認知症の母殺害に猶予判決 京都地裁 「介護の苦しみ」理解示す
京都で起こったこの事件。以前から判決の行方が気になっていましたが、執行猶予になったのですね。。。
介護疲れと生活の困窮から今年2月、合意の上で認知症の母親=当時(86)=を殺害したとして、承諾殺人などの罪に問われた長男の無職、片桐康晴被告(54)=京都市伏見区=に対する判決公判が21日、京都地裁で開かれた。東尾龍一裁判官は「結果は重大だが、被害者(母親)は決して恨みを抱いておらず、被告が幸せな人生を歩んでいけることを望んでいると推察される」として懲役2年6月、執行猶予3年(求刑・懲役3年)を言い渡した。
この事件は、同じ介護をしているものとしてとても他人事ではないように思えました。
ウチの母は認知症ではありませんが、必ず誰かがいないと食事すらままならない状態です。
誰かがついていないといけないというのは、24時間看ていないといけないということ。
それってとても大変なんです。
認知症だとさらに大変。徘徊や昼夜逆転の生活になるとこの被告のように、仕事も不可能だし、自分自身の精神状態を保つのも安易ではありません。
ウチは幸い父と私とで二人三脚で介護ができるので、負担を軽減できていますが、一人で介護をされていらっしゃる方はほんとうに大変だといつも痛感しています。
この被告の場合、何故、ケアマネージャーも福祉事務所もその切羽詰った状況を把握できなかったのか不思議。
そして、親戚たちも何故、助けてあげなかったのか…。
その背景には被告自身の「人に迷惑をかけられない」という思いがあったようです。
生活保護の申請に行った時、その状況を把握していなかった福祉事務所とのすれ違い。また、融資を受けるには保証人が必要と聞かされた被告。
仕事もなく、返せるあてもない借金の保証人を誰にも頼めなかったとか…。
そんな遠慮が被告自身を追い詰めて、心中という道しか見えなくなってしまったようです。
もうすこし、厚かましくなっても良かったのに…。
人に助けてって言っても良かったのに…。
私はそう思ってしまう。
でも、54歳という被告の年齢を考えるとそれも難しかったのでしょうか?
つくづく老々介護の悲惨さが目に見えてくるようです。
参考:Yahoo!ニュース
asahi.com
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京都で起こったこの事件。以前から判決の行方が気になっていましたが、執行猶予になったのですね。。。
介護疲れと生活の困窮から今年2月、合意の上で認知症の母親=当時(86)=を殺害したとして、承諾殺人などの罪に問われた長男の無職、片桐康晴被告(54)=京都市伏見区=に対する判決公判が21日、京都地裁で開かれた。東尾龍一裁判官は「結果は重大だが、被害者(母親)は決して恨みを抱いておらず、被告が幸せな人生を歩んでいけることを望んでいると推察される」として懲役2年6月、執行猶予3年(求刑・懲役3年)を言い渡した。
この事件は、同じ介護をしているものとしてとても他人事ではないように思えました。
ウチの母は認知症ではありませんが、必ず誰かがいないと食事すらままならない状態です。
誰かがついていないといけないというのは、24時間看ていないといけないということ。
それってとても大変なんです。
認知症だとさらに大変。徘徊や昼夜逆転の生活になるとこの被告のように、仕事も不可能だし、自分自身の精神状態を保つのも安易ではありません。
ウチは幸い父と私とで二人三脚で介護ができるので、負担を軽減できていますが、一人で介護をされていらっしゃる方はほんとうに大変だといつも痛感しています。
この被告の場合、何故、ケアマネージャーも福祉事務所もその切羽詰った状況を把握できなかったのか不思議。
そして、親戚たちも何故、助けてあげなかったのか…。
その背景には被告自身の「人に迷惑をかけられない」という思いがあったようです。
生活保護の申請に行った時、その状況を把握していなかった福祉事務所とのすれ違い。また、融資を受けるには保証人が必要と聞かされた被告。
仕事もなく、返せるあてもない借金の保証人を誰にも頼めなかったとか…。
そんな遠慮が被告自身を追い詰めて、心中という道しか見えなくなってしまったようです。
もうすこし、厚かましくなっても良かったのに…。
人に助けてって言っても良かったのに…。
私はそう思ってしまう。
でも、54歳という被告の年齢を考えるとそれも難しかったのでしょうか?
つくづく老々介護の悲惨さが目に見えてくるようです。
参考:Yahoo!ニュース
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