京女のハマリゴト

好きなこと、美味しい店、キャラ弁、アッチャー(°▽°;) な出来事など、主婦ライターが京都から発信する雑多な出来事!

名医とは何ぞや!

2006-07-11 03:49:07 | 母のコト
いいお医者様ってどういう人を指すのでしょう?

母が病気になってから、さまざまな医者に接するうちに、いろんな医者がいるなぁと痛感しています。

薬が大好きな医者。

権威だけの医者。

あんた医者か?と疑うような医者。

もう、いろいろです。人生いろいろ、医者もいろいろ。

母が以前通院していた病院でのこと。呼吸器の専門医として名を馳せるそのお医者様は、老人性喘息を患っていた母にいつも強いステロイドを処方していました。

薬剤師さんも心配するほどに…。

いつ行っても薬ばかりを大量に処方するので、私は密かに疑念を抱いていたのですが、

ある日、母の顔が満月のように腫れ、これはおかしいと…。

で、別の病院で診察してもらうと、そのステロイドの多さにビックリされた。。。

すぐ、ステロイドの飲み薬はストップされ、吸引だけに落ち着いた。

で、その後まもなく、レントゲンで癌が発見されたのです。

以前の病院に通い続けていたら…と思うと今でもゾッとします。


さらに、転院後、今度も有名な呼吸器の医者が担当してくれたのですが…。

確かに、技術は素晴らしいのですが、性格に難あり。

怖いのです。とても威圧的なのです。

時々、フフンとバカにした態度も取ります。挨拶しても無視します。

最初の頃は父と私でいつも憤慨していました。

が、最近は何らかの心境の変化があったのか、母に対してはニコニコしてくれるようになり、ちょっと安心しています。

ちなみに、患者の家族に対しては無愛想ですが…。

さらに、パーキンソンを発病した母が現在、診て頂いている神経科の医者は閉口。

パソコン画面から目を離さず、病状を聞いて、「困りましたね~。では薬を変えましょう」。これの繰り返し。

母はまーったく改善しません。

食事中に嘔吐することも、嚥下がうまくいかないことも、筋力が衰えたことも、ガクガク震えることもすべて話しているのに、

「うーん、困りましたね」これしか言わない。

頭にきた父が友人の老人医療の専門医に相談すると、すぐに往診してくれ、しかもリハビリまでしてくれました。

通院するにはとても遠く、そのお医者様も出張が多いので常に診察ができないのが難点なのですが、

困ったことがあったら電話やメールで応じてくれたり、的確な指示をしてくれます。

何より、そのお医者様が訪れただけで、周りの空気が変わるのです。

病は気からというように、病気って気持ちの影響も大きいですよね。

私は、名医って、技術や経験はもちろんですが、それ以上に会うだけで安心できて、包み込むような優しさを持ち、患者に直る気持ちを持たせることができる人だと思います。

さらに、的確な指示に加え、分からないことは「分からない」とちゃんと言うことができて調べるなり、別の専門医を紹介するなりできることも大切。

セカンドオピニオンはOKと病院の案内では謳っているのに、各医者がセカンドオピニオンに難色を示すことは多々あります。

そんな中でも、ちゃんとセカンドオピニオンに快く応じてくれる医者が望ましい。

そうして初めて、患者と医者とが信頼できる関係になると思うのです。

今、母が頼りにしている医者もそんな人です。

患者だけでなく、患者の家族まで安心させてくれるのが素晴らしいと思います。

医者という権威を振りかざさなくても、その心遣いに自然と頭が垂れてしまいます。

そして、そんなお医者様の周りには、自然と患者が集まってきます。


いいお医者様と出会えたこと、それが何よりの薬です。



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