夕方、なにげなく駅の片隅に置いてある
フリーペーパーラックをみていると、いつもと違った光景が。
30歳前後の男女が次から次へと手を伸ばし
アルバイト情報誌を取っていく。
いつもはほとんど減っていないラックだけど
今日は何十冊というフリーペーパーが
見ていた15分くらいで、あっという間になくなった。
通年ならば、人が動かなくなる時期
そして、通常ならば仕事探しのためにフリーペーパーなど
とりそうもない30歳前後の社会人達。
その光景は、まさに異様で、昨今の世相を如実に反映していた。
おそらくだが、この時期出るボーナスも少なく
ローンの残っている人たちがその返済のために
仕事帰りのアルバイトで、急場をしのごうとしているのか・・・。
だけど・・・
この不況で、コスト削減が求められている企業が多く
求人広告の出稿量自体も減っている。
本来、一年で一番忙しい時期を迎えているはずの「飲食店」も例外ではない。
最低限の人数で店舗をまわし、人件費率を下げる努力をしている。
そのため、一つの求人広告に応募する人の数は増えてきているので
採用となるためのハードルは極めて高い。
慣れないＷワーク（いくつかの仕事を掛け持ちすること）
ほぼ未経験と思われる職種への応募
などを考えると、こうした人たちがアルバイトにつけるのかどうか・・・。
その結果、先の見えない閉塞感はますます助長され
財布のひもは固く閉ざされ、消費は更に冷え込んでいくだろう。
この「負のスパイラル」だけを考えていると厳しそうだけど
こんな時こそ、新しい形を生み出す絶好のチャンス！
堅実にリスクを回避しながら
いまを乗り越える取り組みを模索していれば
必ず結果はついてくる。
これは、人にも企業にもいえること。
・・・だから
このチャンスに、みんなで乗っていきましょう！！
