大谷田小ブログ

学校行事やPTA行事などの様子をお伝えします

キックベースボール(3年1組)

2022年02月08日 19時57分08秒 | Web

 今日は各学年が体育で学習しているキックベースボールについて紹介します。皆さんはこのゲーム(ボール運動)を子どもの頃にやった記憶がありますか?私が小学生だった時はキックベースではなく、その大元でもあるベースボール、つまり野球かソフトボールでした。教員になって以降はソフトボールはほとんど扱わずキックベースになっていました。それでもルールは攻撃側がバットで打つか、ボールを蹴るかの違いくらいしかありませんでした。

 しかし、今やキックベースは教員の創意工夫によってやり方はかなりの変化を遂げ面白くなっています。まずは、今日実際に目にした3年1組のゲームの様子です。6チームに分かれゲームコートを3面用意して対戦していました。1チーム5人でした。守備側チームの1人(ピッチャー)がボールをホームに向かって転がします。攻撃側チームの1人(バッター)がそのボールを蹴ります。そしてすぐに1塁にダッシュします。ベースボールであれば、1塁の後、さらに2塁、3塁と進み、ホームに帰ってきて1得点となるわけですが・・・。3年1組のキックベースでは1塁に到着するとすぐに向きを変えホームへ駆けていくのです。ホームに無事に戻ったバッターはさらにもう一度、1塁へと向かいます。じつは無事に1塁へ着くとその時点で1得点、そこからホームに戻れると、もう1得点が加算され、そこからさらに1塁、ホームとアウトになるまで走ることでマックス4点が入るのです。

 守備側は、相手に蹴られたボールを処理するのですが、1塁やホームに投げるのでもなく、走っている相手にタッチするのでもなく、内野の決められた1箇所をボールを持って踏めばバッターアウトというルール。

 味方同士で投げる取るという難しい操作がいらない。守備側と攻撃側の接触プレイを避けられる。得点が面白いように入る。普段、野球遊びをしていない誰もが楽しめるように工夫されていました。ちなみに野球であればアウト3つで攻守交代ですが、3年1組では5人全員がバッターとしてプレイすると交代するルールです。おかげで皆が、投げる、蹴る、取る、走るの運動をしっかりできていました。当然ですが、楽しく!途中、担任から、子どもたちがチームメートを責めるような言動が一切ないことを聞きました。たしかにそのとおりでした。チームメートを応援する声や拍手で称える様子ばかりでうれしく思いました。

 たまたま昨日、4年担任から、ついつい熱くなって子どもたちがけんか口調になってしまうのではと心配していたキックベースで「ドンマイ」「いいよ、大丈夫!」という声が飛び交いうれしかったということを教えてもらいました。普段の学級経営はもちろんですが、皆が楽しく活動できる工夫をしていたことの表れと私もうれしくなりました。

 せっかくなので、5年生のキックベースを紹介しますと、3年と少し違って、1塁をホームからの距離を変えて3箇所作っています。距離の短い1塁は1得点、一番離れた1塁を3得点にしているそうです。バッターが蹴ったボールの飛距離や方向でどの1塁がいいのか判断するのです。バッター本人の判断も大事ですが、チームメートからのアドバイスも重要になります。アウトは3年生とはまったく違う方法です。蹴られたボールをキャッチした子の所へ守備側チーム全員が集まるとアウト成立というルールでした。全員がプレイに関わり運動量を確保するためなのだそうです。

 キックベースボール、じつに面白い! お子さんの学年学級ではどんなルールでキックベースボールを行っているのか、ぜひ聞いてみてください。

【校長:菅原】