ラッコ庵日乗

「不思議な話」や「ヘンな話」が大好きなラッコ庵の日記。


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「ロング・グッバイのあとで」 「小さいおうち」

2012年02月03日 | 本あれこれ
ずっと前に図書館に予約した本2冊が相次いで来ました。

「ロング・グッバイのあとで」瞳みのる
「小さいおうち」中島京子

「ロング・・・」の副題は「ザ・タイガースでピーと呼ばれた男」。
GSブームの時に最高の人気を誇ったタイガースのドラマーで、その後勉強しなおして大学に入り、慶応高校の漢文教師を定年まで勤めあげたピーこと瞳みのるの手記。
芸能界とすっぱり縁を切っていたピーが、ジュリー、サリー、タローの3人が作った歌「ロング・グッバイ」をきっかけに昔の仲間と再会した経緯や、高校教師として過ごした数十年のことなどがとりとめなく描かれています。
本当にとりとめない(笑)。
でもファンでなくても昔のタイガースを知っているものにとってはなんとも興味深く感慨深い。
180度の転身と芸能界への拒絶は、潔いというかかたくなというか。
あまり幸福でなかった子ども時代に形成された性格が、一生を左右してしまうものなんですね。
でも、一度きっかけを得て再会すれば、そこはそこらの寄せ集めのグループではなく古くは小学校、おそくとも10代からの仲間なので氷が溶けるのも早かったようです。
「ザ・タイガース」と命名された理由とか、その辺のエピソードも知らなかった~

ザ・タイガース一夜限りの復活
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120124-00000183-sph-ent


「小さいおうち」は、昭和初期に、地方から出てきて東京の中産階級の家庭の女中になったタキの手記なのですが、なんというか「たくらみのある小説」。
タキにとっての理想の家庭であった「小さいおうち」平井家の、平穏な日常の中に起こる小さな波乱・・・。手記に書かれていない真相はいかに?
表紙も有名な絵本の「ちいさいおうち」を意識したものになっていますが、最後に時代が現代にうつり、タキの甥の息子による謎解き?があってなるほどと思わされるという、一種の入れ子構造。
面白かったです。

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「本格小説」 水村美苗 新潮社

2010年12月28日 | 本あれこれ
どうしてよりによって、こんな歳末の忙しい時に当たっちゃったんだろう!?
図書館から「予約の本が来ました」というメールを受け取っていってみると、水村美苗の本が3冊も来ていました。

この著者の本を読むのは初めて。
まず薄いほうの「日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で―」(筑摩書房)を読んでみたら、これはこれですごく面白く、是非皆様におすすめしたい本ではありましたが、続いて「本格小説」(というタイトルの小説です)を手に取ってしまったのが運のつき(?)
これが巻を措くあたわずの面白さで、つい読みふけってしまいました。
といっても主に寝床の中で読むだけだし、とても厚い本の二冊組みなので、読み終えるには3日ほどかかりましたけれど・・・。

最初の語り手である「水村美苗」は、著者と名前も同じなら生い立ちもそっくりだけれど、果たして作者本人なのか?なぜ「本格小説」という人を喰った題なのか?というような疑問は置いといて、とにかく物語の面白さに引き込まれました。
戦後すぐからほぼ現代に至る、ある謎の人物の生き様が解き明かされていくのですが、夢中で読み進むうちに、ああ、これはあの有名な世界文学史上の傑作をなぞっているのだなあ、とわかってきます。でも最後にどんでん返しがあるので油断はできません。
長い外国生活の中で、日本語および日本文学と真剣に切り結んできた著者の、慎重に吟味された日本語が魔法のようにイメージを喚起し、それぞれのシーンをリアルにありありと立ち上がらせるのは見事と言うよりありません。

あー、面白かった!
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「天地明察」冲方 丁

2010年10月29日 | 本あれこれ
時代小説に新風を吹き込んだと話題の「天地明察」を読んでみた。

江戸時代に実在した天文暦学者、渋川春海(しぶかわはるみ)の改暦にかける情熱を描いたさわやか青春時代小説・・・。どのくらいさわやかかというと、読んで一週間もたつと「なんかさわやかだった~(^^)」という印象しか残らないくらい(笑)

でも「作者はラノベ作家でゲーム制作者」とか「ヒロインはツンデレ」とか、そういう情報につられて読むと、意外と歯ごたえがあるかもしれません。実在の人物を主人公にしているだけあってその半生がくわしく描かれているのはもちろん、暦法とか和算についてもよく調べてあるし。
逆に、それが事実だから仕方がないのですが、この渋川という人の守備範囲が天文、暦法、和算、神道、そして本業?の囲碁と多岐にわたっているため、小説としては焦点がボケてしまう恨みもあります。周辺の人物についてもそうで、沢山の人がでてくるけれど中心となる人物とそれ以外とにもっとメリハリをつけたほうがいいと思いました。

でも清新の気あふれるまじめな作品なので、これをきっかけに時代小説に親しむ若い人が増えるならいいですね。私などは時代小説らしからぬ言葉遣いが気になりますが、若い人には読みやすいのかもしれないし。
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「地球でいちばん過酷な地を行く」ニック・ミドルトン

2010年07月01日 | 本あれこれ
イギリス人の地理学者が、「地球で一番寒い土地」と「地球で一番乾燥した土地」と「地球で一番暑い土地」と「地球で一番雨の多い土地」を訪ねる旅。

シベリアのオイミャコンの最低温度はマイナス71.2度(1月の平均気温マイナス50.1度)
エチオピアのダロルでは毎日の最高気温の平均が41度(年間の!)
インドのマウシンラムの年間降水量は12メートル(日本の最高記録屋久島の2倍)
チリのアリカではほとんどゼロ(この前雨が降ったのは20年前、みたいな)

ニックさん、マイナス38度のバイカル湖で寒中水泳に挑戦したり、エチオピアで死をかけたゲームに参加したり、体を張ってます。
それも嬉々として(と見える)。
ああ、イギリス人って。

それはともかく。
このどこにも実際に行ってみたいとは思わないので、こうして本で読めることはありがたいのですが・・・いかんせん、訳がおそまつ。
意味が全くとれない箇所多数。多分、訳者本人も意味がわかってないと思う。
でも、原語で読む根性がない以上、これもよしとしなければいけないのかもしれませんね。
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「万物理論」グレッグ・イーガン

2010年07月01日 | 本あれこれ
たまにはSFなんかも読んじゃおうかな~と思って選んだ一冊。

「すべての自然法則を包み込む単一の理論’万物理論’が完成されようとしていた。ただし学説は3種類・・・映像ジャーナリストの主人公は3人のうち最も若い20代の女性学者を中心に番組を製作するが・・・学会周辺にはカルト集団が出没し、さらに世界には謎の疫病が。」

という、裏表紙の紹介を読んでもなんのことやら?
なんかしちめんどそうと思いましたが、意外やどんどん読めました。
舞台となるのが2055年の世界。
この本が出版されたのが1995年。
それから15年たった現代と2055年の世界が、微妙に地続きなところが面白い。
「死後復活」とか「汎性(男性でも女性でもない性)」とか「太平洋上の人工島」とか「無知カルト」とか、これだけで何冊も書けそうなアイデアが満載ですが、今ひとつ紹介するとしたらこれでしょう。

ノートパッド。

この世界では誰もがノートパッドというものを持っていて、何かといえば取り出してはあらゆることを調べたり、通信したり、書いたりしているのです。
これって、ipadじゃん!
1995年にはもう想定済みだったんですね。
「万物理論」そのものも、物理学のシロオトには途方もないおおボラのように聞こえますが、実際研究されているそうです。
何度もいいますが、私のようなふるいSFファンから見ると、
「私たちは子どもの頃読んだSFの世界に住んでいる」
少なくとも、情報通信の分野に関しては昔の想像をはるかに超えたところまできてしまったとおもう今日この頃デス(^^ゞ

ちなみにこの本と一緒に借りたのが「銀河英雄伝説」1
これはまた大時代なスペースオペラで、言っちゃっていいのかな~(^^ゞ、陳腐。
久しぶりに読んだSFが極北と極南?で笑ってしまいました(笑うのかい!?)
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アバター

2010年01月15日 | 映画・ドラマ
3Dの「アバター」を見てきました。
予想外に面白かった。
これはわざわざ映画館に行って、お金を出して見るべき映画ですね。

「スターウォーズ」や「ジュラシックパーク」を初めて見たときには、
「映画はここまで出来るようになったのか!」
という感動があったものですが、今回もその種の感動がありました。
ただ技術がいくらすばらしくても、描かれている内容がつまらなければ意味がないわけですが、その点でもこの作品はバランスがとれていたように思います。
監督は1995年ころに脚本を書いて温めていたそうで、
「人間の想像力に技術が追いついてきた」
というべきか?
ジェームズ・キャメロン、やりますねえ。

惑星パンドラの風景がすばらしい。
見知らぬ惑星の雄大な自然と豊かな生態系をリアルな3D映像でありありと見るのは新鮮な体験でした。これを見るためだけでも映画館に足を運ぶ価値あり。
ただ、生物の生命は惑星の生命と一体のもの的な自然観は、私たちにとってはどこかで見たおなじみのもの・・・
「ナウシカ」「もののけ姫」、ちょっと「ラピュタ」?
お約束の飛行シーンもあったし(笑)、影響受けてないとは言わせない(^^ゞ。

後半はこれでもかの戦闘シーンの連続。
身長3メートル、抜群の身体能力を持っているとはいえ、弓矢と槍くらいしかもたない原住民のナヴィたちに、侵略者である地球人が、圧倒的な火力で襲いかかるシーンに、私はベトナム戦争や古くはアメリカインディアンの掃討などがオーバーラップして仕方がなかったのですが、これをアメリカ人はどう見るのだろう?(しかも、それでも勝てないところまで同じ・・・)
でもラストは予想どおりのハッピーエンドなので安心してください(?)
堂々たる娯楽大作でした。

ところで。
惑星パンドラの原住民ナヴィ族の姿、何かに似ていると見ている間じゅう思っていたのですが・・・
青い体、全身の模様、体型、森に住む巨人であること・・・
そうだ!「もののけ姫」の「ダイダラボッチ」!
ここにも宮崎アニメの影響が・・・

と、思ったのはやっぱ私だけかなあ・・・(-_-)
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東京見学

2009年07月10日 | 世間話
渋谷BUNKAMURAで「だまし絵展」を見てきましたwith娘。

普段、市内どころか区内(&時々隣の区)だけで暮らしているので、「上京」するのには心の準備が必要。でも「だまし絵、錯視」の類は昔からずっと追いかけているテーマなので、これは行かないわけにはいかないでしょう(^^)

これまでの展覧会でおなじみの作品のほかに、日本古来のだまし絵たる「描き表装」の幽霊画とか、本物なのに模型のように見える本城直季さんの写真とか、新しい視点で探しただまし絵もたくさん出ていました。
夏休み前の平日とあって混雑もそれほどでなくゆっくり見ることができました。

娘は試験休みですが、ほとんど毎日部活で休みは今日だけ。
「だまし絵」に興味があるわけではないようですが、
「渋谷にいくなら『109』というものに行ってみたい」
って。
母も「109」って出来たころに行ったきりですが、どうせ途中なので帰りに寄ってみました。

うひゃー、聞いてはいたけれど「女子の殿堂」だ~
ショップの店員さんも含めて女子率95パーセント。
狭い空間にたくさんの店がひしめきあっていて、それぞれが別の音楽をガンガン流しているという・・・(^^ゞ しかもバーゲン中とあって、制服の女子高生や十代二十代の女の子でごった返しているし。
結局60パーセント引きのワンピースを1枚買って退散。
そうか、コレが日本の女の子ファッションの流行の発信地かあ。
勉強になりました。

P.S.
カフェ「ドゥ・マゴ」のマークが、二人の中国人が向き合って座っているように見えるので、何だろうと思って調べてみました。

magotとは、フランス語で日本製や中国製の陶器の人形のこと。
「ドゥ・マゴ」はパリのサン・ジェルマン・デ・プレ教会の前に今もある、老舗カフェの名前からきており、「ふたつの中国人形」というその店名は、かつて同じ場所にあった小間物店の装飾に由来するとも、当時、流行していた戯曲の名前に由来するとも言われているそうです。

そういえばドゥ・マゴ文学賞なんてのもありますね。

ああ、ネットって便利(^^)v
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日本大通りに巨大グモ出現

2009年04月19日 | 世間話
富士山に登らぬバカと二度登るバカ

とか申しますが、「巨大グモ」を2日続けて見に行くのもよほどの・・・でしょうか(^^ゞ

娘がぜひ見たいというので、今日もまた、日本大通りに見に行ってしまった私です。
今日は、新港埠頭で出会った二匹のクモが、意気投合してお散歩に出発、新港橋を渡って一匹は日本大通りを、一匹はみなと大通りを通って日本大通りで合流、というストーリーだったようですが、実際には横浜スタジアムの野球の終了時刻とかぶるということで、急遽2匹とも日本大通りを通ることになりました。
開港博覧会の間は展示されるようですが、公道を通るのは今日だけ?なので、かなりの人出。銀杏並木の陰からクモが現れると、観客の間から、
「すごーい!」
と悲鳴のような歓声があがりました。

横浜開港150年を記念する開港博のプレイベントです。
クモは高さ約12メートル、重さ37トンで、エンジンとタイヤが付いた車体に8本足や触角、腹部を接合し、14人がかりで操作しているそうです。

上の席の人が指示を出して、下のオペレーターが1本ずつの足を担当しているのでしょうか?踏み潰されそうな迫力でした。
オペレーターの制服がオシャレなのは、さすがおフランス?
それにしてもオペレーターは楽しそう。やってみたいですw
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福山ローズ

2009年03月24日 | 世間話
uocoさんのブログで紹介されていた、「折りばら」を作ってみました。

福山ローズ

もともと折り紙好きなので、こういうのを見ると挑戦したくなるんですよね~。
折り図をダウンロードしたのですが、それだけではどうしてもわからないところがあって、何度も挫折しそうになりましたが上のサイトの動画をみてなんとか理解したというところです。
普通の15センチ角の折り紙ですが、複雑な折り線を使って、平面が立体に立ち上がるところが醍醐味です。
これは両面カラーの皮のような質感の紙で折ってあるので、コサージュにもなりそうです。

このバラをたくさん折って折り鶴のようにつなげて、平和を祈念する運動もあるようですが、絶対普及しないと思う。だって難しすぎるもん・・・(-_-)
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なびこちゃん

2009年03月08日 | 世間話
久しぶりに「口先ブラザーズ」登場。
甥のミクシィ日記を勝手にコピペします。
この中に出てくる「叔母」って、私のことじゃあ…???
まあ、どうせ誰も見てないからいいよね、ネタだし(^^ゞ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今年のはじめにやっと自動車免許を取得した。
教習期間をいっぱいに使っての長丁場だった。

それ以来、親のアッシー(死語・絶滅種)となっているのだが、
知らない場所に行くものだからカーナビ頼りの運転にならざるをえない。

しかし、このカーナビがアホでしょうがない。

みょーに細い商店街の中に誘い込んだりするのが好きなようだし、
高速道路の下の一般道を走っていたのに、突然
「次の~インタチェンジで降りてください」
などとほざいたりする。

こんなアホなカーナビのことを「ナビ娘(なびこ)ちゃん」という、
と母がのたまった。
母は叔母から、叔母はいとこから聞いたようだが、
最近よくTVでも話題に上っている「ゴーグル」で調べても一向に出てこない。
多分、母は夢でも見たのだろう。

「ナビ娘ちゃん」という言葉で思いついて、いとこ達と話していたのだが、
カーナビの音声案内を声優にやらせてみるのも面白いかもしれない。


例えば「ガンダムカーナビ」

カーナビ起動時は当然
「アムロいっきまーす」
ルート案内中も
「この先三つ目の信号を左っ!ひとっつ!ふたっつ!みっつ!…そこぉっ!」
「左、目視あまいよ!何やってんの!」(ブライト)
など、ネタに事欠かない。

まだまだ「ルルーシュカーナビ」

「この僕が直々に采配をふるってやろう…」
から始まり、案内中は
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの名の下に命じる!右に曲がれ!」
ルートから外れると
「この僕の裏をかいただとっ…!?」
目的地到着で
「チェックメイト」

これはどうだ?最近流行の「ツンデレカーナビ」(釘宮かな?)

「案内なんて今回だけなんだからねっ!」
「ちょっ…ちょっとどっち行ってんの!?ルート検索してんだから待ちなさいよ!」
「やっと着いたのぉ!次はこの半分の時間でねっ!」(今回だけじゃなかったの?)
書いてて恥ずかしいな(苦笑)

「ツンデレ」ときたら、きわめつけ「どじっ娘カーナビ」

「…えっとぉ…そこの角を…右…かな?」
「ぁあっ、すいません!直進でしたぁ!」
「ルートをはずれました…」
「っそ、そこは道じゃないですっ」(アクアラインとかリアルにこうなるww)

っとここで気がついたのは「どじっ娘カーナビ」は結局のところ
ただの「ナビ娘ちゃん」に他ならないのであった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この甥の日記は滅多に更新されませんが、更新されれば必ず「オチ」がついているあたり、DNA健在かも(笑)
うちの車にもカーナビがついていますが、知ってる道の場合わざわざヘンなルートを指示してくるのはご同様。助手席の人間カーナビ(私のこと)が、
「ちがうよ、そっちは遠回りだよ」
とか
「左じゃなくて、絶対右!」
とか言っていつもなびこちゃんを無視するので、なびこちゃん、気を悪くして沈黙。でも知らない道だったら、このなびこちゃんに従うしかないんだろうなあ。
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マンマ・ミーア!

2009年02月03日 | 映画・ドラマ
ギリシャの島が舞台というのにひかれて、娘と一緒に見に行ってきました。

メリル・ストリープの弾けっぷりがすごい!
ABBAのミュージカルナンバーも、音楽に疎い私もどこかで耳にした事のある曲ばかりで、ダンスも歌も楽しかったです。
また、ギリシャの小島というのが効いていて、この映画の魅力の半分くらいはこの島じゃないかと思うくらい!
夜明けの海でソフィ(安室ちゃん似)が歌いだすシーン、桟橋でのダンス、クルージング、どれもすてきだけど、中でも結婚式の行われる崖の上の教会に明かりの灯った急峻な山道を登っていくところ!この島に住んでる人はみんな心臓が強いんだろうな。

ちょっとしんみりさせるところもあるけど、最後はハッピーエンド。
このところお疲れ気味の人も、気分が落ち込み気味の人も、元気がもらえる映画です。


・・・・・
イギリス人のパパを演じている人、どこかで最近見たはずなのに思い出せなくて見ている間じゅう気になって仕方なかったのですが、後で調べたら「ブリジット・ジョーンズの日記」のダーシー(コリン・ファース)だった!納得~。
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「その他の外国語・役にたたない外国語の話」と「ヘタリア」

2009年01月14日 | 本あれこれ
昔、インド料理店に行ってヨーグルト(ラッシー)を注文したら、
「甘いのと甘くないの、どちらにしますか」
と聞かれて、
「甘くない方」
と言ったら、なんとでてきたのは
「塩からいの」
でした。

なんでそんなことを思い出したかと言うと、

「その他の外国語・役にたたない語学の話」黒田龍之介(現代書館)

を読んでいたら、外国で塩入りのヨーグルトを
「ありえなーい!ヨーグルトは砂糖かジャムでしょ」
と思う人は外国語習得に向いていないのではないか、とあったからです。違いを面白い、と思える人が向いてるってことですかね。

ロシア語の専門家だがスラブ語全般もカバーし、その他の語学も興味津々いろいろかじっている語学オタクの著者が、語学の周辺のもろもろを語るエッセイ。
自身も語学オタク?のfoggyかおるさんの紹介なので、さすが面白いです。かおるさん、いつも面白い本を教えてくださってありがとう。これからもついて行きます(^^ゞ

それにしても、この著者、子供の頃から「ちょっと変わっている」大人になったら「ユニークな人」と言われ続けたと言うけど、それを自慢にしてますね(笑)
私は違いを面白いと思う点では自信がありますが、新たに語学を始めようとは思わないなあ。英語はいまだにじたばたしていますが。

ヘタリア

これのことは息子に教えてもらったのですが、これって面白い?
国のイメージがステレオタイプなところが面白いのでしょうが、いかんせんそのイメージが貧困というか浅すぎ!
これじゃ高校生が授業中にノートの隅っこに描いて隣の席の人に見せるレベルでしょ。
それがネットにのったことで人気が出てTVアニメにまでなるなんて。

韓国のネチズンから国辱的と抗議の声があがってるそうですが、それ自体がまたネタにされるんだろうな。
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似てる?似てない?

2009年01月10日 | 世間話
ちょっと前の「週刊文春」に、恒例のグラビア「顔面相似形」が載っていました。

周富徳<>錦織圭
狩野英孝<>小室哲也
下村脩<>ジェンキンス

などなど。

でも、
小沢一郎<>Mr.コンタック
安藤美姫<>スティッチ
ほっしゃん<>ポニョ

みたいな「人間<>非人間」の方が面白いなあ。

個人的には、

細木数子<>せんとくん

がヒット。




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「不機嫌なメアリー・ポピンズ」新井潤美(平凡社新書)

2008年12月27日 | 本あれこれ
覚えている方もあるかもしれませんが、以前’私の憧れの職業「お話し相手」’という記事を書きました。
アガサ・クリスティの小説によく出てくる、「お金持ちの奥様のお話し相手」として雇われて一緒に旅行したりしている女性がうらやましい、という内容。

この本を読んで、この「お話相手」(コンパニオン)というのが、これまた昔の小説によく出てくる「家庭教師」とともに、当時生まれがよく教養もある若い女性(逆境の淑女)が、就くことのできる数少ない職業であるということがわかりました。そうだったのか・・・(-_-)

などなど、目からウロコの本書は今年の最後を飾るにふさわしい?面白さ。
イギリスに今も厳然と存在する「階級(クラース)」というものを、小説と映画から読む。著者は海外で教育を受けイギリスだけでも3つの学校を転々とした方だそうで、ちりばめられてエピソードにも実感がこもっています。

イギリスの階級は、ざっと「アッパークラス」「ミドルクラス」「ワーキングクラス」に分けるだけでなく「ミドルクラス」は「アッパーミドル」「ミドルミドル」「ロウワーミドル」に分けられ、微妙に言葉遣いが違う。
そういう視点でみる映画は「ブリジット・ジョーンズの日記」「エマ」「レベッカ」「コレクター」「時計じかけのオレンジ」「ハリー・ポッター」「日のなごり」etc.

いろいろな「目ウロコ」がありましたが、中でもアッパークラス(貴族と大地主などからなる)はインテリじゃない、というところが面白かった。著者によればインテリでないことを堂々とひけらかせるのはアッパークラスとワーキングクラスだけ。だから「魔法界のミドルクラス」?ハーマイオニーは、ハリーやロンと違って知識で武装しなくちゃいけないのです。(あっ、だから上流階級の我が首相も・・・^_^;)

「Pardon?」より「What?」の方が上品なんて意外!(フランス語由来のpardonを気取って使う成りあがり、ということらしい)
言葉遣いの他にもかの地には、イギリス人が見ればそれとわかる「階級の記号」(「レースのカーテン」とか「キャスターつきのスーツケース」とか)がいろいろあるみたいで、それがわかっていると小説の読み方も映画の見方も変わって来るのでしょう。

おりよく「ブリジット・ジョーンズの日記」がwowowで放映されたので録画しました。著者によればテキサス出身のレネー・ゼルウィガーがロウワーミドル~ミドルミドルの微妙な訛りをうまく演じているそうです。レネー・ゼウィルガーはこのあと「ミス・ポター」で上流のお嬢様も演じているので、その評も聞きたいところです。
ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」や「エマ」も読んでみたくなりました。



ところで、この本の裏表紙の著者紹介の「東京大学大学院博士課程満期退学」。「満期退学」って何?期限ぎりぎりまで在学したけど卒業しなかったってこと?
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「漢字廃止で韓国に何が起きたか」呉善花(PHP出版)

2008年12月16日 | 本あれこれ
ずっと前に韓国語をちょっとかじったことがあって、そのときからずっと疑問に思っていたことがありました。
韓国は漢字を廃止して表音文字のハングル一辺倒になって「同音異義語」で困らないのかな?
例えばワードで日本語の「かんじ」という言葉を変換しようとすると
漢字、幹事、監事、莞爾、官寺・・・
いろいろ出てきますよね。これが全部ひらがなで書いてあったら、困ってしまうんじゃ・・・?

この本を読んで答えがわかりました。
困っているんです!
大変なことになっているんです!
それなのに当の韓国人はそのことに気がついていないのです!

かつて中国人や韓国人や日本人は、表意文字である漢字を使うことで、音声で識別できる以上の情報を伝えることができました。
ところが韓国では、戦後民族主義教育が徹底される過程で漢字教育は廃止され、「世界で一番偉大な文字」ハングル一辺倒になり、漢字は使われなくなりました。

韓国語は語彙の80パーセントが漢語由来なのに、漢字表記がなくなったせいでその多くが意味がわからなくなり、どんどん消えていっているというのです。
そして、その消えた語彙の大部分は
「日常的にあまり使われない、しかし世界を論じたり高度な思考を展開したりするにはなくてはならない概念語、抽象語、専門語など漢語高級語彙の一群」
だというのです。
必然的に、知らない漢字語は読み飛ばすというのが習慣になって、さらには自分の専門以外のわからない言葉がでてくる新聞や雑誌は読まなくなっているというのです。その単語がなくなると、その概念まで一緒に失われてしまうのですね。
この結果、韓国人全体が抽象的な思考が苦手になって、ものの考え方が単純、浅薄になってしまっているというのが著者の主張です。

例えば「水防対策」という言葉。
日本人や中国人なら、この言葉を初めて聞いた小学生でも「水を防ぐための策」のこととわかるでしょう。ところがハングルでこれを聞くと「対策」はよく使う言葉なのでなんとなくわかっても「すいぼう」は普段使わないことばなので意味がわからない。「対策」にしても「対する策」という風には理解されていなくて音として覚えているだけなのです。

ひえええ~
これは恐ろしいことですよ。

あと著者の指摘で初めて気づいたのですが、「漢字かな交じり文」というのも日本の発明なんだって。韓国では知識階級の使う「真字(漢字)」と無学な庶民に下げ渡された「ハングル」は全然別もので、「漢字ハングル交じり文」は日帝時代に日本側の主導で使われただけだそうです。
亡くなったロシア語通訳の米原万里さんも、大事な単語は漢字で書かれていて補助的なことがカナで書かれている「漢字かな交じり文」は、他の言語と比べて、ぱっと見て意味がわかるという点で抜群に優れている、という意味のことを言っておられました。なるほど~。

日本の発明はそればかりでなく、漢字に、その意味に対応したやまと言葉を「訓読み」として付け加えたこと。これによって漢字の「水」は「スイ」と読んで「みず」という意味だということが子供でもすぐわかるようになりました。
韓国(や、かつて漢字を使っていたベトナム)では漢字は音読みしかないので、私たちが英単語を覚えるように音と意味をいちいち覚えないといけないそうです。

著者は「スカートの風」の呉善花(オ・ソンファ)。
ばりばりの韓国人?だった彼女が日本に来て変わっていった様を書いた20年前のこの本とその後の著書で、韓国内では非国民あつかいと聞きました。
この本も非難ごうごうかな?あるいは無視?
「ハングル至上主義」は民族主義と分かちがたく結びついているうえ、社会の中心がハングル世代になってしまっているので、国民の大部分が漢字復活には反対しているそうです。

ソウル大学図書館には63万冊の蔵書がありますが、漢字時代の文献が多くほとんど利用されていないとか。
ノーベル賞受賞は韓国の悲願、と聞いたことがありますが、それができない理由は漢字廃止なのでは、と思うのは飛躍しすぎでしょうか?




本の後半は韓国と日本のことわざなどの言いまわしの違いを扱っていて、本の構成としてどうなのよ、と思いますが、
「韓国では近年まで猫をペットにしなかった」
とか
「結婚するなら三女がいちばん」
と思われているとか、ちょっとしたことが面白かった。

その中で、一番驚いたのが「死後婚」という習慣。
独身で死んだ男女は恨みを残しやすいので、同じく独身で死んだ異性を探してきて結婚させて籍にもいれるのだそうです。死者の夫婦に養子をとり、跡を継がせることもあるんだって!昔の話でしょ、と思ったら、著者の亡くなったお兄さんも死後婚してるんだそうです。
どこかで聞いたような、と思ったら、この前「世にも奇妙な物語」でやってなかったっけ?「百鬼夜行抄」にもありそう。
日本にもどこかにこういう風習があるのかもしれませんね。
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