旅と歴史

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飛騨一宮水無神社

2024年06月23日 | 旅 歴史

 岐阜県高山市一之宮町に飛騨一宮水無神社(ひだいちのみや みなしじんじゃ)があります。
 飛騨一宮水無神社は飛騨の国における最古の神社で、聖武天皇の時、飛騨の一の宮とされ、延喜式にも列しました。神階は正一位で、延喜式内の飛騨8社の総社とされ、神領も18ヶ村に及んだそうです。
 いつ創建されたかはよくわかりませんが、日本海沿岸を開拓した出雲民族が、神通川をさかのぼって来て飛騨の国を開いたとき、水源の位山(くらいやま)を神体として、その麓に農耕の祖神御歳神を祀ったのが起源ではないかと考えられています。
 標高1529mの位山は中腹から山頂にかけては奇岩怪石が数多く点在し、日本の表裏を分ける分水嶺として古くから神体山として信仰の対象となっていたようです。位山にある一位(櫟)は御笏(おしゃく)として朝廷に献上され、現在でも続いています。
 鎌倉時代には「水無大菩薩」と称し、社僧が奉仕しました。近世には水無大明神・水無八幡宮と称しました。戦国時代の戦乱で祭祀が途絶え、元禄5年(1692)から吉田神道系に属したようです。
 安永2年(1773)の安永騒動(大原騒動)では、水無神社が農民の決起の中心地になり、神職の山下和泉守と森伊勢守が磔になっています。明治4年(1871)、国幣小社に列格し、現在の社殿は昭和10年(1935)に国費で造営されたものです。

下記のサイトにもお立ち寄りください!
http://www.ueda.ne.jp/~ogino/japan/


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