大倉草紙

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【京都】 開館25周年記念 館蔵名品展 (野村美術館)

2008年12月18日 21時09分41秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
11月27日(木)
当日の行程:(JR・京都駅…タクシー) → 【東福寺】【龍吟庵】【即宗院】 → (タクシー) → 【開館25周年記念 館蔵名品展(野村美術館)】 → (タクシー) → 【琳派展ⅩⅠ 花の協奏曲(細見美術館)】【ふたつで一つ(京都市美術館)】 




12月14日まで、野村美術館では、「開館25周年記念 館蔵名品展」が開かれていた。
今年は、野村得庵生誕130周年にもあたるらしい。


「坂本井戸茶碗」は、目を引く一点。
坂本城主明智光秀が所持し、使用していたことからその名が付いたそうだ。


「上杉瓢箪茶入」は、足利義政→村田珠光→武野紹鴎→大内義隆→大友宗麟→豊臣秀吉→上杉景勝→上杉綱勝→徳川将軍家→加賀前田家→徳川将軍家→紀州徳川家→野村得庵と伝来したものなのだそうだ。
多くの人々を魅了してきたのだろうなあ。


「織部梟香合」は、愛らしいかたちをしている。
ペンギンがちょこんと立っているようだ。
体育座りをしているようにも見える。
これは梟を象ったものだそうだ。
ミミズクとフクロウの違いなど考えたことがなかったが、展示品の傍らに解説があった。
頭に羽毛(耳)があるものがミミズクなのだという。
よって、これはフクロウ。


「交趾大亀香合」も愛嬌がある一点。
目がまんまるだ。
「野村得庵美術品台帳」も展示されていて、この香合について記された頁が開かれていた。
得庵は、絵の心得もあったようで、台帳に描かれた茶道具のスケッチを見ているだけでも楽しめる。
スケッチのみならず、道具ひとつひとつのデータの細かさにも驚かされる。
この人のエネルギーはどこからくるのか。

能面も、よいものを観せてもらった。
孫次郎が特によかった。