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「ムジナ探偵局」

2006-08-13 | 児童書
夏と言ったら、怪談話?ということで、幽霊が出てくる作品を紹介~。

富安 陽子, おかべ りか / 童心社(1999/03)
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「ムジナ探偵局」は、古本屋の主人であるムジナ探偵と常連客の源太少年が送る物語。ムジナ探偵は、店の横に「探偵」という看板もかけているため、横丁の人から変人だと言われています。しかし、推理に関しては天才で、いつも奇怪な事件の調査を依頼されます・・・。

この事件というのは妖怪や幽霊に関係していて、なんとも不思議。読み終えた後も謎めいた雰囲気が残っていて、普通の探偵ものとは違う印象を受けます。ちょうど夏の話もあるので、このコンビとともに肝試し気分を味わってみてはいかが?シリーズになっていて、現在5冊まで出ています。

私が好きなのは、二人のユニークなキャラクター。ムジナ探偵は賢くて一見、クールにみえるのですが、大人気ないところも。口が悪くて言いたいことをずばずば言ったりするし、面倒なことはやりたくないという感じで人に無関心だし。でも、このダメダメさが見ていて面白い!

また、源太くんはいつも古本屋にやって来ては、堂々とマンガを立ち読みしている少年。ムジナ探偵に文句を言われても全く動じず、逆にお店にけちをつける程の厚かましさを持っています。事件が起きれば好奇心いっぱいでムジナ探偵に付いていったり、何でも自由なところが好き。お調子者でおバカなところもあるのですが、それも可愛いです☆


富安 陽子, 篠崎 三朗 / 新日本出版社(2001/07)
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もう1冊オススメなのが、この本。「引っ越した家に幽霊が住んでいた」というよくある設定なのですが、これも謎を解いていくストーリーになっています。季子(ときこ)が出会ったのはおばさんの幽霊で、この家に住みたければ自分が出す三つの試験にパスするよう言われます。物語が進んでいくと、おばさんの過去が明らかになっていき、最後は心温まる結末。頼りない親に代わって、走り回る季子の行動力に尊敬しますっ。


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2 コメント

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Unknown (トモ)
2006-08-16 13:48:32
ムジナ探偵局のシリーズ面白いですよね!!新しいシリーズがでるのを私も、楽しみに待っています。学校がえりや、放課後にちょっと立ち寄れる、おもしろい所、今はなかなかないんだけど、ムジナ探偵と、源太君の町には、そんなあったかい空気が流れているように思います。

源太君もいかにもという、悪ガキのようでいて、憎めないですよね!!

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トモさんへ。 (ユーリ)
2006-08-17 01:02:45
こんにちは!「ムジナシリーズ」の新刊、早く出てほしいですね~。富安さんの作品は、懐かしい風景が描かれていて好きです!自然もいっぱいで、こういう場所に暮らしたいなぁ。



トモさんも源太くんが好きですか?源太くん、いいキャラしてますよね☆男の子にも人気がありそう。「ズッコケ3人組」のように、多くの子どもに読んでもらいたいです。
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