大倉草紙

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【兵庫】 近代日本を彩る画家たち コレクションでたどる姫路市立美術館の25年Ⅰ (姫路市立美術館)

2008年12月16日 21時20分00秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
11月23日(土)
当日の行程:(JR・姫路駅) → 【ふるさとの神々 祝祭の空間と美の伝統(兵庫県立歴史博物館)】【近代日本を彩る画家たち コレクションでたどる姫路市立美術館の25年Ⅰ(姫路市立美術館)】 → (JR・姫路駅~神戸駅…神戸市営地下鉄・ハーバーランド駅~御崎公園駅) → 【サッカーJリーグ ヴィッセル神戸 vs FC東京(ホームスタジアム神戸)】 → (神戸市営地下鉄・御崎公園駅~三宮・花時計前…阪急・三宮~御影) → 【茶の湯展 古儀茶道 藪内流(香雪美術館)】 




姫路市立美術館は、今年で開館25周年を迎えるらしい。
チラシに惹かれて、行ってみることにした。
訪れたのは11月23日で、この展覧会は12月14日に終了している。

姫路だけあって、酒井抱一の作品の展示から始まる。
「雀児図」と「柳花帖(屠龍之枝)」。
「柳花帖」は初公開だという。



上村松園「花」

描かれているのは3人の女性。
一番後ろの女性の顔は右目と額の半分くらいしか見えず、着物も右肩あたりがほんの少ししか見えていないが、この女性の姿を消した図を想像してみると、この女性がいることで画面が引き立っていることが分かる。
傘は同じなのだけれど、着物の色が違う3人。
華やかで美しい。



藤田嗣冶「砂の上で」

乳白色の肌に見入る。
よく見ると、砂の上には貝だけでなく、蟹も歩いている。
中央の女性の右手と子どもの足との間の砂の中に、指紋のような跡があった。
フジタの指紋だろうか。



小磯良平「和服の婦人像」

小磯良平といえば、つい先日、所在不明とされていた「日本髪の娘」が韓国中央博物館で発見されるというニュースがあった。


小磯良平「日本髪の娘」(韓国中央博物館蔵)

奇しくも、同じ年に描かれた作品だ。



橋本関雪「仙娃図」

観た瞬間、「猫娘」だと思ってしまった。
猫の耳のような髪の結い方が気になる。
「仙娃」とは「仙女」のことだろうか。
花と服のアクセントとなっているオレンジ色が鮮やか。

開館25周年を記念した展覧会は、第2弾、第3弾も企画されている。
第2弾は「版画の魅力」
第3弾は「写実と幻想 ベルギー近代の美術」