旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

御香宮参集館

2019年05月31日 | 旅 歴史

 京都府京都市伏見区御香宮門前町に御香宮(ごこうのみや)神社があります。
 御香宮の参集館は昭和9年(1934)に月桂冠の寄付により建立されました。伏見地区の集会所として、日本酒関連のイベント会場として使われています。参集館の傍らにある椿は「おそらく椿」と呼ばれています。初代伏見奉行の小堀遠州が「おそらくこれに勝る椿は他にない」と言ったことから名づけられました。

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御香宮の絵馬殿

2019年05月30日 | 旅 歴史

 京都府京都市伏見区御香宮門前町に御香宮(ごこうのみや)神社があります。
 御香宮の絵馬殿は北野天満宮、八坂神社に匹敵する建物です。間口4間、奥行2間、切妻造り、本瓦葺きで、宝暦5年(1755)に建てられています。文久3年(1863)に西岡天極斎が奉納した算額や、天和3年(1683) 山本宗信が奉納した算額などが飾られています。絵馬が百面以上飾られた時もあったそうです。

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桃山天満宮

2019年05月29日 | 旅 歴史

 京都府京都市伏見区御香宮門前町に御香宮(ごこうのみや)神社があります。
 桃山天満宮は御香宮神社近くにあった蔵光庵という寺の鎮守社でした。伏見城築城の際、庵は移築されましたが、天満宮はその地に残され、前田利家が菅原道真を先祖としていたことから崇敬されました。伏見城廃城後は荒れ果てましたが、天保12年(1841)に新たに社殿が建てられました。そして昭和44年(1969)に御香宮神社境内に遷座し、宮司は両社を兼務しています。

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御香宮神社表門

2019年05月28日 | 旅 歴史

 京都府京都市伏見区御香宮門前町に御香宮(ごこうのみや)神社があります。
 御香宮神社の表門は家康の11男・水戸徳川家藩祖の徳川頼房(よりふさ)が元和8年(1622)に伏見城の大手門を移して寄進した門です。三間一戸、切妻造り、本瓦葺きの薬医門で、明治39年(1906)に国の重要文化財に指定されています。
 伏見城の大手門だけあって桃山時代の立派な門です。雄大な木割、豪壮な構えは目を見張るものがあります。正面にある蟇股には、中国古来の代表的な親孝行の物語「二十四孝」の彫刻が彫られています。江戸時代に浄瑠璃や芸能に多く取り入れられました。両妻の板蟇股も作品価値が高く、桃山時代を代表する意匠です。

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御香宮神社拝殿

2019年05月27日 | 旅 歴史

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御香宮神社本殿

2019年05月26日 | 旅 歴史

 京都府京都市伏見区御香宮門前町に御香宮(ごこうのみや)神社があります。
 御香宮神社の本殿は慶長10年(1605)、徳川家康の命により京都所司代・坂倉勝重を普請奉行として着手造営された建物です。大型の五間社流造り、桧皮(ひわだ)葺きで、3間の向拝が付けられています。本殿は昭和60年(1985)に国の重要文化財に指定されています。
 頭貫(かしらぬき)、木鼻(きばな)や蟇股、向拝の手挟(たばさみ)には彫刻が施され、極彩色で飾っています。背面の板壁には五間全体にわたって柳と梅の絵が描かれています。全体の造りや、細部の装飾も豪壮華麗で桃山時代の特色を良く表しています。

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御香宮神社

2019年05月25日 | 旅 歴史

 京都府京都市伏見区御香宮門前町に御香宮(ごこうのみや)神社があります。
 御香宮神社は近鉄京都線の桃山御陵駅の東側にあります。初めは御諸(みもろ)神社という名の神社でした。平安時代の貞観4年(862)に、境内から水が湧き出し香りが四方に漂いました。この水を飲むと病気も治ったことから、清和天皇より「御香宮」の名を賜りました。
 御香宮神社は式内社で、伏見地区の産土神です。神功皇后を主祭神とし、夫の仲哀天皇、子の応神天皇ほか6神を祀っています。神功皇后の神話における伝承から、安産の神として信仰を集めてきました。室町時代には伏見荘の鎮守となり、伏見宮家の保護も受けてきました。
 豊臣秀吉は天正18年(1590)願文と太刀(重要文化財)を献じてその成功を祈りました。そして伏見築城に際し、城内に鬼門除けの守護神として勧請し、社領300石を献じました。その後、徳川家康は慶長10年(1605)、旧地に戻し、本殿を造営しました。
 家康が伏見城に滞在中に尾張、紀伊、水戸の藩祖と、秀忠の娘千姫が誕生したことで、御香宮神社は徳川家の産土神となりました。家康は社殿を造営し、水戸藩祖の頼房は伏見城の大手門を移して表門とさせ、紀伊藩祖の頼宣は拝殿を造営しています。
 慶応4年(1868)正月、伏見鳥羽の戦いではここ御香宮神社に新政府軍(薩摩軍)の本営が置かれ、伏見奉行所に立て篭もった旧幕府側と対峙しました。御香宮神社は伏見奉行所を見下ろすような位置にあったため、薩摩軍の正確な砲撃で伏見奉行所は焼け落ちました。幸いにして御香宮神社は戦火を免れました。
 御香宮神社の本殿と表門は国の重要文化財に指定され、拝殿は京都府指定有形文化財です。3基ある神輿は千姫神輿と呼ばれます。家康の孫千姫の初延祝いに奉納されたもので、日本一重い神輿として有名です。小堀遠州が奉行所内に作庭した庭園は昭和32年(1957)に御香宮神社に移されています。

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淀屋の高灯篭

2019年05月24日 | 旅 歴史

 京都府京都市伏見区淀本町に与杼(與杼)神社(よどじんじゃ)があります。
 与杼神社境内には大阪の豪商・淀屋の高灯篭があります。初代岡本与三郎(淀屋常安)は淀出身でここに家や田も所有していたそうです。のちに財産没収所払いとされました。淀屋ゆかりの淀屋清兵衛(後期淀屋)が再興をはたし、この高灯篭を寄進したそうです。

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与杼神社本殿

2019年05月23日 | 旅 歴史

 京都府京都市伏見区淀本町に与杼(與杼)神社(よどじんじゃ)があります。
 与杼神社の本殿は五間社流造りの比較的規模の大きな建物です。両端に納殿を付設した特異な形式で、彫刻装飾が多用されています。本殿は昭和46年(1971)に本殿内の木造狛犬一対とともに国の重要文化財に指定されましたが、昭和50年(1975)、未成年の花火で焼失してしまいました。現在の本殿は昭和55年(1980)に再建された建物です。

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与杼神社拝殿

2019年05月22日 | 旅 歴史

 京都府京都市伏見区淀本町に与杼(與杼)神社(よどじんじゃ)があります。
 与杼神社の拝殿は慶長12年(1607)に豊臣秀頼によって再建された建物で、昭和46年(1971)に国の重要文化財に指定されています。間口2間、奥行1間、単層、入母屋造り、妻入、こけら葺きです。拝殿は旧舞殿で簡素な意匠ではありますが、本殿とともに、桃山時代の特徴をよく示しています。

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与杼(與杼)神社

2019年05月21日 | 旅 歴史

 京都府京都市伏見区淀本町に与杼(與杼)神社(よどじんじゃ)があります。
 与杼神社(與杼神社)は淀城跡の北側に建てられています。淀地方唯一の式内社で三代実録に社名がみえる古社です。当初、水垂町に鎮座し、水垂(みずたれ)社、淀姫(よどひめ)社などと称し、桂川の水上運輸の守護神として人々から崇敬されていたそうです。
 明治10年(1877)与杼神社と改称し、明治33年(1900)、淀川改修工事のため現在地に移されています。祭神として、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、高皇産霊神(たかみおすびのかみ)、速秋津姫命(はやあきつひめのみこと)を祀っています。
 僧の千観内供(せんかんないぐ)が応和年間(961-963)に肥前国(佐賀県)佐賀郡河上村にある與止日女(よどひめ)神社より、勧請したといわれています。境内には、国指定重要文化財の拝殿をはじめ、本殿、神輿庫、日大臣(ひだいじん)社、長姫(ながひめ)社、川上社、豊丸社などがあります。

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淀城跡桟橋雁木跡

2019年05月19日 | 旅 歴史

 京都府京都市伏見区淀本町に淀城跡があります。
 淀城跡の中に朝鮮通信使が利用した特設の桟橋・雁木の跡があります。長さは3.6間(64.8m)、幅7間(12.6m)もある桟橋で、慶長12年(1607)から宝暦14年(1764)までの間に11回利用したそうです。実際に桟橋があったのはここより200mほど北だったそうです。

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淀城跡

2019年05月18日 | 旅 歴史

 京都府京都市伏見区淀本町に淀城跡があります。
 淀城跡は京阪電気鉄道の淀駅近くにあり、豊臣秀吉が、側室茶々の産所として築かせた淀城とは500mほど離れた所にあります。元和9年(1623)、2代将軍徳川秀忠の命で、掛川から松平定綱を移し、伏見城の資材を利用して築城にあたらせ、翌年完成させたといわれています。
 その後、定綱は備中へ移封、永井尚政が10万石で入封、寛文9年(1669)に石川憲之、正徳元年(1711)に戸田光熈、享保2年(1717)に松平乗邑(のりむら)が6万石で入封し、大阪城代を兼務しました。享保8年(1723)に稲葉正知が10万石で城主となった後、幕末まで稲葉氏が治めました。
 宝暦6年(1756)、落雷により天守や建物の大半が焼失し、以後、天守や本丸御殿は再建されませんでした。幕末には、鳥羽・伏見の戦いで敗れた旧幕府軍が淀城に籠もろうしましたが拒絶され、この時の兵火で城下と淀城内が焼えました。淀藩の廃藩とともに淀城は廃城となりました。

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龍谷大学旧守衛所

2019年05月17日 | 旅 歴史

 京都府京都市下京区七条通大宮東入大工町に龍谷大学があります。
 龍谷大学の旧守衛所は昔の守衛所だった建物です。奥の部屋は畳敷きで、寝泊りできるようになっていたそうです。単層、煉瓦造り、桟瓦葺き、建築面積29平方mで、本館などと同じ明治12年に建てられています。平成10年(1998)に国の重要文化財に指定されました。現在は龍谷大学のオリジナルグッズなどを展示しています。

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龍谷大学北黌

2019年05月16日 | 旅 歴史

 京都府京都市下京区七条通大宮東入大工町に龍谷大学があります。
 龍谷大学の北黌(ほっこう)は南黌と対をなしている優雅な建物で、明治12年に建てられています。南黌と同様、建築当初は寄宿舎として使用され、現在は校舎として使用されています。木造2階建て、桟瓦葺きで、建築面積は683.6平方mです。平成10年(1998)に国の重要文化財に指定されました。

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