久しぶりに着付け教室へ行ってきました。
というのも、今年、娘は13歳になります。娘の十三詣りの時に着物を着たくて、教室へ足を運びました。
娘の着物、私の着物、帯などを選んでいただくためにこんなに持って行きました。
十三参りと娘の入学式は、この付け下げにすることにしました。※鏡に映った私を写しているので、反対に写ってます。
帯はこんな帯です。ちょっと地味かな~と思っていたら、締めてみたらすごく華やかでした。
ウフフ(*´∀`)ノ♪☆、。・:*:・゜`★.。・:*:・
卒業式はこの着物と帯では派手すぎるので、もっと地味な柄を選ぶつもりです。この春はたくさん着物を着る機会があって幸せです。
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さて、いつも着付けを教えてくださるのは、母が懇意にしていた呉服屋さん。
呉服屋さんは私が通っていた保育園の近くにあり、きっと着物好きな母はその頃から足を運んでいたのだと思う。
娘の入学式にはこれを…、娘の成人式用の着物はこれで…、娘の留袖、自分の留袖、娘の喪服、自分の喪服…。
冠婚葬祭はもちろん、きっと一緒に着物を着て芝居を観に行ったり、食事に行ったり…そんなことを夢見ながら誂えてくれたのだろう。
実家には和ダンスが4棹もある。その中には、母と私用の着物がぎっしり入り、まだしつけ糸をはずしていない、まっさらなものもたくさんある。
素敵な着物をおすすめしてくれたのが呉服屋のご主人で、母とは気が合うらしく、いつも実家の玄関でふたりで話しに花を咲かせていた。
「買い過ぎやで」「おだてられて買っていたらキリないで」…母の趣味にそんな悪態をついていた時もあった。
でも、母が6年前に亡くなった時、お葬式にも来てくれて、お線香もあげてくれたのはご主人。
時々、母の想い出話をしてくれるのもご主人でした。
着物のことをまったく知らない私に、ご夫婦で着物の種類、着付けも教えてくれ、お茶会にも誘ってくれました。
母と同じく源氏物語が好きだったご主人。
今日、3年ぶりに呉服屋さんを訪ねた時に、ごあいさつをしたかった。
が、思いもしない言葉が返ってきた。一昨年お亡くなりになったと…。
「ごめんなさいね。お伝えできなくて…」と奥さん。がんとわかって半年だったそう。
涙があふれて止まらなかった。
どうしてもっと足を運ばなかったのか。もっとご主人と話したかった。母のこと、着物のこと、もっと聞きたかった。
ご無沙汰してしまった自分が悔しくてたまらない。今度なんてない。いつかまたなんてない。
会いたい人に会えるチャンスがあったら、必ず会う。会う機会は自分で作る。そして、必ず足を運ぶ。
これからの私の信条。