大阪府貝塚市水間に水間寺(みずまでら)があります。
龍谷山水間寺は天台宗のお寺です。天平16年(744)に聖武天皇の勅願により行基が開創したと伝えられています。病床の聖武天皇の夢に現れた観音菩薩を求め、行基は2つの川(葛城山から流れてくる近木川と、その支流の秬谷川)が合流する「水間」にやってきました。
そこで観音の化身である16人の童子に出会い、谷間に向かうと白髪の老人がいました。手に一体の仏様を捧げ「汝を待つこと久し」と言い、自分の手首を噛み切って、その尊像を行基に渡し、老人は龍となりました。授かった聖観世音菩薩を天皇に捧げたところ全快されたと伝わっています。
水間寺は堂坊151、寺領2万450石を領し繁栄しました。しかし15世紀末に紀州・根来寺の支配下となったことで、天正13年(1585)、豊臣秀吉の根来攻めで、堀秀政の軍勢に焼き討ちされました。七堂伽藍をはじめ坊舎は灰燼に帰しました。
天正17年(1589)、岸和田城主・小出秀政により再興されましたが、延宝年間(1673-1681)に焼失し、元禄年間(1688-1704)に城主の助力で伽藍は再建されました。しかし、天明4年(1784)の火災で、再び本堂や三重塔などが焼失し、文化8年(1811)、岸和田藩主・岡部長愼(ながちか)が再建しています。
境内には本堂、三重塔、開山堂、愛染堂、薬師堂、弁天堂、護摩堂、経堂、鐘楼などが建ち並んでいます。愛染堂は縁結びの神として有名で、堂の前にお夏清十郎の墓があります。新西国三十三ヶ所観音霊場の第4番の札所でもあり、「水間観音」と呼ばれ親しまれているお寺です。
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