横浜市青葉区に残された里山、「恩田の森」の四季の移ろいをご紹介するblogです。
恩田の森Now
今日もまた、いまにも降り出しそうな森
26 June 2011
梅雨時ですので仕方のない事ではありのですが、今日はいつ降り出してもおかしく無いような天気。途中で2、3度ぱらぱらと来かかりましたが、それでも傘を開かずに帰ってくることが出来ました。これは白山谷戸の田んぼでおたまじゃくしをとる兄妹。
茄子(なす)の花です。ナス科の植物の花はみな黄色のはずなのですが、本家本尊の茄子の花だけは何故か紫色。茎もその実と同じ茄子色です。不思議ですね。
すみよしの森の民家の土手で額紫陽花が綺麗に咲いていました。紫陽花は剪定をすると1、2年花の付が悪くなるようですね。昨年綺麗に咲いていた場所で花の数が少ないとちょっとがっかりします。
すみよしの森南麓の農家の庭先で柘榴(ざくろ)の花が咲いていました。梅雨時に赤い花を咲かせる樹木は柘榴くらいでしょうか。
雨催の森
19 June 2011
昨日は一日小雨。今日も予報では雨のようでしたが目が覚めた時には薄曇り。これなら大丈夫かなと思いつつも、念のために折り畳みの傘を持って森に出かけましたが、幸いに使うことなく帰ってくることができました。田植えからほぼ一か月が経ち、頼りなげだった稲も随分しっかりとしてきて、まるで緑の絨毯を敷き詰めたように見えます。
雨が続いているからなのでしょうね、竹林の中ではところどころでこんなキノコがにょきにょきと生えてきていました。果たして食べられるものなのかどうか・・・。
道端では捩花(ねじばな)が咲いていました。同じ方向に捻じれているものだとばかり思っていましたが、上の二本の捻じれ方は互いに逆方向ですね。
なるせの森の尾根道にある「風の広場」で岡虎の尾(おかとらのお)の花が咲いていました。小さな花が房状に集まり、その房が虎の尾のようであることからの命名だとは思いますが、日本には虎はいませんので、昔の人が想像で付けた名前なのでしょうね。ちなみに花は一度に咲くのではなく、付け根の方から咲き始め尻尾の先への順に咲いていいきますので、尻尾全体に花が咲いていると云う時はありません。
花盛り
12 June 2011
花盛りと聞くと、関東南部では4月頃を思いうかべ勝ちですが、「花盛り」は実は6月ではないかと思う程たくさんの花が咲いている今日の恩田の森でした。これは紫露草(むらさきつゆくさ)。同じツユクサで名前も似てますが、露草の清楚さはなくむしろ豪奢紫露草です。空き地などでは群生しています。
白山谷戸の田んぼでも田植えが終わったことは先週お伝えしましたが、今日は水の管理と肥料を撒いていたようです。米はまさに八十八の手がかかる作物ですね。
美容柳。文字通り「ビヨウヤナギ」と読みます。葉が柳のように細長く美しいから美容柳とは随分安易な命名だとは毎年書いているような・・・。同じ時期に咲く良く似た金糸梅とは同類で共にオトギリソウ科です。長く伸びているのは雄蕊で、花弁よりも蕊が目立つ珍しい花です。
5月8日に「スイカでしょう。・・・かぼちゃだったりして」とご紹介した畑の作物は、スイカとかぼちゃ、両方が正解でした。手前がスイカで奥がかぼちゃです。稲わらをチップにして田んぼに撒いてしまう稲刈り機がありますが、こういった稲わらの使い方もある訳で、これもまた貴重な資源と云う事になりますね。
「花盛り」と云いながらこのページで紹介できた花は二つだけでした。残りはblogの方に掲載していきたいと思いますのでどうぞのぞいてみてください。
梅雨晴れ間
5 June 2011
先週代掻きをしていたSさんの田んぼでは田植えが終わっていました。
例年より随分早く梅雨に入りましたが、今日は梅雨の晴れ間。薄曇りで光がまんべんなく回り、草花の写真を撮るのには申し分のない天気となりました。畑の端で群生するこれは虫取り撫子(むしとりなでしこ)。花のすぐ下の茎から粘液が出ています。名前からは食虫植物を連想しますがそうではなく、蜜だけを取り、受粉の役には立たない蟻が来るのを防ぐためのものだとか。ヨーロッパ原産で江戸時代に観賞用として入ってきたようですが、今ではほとんど雑草化しています。
すみよしの森からハミングの二重唱のようなエンジン音が聞こえてきます。Nさん親子が伸びてきて雑草を駆る草刈り機の音でした。
桑の実です。かつてこの辺りでも養蚕が行われていた名残りなのでしょう。森のところどころに古い桑の木が残っています。若い木の葉はカエデのように分裂しますが、恩田の森で見る桑の木の葉はどれもハート形あるいは楕円形です。実はジャムにすると美味しいようですが、黒く熟したものは生でも食べることが出来ます。
普通の紫陽花(あじさい)に先駆けて柏葉紫陽花が咲き始めました。これは八重咲きのものです。秋には葉が紅葉し年に二回楽しめる紫陽花です。