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今年最後の森歩き

28 Dec. 2014

 例年よりも早く寒さがやって来ながらもそれでもまだ葉をしっかりつけているクヌギやコナラも少なくない森の様子をどうぞご覧ください。


 先週も同じことを書きましたが、色彩が乏しくなる冬に目立つのが赤い実。これはクロガネモチ。漢字で書くと黒鉄黐。「黐」の文字が随分と難しいのですが、これはトリモチのモチのこと。


 こちらはツルウメモドキ(蔓梅擬)でしょうか。奈良川の護岸壁から生え隣の木に絡みついていました。冬に見る木の実に赤いものが多いような気がしますが、鳥に見つけてもらい種を運んでもらうための工夫なのでしょうか。


 夏に咲いた花のあとの実を二つご覧いただいた後は、春に咲く花の蕾。これは白木蓮の蕾です。辛夷同様、いかにも暖かそうな毛をまとっています。


 ほとんどの木が葉を落とした中でもまだしっかり葉がしがみついている木もあります。同じコナラなのに、隣の木は丸裸なのにまだ葉がついている、これが個性と云うことなのでしょうか。

 早いもので、あと数日で今年も終わり新しい年がやって来ます。今年は6月以降種々の事情で撮影・掲載が不定期になり、掲載回数もこれまでに無く少なくなってしまいましたが、来年はこれまで通りほぼ毎週の撮影・掲載が出来るものと思っております。
 最後になりましたが、今年も度々blog「恩田の森Now」をご覧いただきありがとうございました。新しい年が皆様一人ひとりにとって良きものでありますことを祈っております。

blog:郷秋<Gauche>の独り言(毎日更新中!)
http://www33.ocn.ne.jp/~musica/essay_blog.html

このページで紹介しきれない写真はblogの方にほぼ毎日掲載しておりますのでどうぞのぞいてみてください。

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冬至

22 Dec. 2014

 週末に来ることができず一日遅れとなったために、奇しくも冬至の日の森歩きとなりました。


 12月初旬から厳しい寒さが続く恩田の森です。北日本や日本海側で大雪が降る時には関東南部では乾燥した晴天が続くのが常ですが、雨も降ったために畑に残った水がこんな氷になっていました。


 クヌギやコナラの葉が落ちて明るくなったトトロの切通しに、冬至の低い日が長い影を作っています。


 先週ご覧いただいた薬師堂のムクロジ(無患子)の落果です。果肉が破れて出てきた黒い球が種。ほぼ完全な球形のかなり硬いもので、羽根つきの羽根の先の球や数珠玉として利用されていたとの事です。


 すっかり色の乏しくなった森で目を引く真っ赤な実はピラカンサ。これは奈良川の護岸壁から生えていたもの。鳥が実を食べ、落とした糞に交じっていた種が芽を出した結果なのでしょうか。

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初冬

13 Dec. 2014

 2週間振りの森はもうすっかり冬の装いでした。



 かつらの森の雑木林を見上げる図。二週間前と比べると随分と空が見えるようになっているのがお判りいただけるでしょうか。まだかなりの量の葉をつけている木もありますが、来週にはすっかり葉を落としていることと思います。


 コセンダングサの痩実。実の先に二本の棘がある。人の衣服(多分動物の毛にも)に刺さり種を遠くに運んでもらう、子孫を増やすための工夫である。


 10月初めにもご覧いただいた薬師堂のムクロジ(無患子)の実。葉をすっかり落とし、実だけが残っています。


 モミジのような派手さはありませんが、コナラの黄葉も陽に透かして見るとなかなかなのものです。

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