裸のヤコブ

・・・ ・・・・

【あ】オンボロJimnyの話

2008年09月05日 | ある日の戯言


私はどんなものでも
強いもの(頑丈、どこにでも行ける、長持ちする、など)が好きです。
ですから
アウトドア・グッヅや軍もの、ブーツなどに惹かれてしまいます。
その機能のためだけに生まれたものは、美しく思えるのです。


車もそう。
強そう(頑丈)なものが好きなのです。
ですからず~っと4WDばかり乗っています。

昨年、健康と環境を考え
自転車通勤を始めたのと同じタイミングで
車をJEEPからJimnyに替えました。
(11や12など、四角いのが良かったのですが23です。
一応ファースト・カーなものでそうしました。)
JEEPはすっごく気に入っていて
ぶっ壊れるまで乗り続けるつもりだったのですが
どう考えても環境に悪い(=燃費が悪い)のです。
Jimnyも燃費がいい車ではありませんが
JEEPに比べるとやはりよく走ります。馬力はないけど。



環境にもいい。
経済的にもいい(税金は9分の1位です)。
しかも私の好みの「頑丈」にも適合している。
家族でも乗れる(荷物は積めないけど)・・・

どう考えても、いい買い替えだったと思っていたのでした。


ああそれなのに・・・




Iyahkieの夏でもさんざん書いていましたが
我が家のファースト・カーであるJimny君が
めちゃくちゃ調子が悪かったため入院していました。

ことの始まりは帰省している時のこと。
止まっている状態からアクセルを踏み
とろとろと走り始め(大きいタイヤをはいているものですから)
回転数が3000回転を超えたあたりにくると
上がったり下がったり、ビヨンビヨン跳ね回り状態。
体感的には車が行ったり来たりをしているような
そんな嫌な感覚が出発当初からあったのです。
しかしながら、スピードがのり
60km/hをこえると、何ともスムース。
しかもちょっとした市街地では
加速がゆっくりのせいか症状が出ないのです。
とても気になりながらも、あまり坂道のない帰省の道のり。
前にも書きましたが市街地ばかりをねらっての帰省のだったわけです。

札幌に帰ってくると
いきなりブン回す(周りの車のスタートダッシュが早い)こともなく
まるで何事もなかったかのように自分の仕事を続けるJimnyくん。
しかし病魔は、着々と彼の体を蝕んでいたのです。

次に症状が現れたのは
千歳でのライブに向かっているときのこと。
「なんだよ~、直ってないっしょや!」と
お直しに出したわけでもないのに持っていた
私の淡い期待は見事に裏切られたのです。
イベントの帰りなんてさらに悲惨。
あまりの行ったり来たりさ加減に
運転している私が酔うんじゃないかと思うほど。

そんな状態なのに翌日、3家族合同のキャンプに出かけるあたり
怖いもの知らずといわれるゆえんかもしれません。
まぁ、初めて飛行機に乗ったのが
インドへの一人バックパック旅だったことに比べれば
たいしたことではありません。

これまた前にブログでも書きましたが
一応出発前にオイル交換をすませるという
用意周到というか、姑息というか
「しょせん付け焼き刃だろう」的な
応急手当をすませてから出発したのですが

・・・やばかったです。
「調子が悪いなぁ」から
「どっかおかしいよ、これ」に格上げです。

ああ、それなのに帰ってくると
なかなか症状が出ないのです。

でも、ガソリンのゲージが全く変わっていない
超エコな魔法の車に変身していたこともあり(絶対故障!)
仕方がないので工場に持って行きました。
そのときされた話が、あの安ガソリンの話です。
そしてガソリンのゲージはお盆明けにならないと
どっちみち部品屋も休みだから
無駄に分解してお金をかけるより
それまでは走行距離を気にしながら走ってください、と
なんともドキドキな走行方法を伝授されたのでした。

まぁ普通ならこの状態で
お盆明けまでおとなしくしているか
嫁の車で出かけるかしそうなものですが
行っちゃうんです、ニセコまで。この車で。

中山峠を越えるとき
「どっかおかしいよ、これ」という考えから
「専務!ガソリンじゃないよ。間違いなく壊れてる。」にさらに格上げ。
だって、
長い上り坂。
今までなら「パパの車はや~い」と娘が言うほど
ぐんぐん上ることができていたのに
アクセル・ベタ踏みで40km/h出るかでないか。
なのに5000回転近く回っている。

お盆の帰省ラッシュか、激混みの峠道。
後続車からクラクション&パッシングの一歩手前で
路肩に車を止めてしばし流れが通り過ぎるのを待つ。

なんだかゴムが焼けたようなにおいが車内に充満。
そして再発進。
坂の途中からの発進で、さらに鈍足。
エンジンルームから火を噴くのではないかと心配しながら
何とか目的地到着。

怖かったんです、本当に。

向こうでは義理の父親の車を借りていたくらいですから。

でも
行ったからには帰ってこなくちゃだめなんですよね、峠道を。
同じような症状を出しながら、譲りゾーンをフルに使って帰宅完了。
週明けの月曜日、即行で工場に持って行きました。
今までの症状を紙に詳しく書いて。
(このあたり、アメ車経験が生きています)

紙をみた専務は渋い顔をしながら
「もしかしたら、ミッションとかかも。クラッチが滑ってるとか。
だって坂道で5000回転でしょう? ありえないもの普通なら。」
と安ガソリンの話をしていたときとは別人のような対応。
どのくらい金額がかかりますか?の問いに
「そうだな~・・・30~40万かな。」

「え”~~~~~~~~~」

「一応中古とかも探してみるけど、しょせん中古だから。
新しい方がいいに決まってるんだけどね。
まぁ、預かって、少し乗り回してみてからだな。」



ということで入院決定。
最終的に10日間ほど入院しました。
で、原因なんですが
専務の言っていたミッション系のトラブルではなかったようです。
数少ないプラグの1本にエンジンオイルが混入して
そのプラグで爆発が起きなかったことが原因らしいとのこと。
オイルとプラグとパッキンを変えたら
どこを走っても症状が出なくなったと言うことで
退院が決定しました。
それからガソリンのゲージ。
これは超エコカーに変身したわけではなく
ガソリンタンクの中の量を調べる部分の故障だったそうで
部品交換で直ったかもしれないとのこと。
「しばらく走ってガソリンの量が減ってそうだったら直っているから」
と当たり前のことを教えられ、工場を後にしたのでした。

総額は予定の10分の1程度でした。
(それでも痛い)

そうそう、そのとき
「つくかどうかわからないけど、加工したら使えるんじゃないかな」と
ルーフキャリア(我が家好みのボロさ加減。最近のものよりずっといい)
をただでいただきました。
聞いてみるものですね。
まだつくかどうか何もやっていないので何ともいえませんが
あれがついたらキャンプ仕様のJimny君ができあがるでしょう。
楽しみです。

現在、快調に走っています。
ガソリンゲージも徐々に減っています。



もしかしたら、完璧に直ったのかもしれません。
でも・・・
3000~4000回転のあたりになると
体が無意識に緊張してしまうのは
今までかなりビビリながら運転してきた証拠なのでしょうね。
全然怖いもの知らずじゃありません。


頑丈なはずのJimny。

アメ車の世界では
「直したところはしばらく壊れないから安心だ」
という格言(笑)があるのですが
このJimnyくん、
SUZUKI車だけどそう考えて乗っていこうと思っています。




丈夫な車でさえこうなのです。
外見は、リペイントで新車並みです。
でも・・・。
健康そうな外見の人も
長年身体を使い続けていると
メンテナンスが必要なのかなぁ、と
真剣に自分の健康も考えちゃったりしているのも
怖いもの知らずじゃない証拠なのでしょうかねぇ・・・。