3年 萩原もえか
私は8月21日から8月31日までインターンでNPO法人屋久島うみがめ館に行った。私にとってウミガメは小学5年時に浜松のうみがめ保護センターで放流会に参加し、自由研究のテーマにした、とても思い入れのある動物であった。今回、10年ぶりのウミガメで会えるのでとてもわくわくしていた。
うみがめ館に着き、その日の夜から調査が始まった。夜の調査は、子亀が脱出したあとの巣を掘り起こし、卵殻数(無事に脱出できたカメの数)、無精卵の数、発育途中で死んでしまった数(ウミガメより卵黄の方が大きい、卵黄よりウミガメの方が大きい)など約10段階に仕分ける作業をした。中には、ウジが湧いていてうようよしている虫が嫌いな私にとってとても調査困難な巣穴もあった。また、ウミガメの巣の深さは平均70センチだが、中には80センチもあるものもあり、腕が届かずに苦労をした巣穴もあった。さらに、穴掘るコツをつかめず苦労した。しかし、日を追うごとに調査が上達して調査する楽しさを覚え始めた。
朝の調査では、子ガメが脱出した巣穴を見つける作業をした。巣穴は子ガメの足跡をたどって、その先にあるすり鉢状の不自然な凸凹である。巣穴を見つけると、前日の日付を書いた割り箸を刺して目印にしておく。これを毎朝、一時間ぐらい行った。
これとは別にウミガメの回遊に関する調査も手伝った。幸運にも帰る前日の8月31日に別の水族館で1年間預かって育ててもらったウミガメがうみがめ館帰ってきたのだ。ウミガメは自分が生まれた浜で産卵するのかということがいまだ解明されていないので、それを証明するために左前後肢にタグ、左腹にICチップを埋め込んで個体識別をした上で海に戻すのだ。私もこの作業を手伝うことができた。この活動は2002年から計測しているので、2030年頃には解明されるだろうということだった。
今回、うみがめ館で実習を受けて、地道な調査を続けることによって新たな発見をすることができることを肌で感じた。私は研究室でリスによるクルミの貯食行動について研究していて、作業が地味で同じことの繰り返しであるが、なにか発見があるという意識を持ってこれから調査していきたいと考えた。
タグをつけてICチップを埋め込んだアカウミガメ
一年間水族館で育てたアカウミガメ、海へ帰る
私は8月21日から8月31日までインターンでNPO法人屋久島うみがめ館に行った。私にとってウミガメは小学5年時に浜松のうみがめ保護センターで放流会に参加し、自由研究のテーマにした、とても思い入れのある動物であった。今回、10年ぶりのウミガメで会えるのでとてもわくわくしていた。
うみがめ館に着き、その日の夜から調査が始まった。夜の調査は、子亀が脱出したあとの巣を掘り起こし、卵殻数(無事に脱出できたカメの数)、無精卵の数、発育途中で死んでしまった数(ウミガメより卵黄の方が大きい、卵黄よりウミガメの方が大きい)など約10段階に仕分ける作業をした。中には、ウジが湧いていてうようよしている虫が嫌いな私にとってとても調査困難な巣穴もあった。また、ウミガメの巣の深さは平均70センチだが、中には80センチもあるものもあり、腕が届かずに苦労をした巣穴もあった。さらに、穴掘るコツをつかめず苦労した。しかし、日を追うごとに調査が上達して調査する楽しさを覚え始めた。
朝の調査では、子ガメが脱出した巣穴を見つける作業をした。巣穴は子ガメの足跡をたどって、その先にあるすり鉢状の不自然な凸凹である。巣穴を見つけると、前日の日付を書いた割り箸を刺して目印にしておく。これを毎朝、一時間ぐらい行った。
これとは別にウミガメの回遊に関する調査も手伝った。幸運にも帰る前日の8月31日に別の水族館で1年間預かって育ててもらったウミガメがうみがめ館帰ってきたのだ。ウミガメは自分が生まれた浜で産卵するのかということがいまだ解明されていないので、それを証明するために左前後肢にタグ、左腹にICチップを埋め込んで個体識別をした上で海に戻すのだ。私もこの作業を手伝うことができた。この活動は2002年から計測しているので、2030年頃には解明されるだろうということだった。
今回、うみがめ館で実習を受けて、地道な調査を続けることによって新たな発見をすることができることを肌で感じた。私は研究室でリスによるクルミの貯食行動について研究していて、作業が地味で同じことの繰り返しであるが、なにか発見があるという意識を持ってこれから調査していきたいと考えた。
タグをつけてICチップを埋め込んだアカウミガメ
一年間水族館で育てたアカウミガメ、海へ帰る