。中でもクジラは人気です。日本に17種類ものイルカとクジラがいるなんて、知りませんでした。とにかく1つ1つが詳しい解説なので勉強になりました。私は旅先では必ず水族館を制覇してきましたが、まだまだ知らないことの方が多いなぁと思いました。それから、コロナによるパンデミックの直前にホエールウォッチングに失敗しているので、収束後にはぜひ海でクジラとの出会いに再チャレンジしたいと強く思いました。

 

 

 8点目は「都道府県ランキング」です。4年生は社会科で東京都のことを学習しますが、他に47の都道府県を大まかに学びます。例えば、○○県と言えば○○の生産が日本一のように。しかし、この調べ学習は異色の内容で、授業中にはまず出てくることのないような面白い内容なのです。「栃木県がプリンの消費量で日本一」なんて、教えません。そんな内容だからこそ、じつに楽しく、じっくり読んでしまいました。そして、思わず誰かに話したくなってしまいました。

 今日、最後は「衣類のゴミを減らす私なりのリメイク」です。いつかファッションデザイナーになりたいという夢をもっていることと、社会問題のゴミを結びつけた研究です。多くの衣類がどれほどゴミになってしまっているのか現状を調べたうえで、ならばゴミにしないでリメイクしてみようという実践です。

 長ズボンが水筒を入れる袋に変身。伸び縮みしやすい生地の特徴も生かしました。スパンコールの付いたTシャツがバッグに変身。スパンコールの飾りもそのまま生かされてあります。ただし、Tシャツは生地が薄いため、別のワンピースの生地を裏地にし、さらに、バッグのチャック部分の材料にもしたそうです。すごい❗️

 単純な作り替えでなく、元の生地の特徴や良さも考えられているところが素晴らしいです。もう感心させられっぱなしでした。実際に自分でミシンも操作しながらリメイクしている様子がレポートからも分かりました。お見事なセンス抜群の実践研究だと思いました。

【学校長:菅原】


夏休みの作品展④(5年)

2021年09月27日 20時09分48秒 | Web

 今日は5年生の作品を8点紹介します。まず、最初は「オムツで芳香剤」です。タイトルを目にした時は正直「?」でしたが、説明書を読んで、なるほどよく分かりました。なんと、オムツの中から吸水性ポリマーという物を取り出して材料にするようです。

 ポリマーをビンに入れ、水を加えて絵の具で色付けし、最後にアロマを入れるという手順なのですが、そうそう簡単ではなさそう。作品を見るとビンの中が濃いブルーから薄いブルーへときれいに層になっているのです。微妙な色合いを出すために慎重に作業したのだろうと思います。仕上がったこの芳香剤のおかげで睡眠も快適になるようです。

 2点目は「アルミ玉作り」です。展示されているアルミ玉の実物を見て、まずはこのキラキラ輝く玉をいったいどうやって作ったのだろうと皆が思うのでは。手に取ってみると、アルミとは言え、ずっしりと重いですし、表面はツルツルで完璧な球体。

 

 じつはこれ、アルミホイルを丸めたのです。しかし、表面はツルツルして、つなぎ目のようなところは全くありません。添えてある解説ファイルを見て、どういうことなのか分かりました。丸めた後に、叩いて叩いて2日間、削って磨いてをやはり2日間繰り返したようなのです。ヤスリも目の加減の異なるものを何種類も使い、地道な根気のいる作業を経てこその、輝きなのだと思いました。

 3点目は「牛久大仏」です。茨城県牛久市にある大仏は、大きさでギネス記録にもなっているものです。

 どれだけ、大きな大仏であるのかが、よく分かるように調べてまとめてありました。大仏の足の親指と本人が並んだ写真がありましたがびっくりしました。

 スケッチブックを1冊丸ごと牛久大仏図鑑に仕上げてありました。図鑑を読んでいくと大仏に直接、金箔を貼ることができるようです。実際に試みたアップの写真。そして、今度は引きで大仏を写真に撮り、ここに私が金箔を貼ったのですと、写真上に手書きでマークしてありました。

 大仏と言えば、5年生は鋸南自然教室で鋸山へ行く予定ですが、山肌に巨大な大仏が彫られてあります。楽しみにしていてください。

 4点目は「お酢で溶ける白い物」です。理科実験で物の溶け方を学習しますが、お酢で溶けるかどうかは授業では扱いません。この実験結果はいずれ酸やアルカリの学習を詳しくする際に大いに役立ち、理解につながっていくことでしょう。それにしても、身近な調味料のお酢ですが、何やら物を溶かしそうな雰囲気ってありますね。しかも、この研究では、試してみた物がこれまたいかにも溶けてしまうのではないかと思えるような物ばかりでした。写真にあるとおり模造紙いっぱいに分かりやすくまとめた作品でした。

 5点目は「47都道府県のマーク」です。東京都のマークと言えば誰もがすぐに、イチョウの葉の形を思い浮かべるのではないでしょうか。では他の県で思い浮かぶのがありますか?恥ずかしいことに私は自分の住んでいる埼玉県ですら浮かびませんでした。47都道府県のマークがそれぞれいったいどんなものなのか?そして、それぞれのマークの意味・意図とは?これだけでも調べる学習としては成立します。しかし、この作品のユニークなところは、そんな調べ学習で終わらないところなのです。

 なんと、47のマークを記したうえで、自分だったら、こんなふうにすると独自のマークを47個も考えて描いた作品なのです。1つ1つ見ていくと、なぜその図案にしたのかが想像できました。各県の名物などを理解したうえで考えているのです。まいりました。じつにクリエイティブな作品でした。

 6点目は「アゲハチョウの蛹の色」に関する実験レポートです。皆さんはナミアゲハの蛹と言えば何色を思い浮かべるでしょうか。黄緑色や茶色、中にはオレンジ色という方もいるかもしれません。じつはどれも思い違いではなく正解なのだと思います。ナミアゲハの蛹の色はいろいろなのです。

 では、いったい何が影響して蛹の色が決まるのでしょう。それを調べた実験です。まもなく蛹になるタイミングで色紙でおおったり、真っ暗にしたり、環境条件を変えていくとどうなるか調べていった作品です。

 この作品のすごいところは、一度にいろいろな条件で実験してしまうのではなく、1つの考え(こういう条件なのではないかという仮説)で進め、結果が出たところで立ち止まって再び考え、別の条件でまた確かめていくという進め方なのです。レポートを読んでいて、何とかしてたどり着きたいという本人の熱き思いと、冷静な思考を感じました。素晴らしいです。

 7点目は「くじらの色々」です。家族と帰省した際に近所にある博物館を訪ね、そこで、くじらのことをたくさん学んだようです。博物館の展示写真や資料をたくさん生かしながらも、自分で上手にイラストも描いて解説してあるので私も楽しくくじらのことを知ることができました。スケッチブックを丸ごと1冊使って、仕上げましたので、小5の時の思い出としても、ずっととっておけるのではないでしょうか。

 8点目は「秩父鉄道5000系ととある田舎」です。図工の学習「ゴーゴー、ハイウェイ」をきっかけに作ってみようと思ったそうです。秩父鉄道の車輌と、実際に走っている風景をリアルに模型にしたジオラマ作品です。ちょうど鉄橋に差しかかる風景で橋の下の河原にも小石を敷かれ、木々や緑の大地など自然豊かな風景を表現しています。鉄道が大好きなようで、5000系の車輌が秩父鉄道の前にどこの線を走っていたのかも解説してありました。

 作品を見歩いている際、他学年の複数の子どもが「5年生の秩父鉄道の作品がいいと思いました。」と私に話しかけてきました。子どもたちの中でも注目を集めている作品のようでした。

 【学校長:菅原】

 

 


夏休みの作品展③(6年)

2021年09月24日 17時45分59秒 | Web

 今日、24日は6年生の作品を紹介します。さすがに6年生ともなると、これまでの積み重ねもありますし、思いというかこだわりもあって、見応え読み応えのある作品が多く、時間を忘れて没頭してしまいました。これまでどおり一部ですが、8点紹介します。

 まず、1点目は、ICTに明るくはない私にはもう尊敬してしまう作品です。「格闘ゲーム」を自分でプログラムして作ってしまったというものです。しかも、これって、すでにネットで公開しているというのです。ゲームが好きなのでオリジナルを自分でも作ってみようと思ったそうですが、私もゲームはしますが、自分で作ろうなどと考えたこともありませんでした。もう驚きです。

 一度プログラムし、実際に試してみて、うまくいかないところを繰り返しプログラムし直していき、完成させていくと説明にありました。

 

 2点目は「ダイラタンシー」です。正直、初耳❗️と思い、いったい何だろうと引き込まれてしまう作品でした。「ゆっくり触るとドロドロなのに素早くたたくと固まる現象」のことだそうです。実際にどんなふうにこの現象が見られるのかを水と片栗粉を用いて実験していった様子が詳しく記録してありました。途中で状況を見ながら、こうしてみようと判断して先に進んでいく実験の過程、様子は1点目の作品と同じです。さすが❗️

  3点目は「栄養素」についての調べる学習です。大きな1枚の模造紙に調べて分かったことを工夫してまとめ上げた作品です。工夫があふれていて、もう見事と言うしかありません。直筆のイラストがたくさんあるおかげで、見てみたい、読んでみたいと思いました。紙をめくるような仕掛けがいくつもあって、クイズや問いかけに思わずめくってしまいました。

 

 4点目は、東京2020。話題になったピクトグラムです。写真では分かりづらいですが、これは1つ1つが切り絵なのです。直径が約10センチの円にハサミを入れて各競技のピクトグラムを制作したもの。かなり細かい作業ですから、どれだけ苦労したことでしょう。特に注目は、トライアスロン、そして、近代5種❗️もう驚くしかありません。今大会で日本が金メダルを取った競技には特別にゴールドがほどこされていました。

 5点目は「聖徳太子と法隆寺」です。社会科で学んだことの発展学習です。聖徳太子と言えば、17条の憲法や冠位12階を思い浮かべますが、その中身は大人でも詳しくは分からないでしょう。16ページにも及ぶ内容、しかも文字も丁寧で、時間をかけてじっくり取り組んだことが想像できました。聖徳太子と言えば私にとっては最も高額のお札、1万円札の肖像にもなった人。この作品を読んで改めて勉強になりました。

 6点目は「名字ランキング」です。自分の名字のランキングを調べているうちにクラスの皆のことも気になって調べてしまったという作品でした。友達26人と担任の先生の名字について、全国で何位なのか、特にその名字が多いのはどこなのか、まとめました。ランキングって、じつに面白いですよね。ちなみにこの作品は2組ですが、全国ランキングで、2組には1位と、2位、5位の名字がありました。

 

 7点目は「言葉の力」という作品です。最高学年となって下級生から感謝の言葉を言われることが増えたことが研究のきっかけになったそうです。言葉のもつ力の真偽を確かめる、じつにユニークな実験をしています。

 3本のガーベラの花に、言葉をかけたり、かけなかったりして、花がどうなるのかを調べました。コップに入った3本の花の水を毎日取り替える際に、1つは「ありがとう」「きれいだね」と声をかけたそうです。また、1つには「バカ」と50回も言ったとか。残りの1つには何も言わずに。さて、これを繰り返すと花はいったいどうなるのかという、なんとも興味深い実験です。いったいどんな結果になるのだろうと読み進めていくと、驚きの結果になりました。どうなったと思いますか?

 1つ目の花が最後まで枯れなかったというのです‼️

 

 8点目は「駅スタンプから分かる地域の名所・名物」です。「押し鉄」というのをご存知でしょうか?各駅にあるスタンプを集めるマニアだそうです。私も初めて知りましたが、このスタンプが17年ぶりにリニューアルされたとか。この作品は、そのスタンプを集め、さらに、その駅周辺の地域の名所などを調べてまとめたものです。ボリュームがすごいです。山手線30駅と、亀有駅から近い常磐線4駅というもの。緊急事態宣言下で、遠くへ旅することはかなわない夏休みでしたが、こんな冒険、紙上旅行ができるのかと感心してしまいました。

 

【学校長:菅原】

 

 

 


夏休みの作品展②(2年)

2021年09月22日 06時22分06秒 | Web

 昨日、紹介した1年生の作品はいかがでしたか?私事ですが、子どもが小学生だった頃、自由研究・工作を何にしようかと子どもと一緒に考えたり、一緒に作ったりするのは、私の役でした。ずいぶんと前のことなのですが、息子や娘との良い思い出になっています。

 特に低学年の保護者の皆様は、子どもたちのやる気スイッチに火を灯すことや、子どものこんなふうにしたいという思いを実現させるためにご苦労されたのではないでしょうか。大変な時間を長く使ったという方もいらっしゃるかもしれません。でも、きっとそれは、かけがえのない大切な親子の夏の思い出、宝物になっていくことでしょう。

 さて、今日は、その低学年の2年生の作品を紹介していきます。9点です。まずは「ウクライナのギョウザ」です。「バレニキ」というそうです。正直言って初めて耳にする料理でした。作品は画用紙でなんと12枚にも及びます。まずウクライナの料理や音楽、民族衣装、世界遺産などの紹介が5枚。写真が貼られ、説明が書いてありました。これだけでもボリュームたっぷりですが、本題のギョウザはその後、画用紙7枚です。2年生の作品であることを、フッと忘れてしまいそうになりました。

 2点目は「おうち」です。発泡材の板で作った家です。三角屋根のかわいい家。そして、かわいらしく装飾もされています。しかし、この作品は見ためのかわいさだけでないのです。屋根の斜面になっている板が写真で分かるとおり、空に向かって開くのです。おそらくカッターで板が切れない程度に切り込みを入れているのでしょう。そして、開けた屋根から中をのぞくと、なんと家の中まできれいに装飾されていました。びっくりでした。

 3点目は「スライム」です。子どもたちに人気のスライムは、私も担任時代に教室でも家でも、作ったことがあります。あの感触たまらないですね。今回の作品展にも複数の学年で複数の子がスライム作りをしていました。しかし、ここで紹介するスライムは他とちょっぴり違いました。1つは暗がりの中で光る蛍光スライムです。そして、もう1つは磁石に付く砂鉄スライム❗️ぬめっとしたスライムが硬い鉄のように磁石に付くという驚き。こんな工夫があるのですね。

 4点目は「オリンピック出場国とメダル数」です。東京2020開催の記念となる今年ならではの作品です。また私事ですが、息子が小6の年にオリンピック・パラリンピックが開催され、親子で夢中になったことを思い出しました。

 この作品、スケッチブックにまとめていますが、写真で分かるとおり表紙がなんとも素敵です。なかなか凝っています。中を見てさらに驚いたのが、量と正確さでした。1ページに1つの国の国旗と獲得したメダル数が描かれているのですが、なんと50ヶ国‼️ 国旗のデザインが複雑な国も多くあります。クロアチアやエクアドルを見てください。正直、どんな絵柄なのか私は知りませんでした。この複雑な細かいのをよくぞ丁寧に描けたなぁと感心します。

 5点目は「雲は変身王」です。雲がいろいろな形をしていることがきっかけとなって、面白い、不思議だな〜と自由研究にしたようです。先ほどの作品と同じくまず表紙のデザインがなかなか凝ったものになっていました。10種類の雲を調べて、写真を付けてまとめ、何より感心したのは、実際に自分で見た不思議な形の雲を、スイミーや龍宮のつかい、タツノオトシゴに見立てたことでした。

 

 6点目は「カマキリ大百科」です。実際にカマキリを飼育し観察したことや調べてみたことなどを10ページにわたってまとめあげました。特にカマキリの食事については、チョウやバッタを捕まえ、カマキリがそれらを食べる様子が写真で記されています。また私事ですが、我が家の庭にもカマキリがいます。毎年、春先に幼虫を見かけ、夏場にぐんぐん成長し、年末頃には産卵を終え、最期の時を、家族で見守っています。虫が大好きな私ですが、中でもカマキリは特別です。

 7点目は「国旗」です。これも今年のオリパラがきっかけになったようです。オリンピック・パラリンピックでたくさんの国旗を目にして調べてみようと思ったようです。実際に私も開会式をテレビで見ていて「似た国旗があるなぁ」と思いましたが、各国の似ている点や、同じ図柄に着目して調べてまとめた作品です。星が使われている国旗が60ヶ国以上あることや、日本と同じように中心に円形がありながら微妙に位置がずれていること、そのわけなど、見応え、読み応えのある作品でした。いきなり、私の国旗とあるのも面白い‼️

 

 

 8点目は「海の不思議な生き物」です。8種類の生き物について調べたことをまとめています。どの説明を読んでも驚くこと、初めて知ることばかりでした。ヒトデの目のことなんて知りませんでした。5mもあるタコなんて想像もできませんでした。知らなかったことが分かるって、いくつになってもうれしいことですね。

 最後は「ゴジラ」です。1年生の作品にもあった同じ粘土の作品ですが、こちらも体の表面の感じと背中のギザギザが、ゴジラの特徴をとてもよく表しています。特に私が注目したのは、体の色と尻尾でした。この体の色をどうやって作ったのだろう。写真で分かるとおり、いい色です。絵の具セットには決してこの色はありません。もう1つは尻尾の形です。今にも動き出しそうな、ひねり具合です。

 【学校長:菅原】

 

 

 

 


夏休みの作品展①(1年)

2021年09月21日 17時05分24秒 | Web

 学校再開2週目となりました。今週はタイトルどおり、夏休みに子どもたちが家庭で取り組んだ自由研究・工作を紹介していきます。今年は残念ながら保護者の皆様には公開できませんので、その一部だけでもお伝えしたいと思います。

 今日は1年生の作品を10点ほど。まずは、これを!「ゴジラ」です。きめの細かい紙粘土で作って、絵の具で色を塗った作品です。背中の突起や大きく開いた口など、見事です。今にもゴジラの雄叫びが聞こえてきそうな迫力ある作品です。

 

 2点目は、「虫の研究」です。都立公園で様々な虫を見つけてノート1冊にまとめたものです。研究の理由や方法から始まり、見つけた虫の写真や、その虫について本で調べたことを詳しく書いてありました。

 29歳になる私の息子が小3の時に、同様の自由研究をしたことを思い出しました。20年も前ですが、息子と一緒に虫とりをしたこと、懐かしいです。きっと、忘れられない夏の思い出にもなることでしょう。

 3点目は、「海の宝箱」です。この作品に驚いたのは、飾りとして貼り付けたビーズの多さでした。大小の色とりどりのビーズが規則正しく並んで模様を作っています。小さいものは1ミリくらい。貼り付けるのにどれほど苦労したか、時間がかかったことでしょう。たまらずビーズの数をすべて数えて確かめたところ、なんと300個でした。

 

 4点目は、「ぼくの朝顔」です。1年生が5月から大切に育ててきた朝顔ですが、この夏休み中も自宅で世話や観察を続けてきました。たくさんの花が咲いたと何人もの子が教えてくれました。その観察を自由研究としてまとめたものです。

 

 じつに詳しく観察しています。つぼみの時の色と開花してすぐの色が同じなのに、しばらく経つとなぜかその色が変化していくことに気付いたり、花の色が2色あって一方の色の方がもう一方よりも大きいことに気付いたり。朝顔を大事に世話し観察を続けたことがよく分かる記録でした。

 

 5点目は「回転寿司」です。見事な仕上がり具合にただただ驚きました。もちろん子ども一人で作ったものでないことは分かりますが、完成までにどれだけの時間がかかったのでしょう。家族と一緒に楽しく作っている様子が浮かんできます。回転するお寿司だけでなく、お品書きも大変な苦労があったことでしょう。中央の丸い蓋を開けると中に「がり」まである手のこんだ作品でした。

 

 6点目は「ドライアイスのふしぎ」です。かつて水の中にドライアイスを入れて遊んだことがあるという人は多いでしょう。私はそれにスプーンを当てて、不思議な音を楽しんだことも思い出しました。

 水に入れた直後の激しい変化から、やがてそれが収まるまでを時系列に文でまとめたものです。写真にも撮って分かりやすく貼ってありました。

 7点目は「糸かけ」です。ピンを打つのもひと苦労だったと思いますが、7色の糸を順序よくピンにかけていく作業、これはもう大変だっただろうと作品を見ながら想像しました。途中で何度も分からなくなってしまったのではないでしょうか。素晴らしい幾何学模様が出来上がりましたが、違うリズムで糸をかけていったら、いったいどんな模様になるのでしょう。想像がふくらむ作品でした。

 

 8点目は「くまみみどけい」です。かわいい時計だなぁと思って目に飛び込んで来ましたが、よくよく見ると、身の回りにある材料をうまく生かした作品であることに感心してしまいました。円形の時計、これは不要となったCDかDVDを利用していました。他に、ボール紙やリボン、ボタン、モールなどが使われています。身近にある廃材などを目にした時に、これで何か作れないかなぁ、なんて創作意欲が湧いたことが私も子どもの頃によくありました。

 

 9点目は「手作り石けん」です。写真を見てください。きれいにラッピングされたこの作品、思わずお店に並ぶ本物のギフト商品のように思いませんか。え、これが石鹸?と思うと同時に、いったいどうやって作ったのだろうと思いました。作品の脇に添えてある豆本の説明書を手に取って開けて見ると、その疑問もすぐに解決しました。まるで商品のような石鹸はもちろん、このかわいらしい説明書がまたすてきでした。

 

 最後は、貯金箱です。作品展の中に貯金箱はたくさんありましたが、なかなかユニークな作品の一つです。写真を見て、どこかの金融機関の通帳に見えませんか。側面から見ると通帳なのです。表紙のイラストは紙粘土で作った小物を貼っています。通帳ですから、ちゃんと開けるようにデザインされています。アイデア貯金箱コンクールというのがありますが、まさにぴったりの作品だと思いました。

 【学校長:菅原】


令和3年度第2回PTA定例委員会

2021年09月20日 21時50分26秒 | PTA

9月18日(土)、今年度2回目のPTA定例委員会が開催されました。臨時休校明けまもないことも勘案し、ZOOMを使用したオンラインでの会合です。

定例委員会では、PTA会長あいさつ、校長先生からのお話、各実行部(学年学級·成人教育·広報調査·校外生活指導)、PTA本部役員の活動報告、同好会の活動報告、大谷田小PTA会員の都小P川柳コンクールでの優秀賞受賞の表彰、副校長先生からのお知らせ等が行われました。
オンラインでの定例委員会開催は初めてでしたが、皆さんのご協力でなんとかスムーズに進行することが出来ました。次回12月の定例会は、対面形式での開催が出来る環境になっていることを願いたいものです。
議事の詳細は、今後配布予定の委員会だよりをご覧ください。
 
(PTA会長 三枝孝次)
会議終了後の記念撮影(その1)

会議終了後の記念撮影(その2)

この日の午前中は台風接近中で、ものすごい荒天でした。








学校再開⑦(1週間を終え)

2021年09月17日 19時26分44秒 | Web

 学校再開の1週間がおかげさまで大きな事故等なく終わりました。再開前から心配でならなかった子どもたちの気持ち、不安を抱えながらの学校生活になってしまわないかどうか。5日間見てきて、やはり先生や友達と一緒に学習でき、笑顔と一生懸命な表情をたくさん見ることができました。まず何よりホッとしました。

 感染対策の徹底についても子どもたちは現状を受け止めて、皆でやらなくてはならないことをしっかり取り組みました。大変に落ち着いた生活態度でした。

 登下校の安全と安心についても、13日、14日、16日の登校時に周辺を回ってみましたが、これまでどおり、7ヶ所でボランティアの方が通りに立って子どもたちを見守ってくださっていました。一緒に校門まで登校し笑顔と言葉で励ましてくださる保護者の方も。皆様に支えられ見守られた再開5日間でした。感謝いたします。

 今日は午前午後と、西新井、北千住へ出かけていたため、教室をのぞくことができませんでしたが、昨日までに目にしたことを4つお伝えします。

 まずはこのブログでも触れました、5年生の稲です。さっそく授業で稲の観察をしていました。大事に育ててきた稲ですから、実りは感慨一入でしょう。夏休み中に当番で水やりに来ていた子どもたちもほとんどが、稲穂を目にはしていませんでした。

 2つ目はタブレットです。すでに3年生以上の子どもたちと、リモート学習希望の1、2年生の子どもたちにタブレットの操作方法を指導してきましたが、再開後には、教室で対面学習をする2年生もタブレットの操作を学習しました。万一、学級や学年が閉鎖した時のことも考えた対応です。2年生に限らず、タブレットは授業でも使用するので、教室で充電し保管しています。1年生については発達段階も考え、今あわてて指導することはしていません。仮に閉鎖となった際にもタブレットに頼らない方法が1年生には良いだろうという学校としての判断です。

 3つ目は感染対策のアルコール消毒です。毎日、子どもたちが下校後、校舎内のあちこちを清掃し消毒しています。トイレや、図書室、体育館等の特別教室は4人の主事が手分けして行っています。各教室や図工室、音楽室は、担任や専科教員がしています。養護教諭からバケツとゴム手袋、布巾、消毒液が渡され、子どもたちの机や椅子を1つ1つ拭いています。この消毒作業ですが、私の指示ではなく、再開前の校内での話し合いの際に、職員から皆でやろうと提案され続けてきました。毎日大変ですが、やれることはやっていこうという教職員の思いです。

 今日、最後は16日の午後、久しぶりに訪ねてみた「なるなる農園」です。夏休み中、全く行っていなかったのでふと思い立って行ってみました。偶然にも農園ボランティアの方が2人いらして、お話できました。4年生のさつまいもは7月に見た時と比べて驚くほど生長していました。暑くて農園へ歩いて行っただけで私は汗をかきました。こんな暑い中、農作業をしてくださっていたのだ。ここでも大谷田小は支えられていたのだ。もう感謝でした。

【学校長:菅原】