今日29日はゲストティーチャーを招き、3,4年生のセーフティ教室を行いました。ネットでのゲームやコミュニケーションツールによる被害から身を守る学習でした。どちらの学年とも3つの事例を動画で視聴し、それぞれについて何が被害の原因であったのかを子どもたちが考え、発表し合うという学習の流れ。そして、どうすれば被害を防ぐことができるのかを教わりました。
事例1は、オンラインゲームに関するもので、スマホを買ってもらい、家族で約束を決めたものの、それらをつい破ってしまい、やがてエスカレートしていくというケースです。時間を守れずゲームに飲まれてしまい、気付けば生活習慣が乱れ健康を害し、積み上がった課金も驚くほどの高額に。ゲーム依存の障がいになってしまい、学校へ行けなくなった例や、一月で200万円も請求された例があることも紹介されました。
事例2は、SNSによる文字(言葉)のやり取りで友達とトラブルになってしまうケースです。書き込んだ言葉に、じつは2通りの解釈があるような場面でした。自分は好意的に送ったはずの言葉が、全く逆の意味で相手に伝わってしまい、相手を怒らせ、仲間外れ等のいじめを受けることになってしまうというものでした。
事例3は、ネット上で知り合った人と仲良くなり、つい自分の悩みや個人情報を伝えたことにより、脅されたり、実際に会って被害を受けるようなケースでした。
どの事例も子どもたちは恐怖を感じたようです。今日のゲストティーチャーは話し方や子どもたちの考えの引き出し方がとても上手く、聞くと3000回も子どもたちに授業をしてきているそうです。
本来なら、セーフティ教室は、子どもたちだけでなく、保護者の皆さんにも一緒に参加していただき、親子で一緒に考えられるのがベターです。このブログをご覧になった保護者の皆さんには、3,4年生に限らず、ぜひお子さんと話題にして話し合ってみてください。便利で楽しいツールですが、危険があるということを分かっている必要があります。使い方についても、今一度、家庭ルールを決める。決めてある家庭は、その内容やルールが守られているのかどうか確認する。そんなきっかけにしてください。
【学校長:菅原】