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「はなのすきなうし」

2007-05-06 | 絵本
真っ赤な表紙がとても可愛らしい絵本。中のイラストは、黒だけで細かく描かれています。リアルなイラストでちょっと怖いところもありますが、牛の表情はとても愛くるしい☆スペインが舞台のお話です。

はなのすきなうし
マンロー・リーフおはなし / ロバート・ローソンえ / 光吉 夏弥やく岩波書店 (1980)通常24時間以内に発送します。

  <ストーリー>
牛のふぇるじなんどは、花のにおいをかぐのが好き。他の牛たちが遊んでいるときも、ふぇるじなんどは大好きな場所で一日中、花のにおいをかいでいました。そんなある日、闘牛場の男たちが、一番大きくて速くて乱暴な牛を探しにやってくるのですが、ちょっとした事件のせいでふぇるじなんどが選ばれてしまいます・・・。

さて、闘牛場にいったふぇるじなんどがどうしたかというと、見物人が花を挿しているのを見て、ここでもやはりにおいをかぎます。全く闘おうとしないふぇるじなんどは結局、牧場に帰され、相変わらず花のにおいをかいでいるとのことです。

「ふぇるじなんどは、とてもしあわせでした。」という最後の文が、心に残る作品。自分が周りの人と違っても、自分らしく生きるふぇるじなんどがとても素敵でした!人に何を言われても、「我関せず」といった感じで格好良かったです。

ふぇるじなんどが幸運だったのは、母親が物のわかる人だったこと。最初は一人ぼっちのふぇるじんどを心配していたのですが、彼が寂しがっていないことを知って、好きなようにさせてやります。みんなと同じようにさせるのではなく、子どもの気持ちを尊重してあげる親に、私もなりたいと思いました。

牛が主人公のお話では、「モーモーまきばのおきゃくさま」もオススメ。こちらも大人に読んでほしい作品です。またいつか紹介したいと思います。


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2 コメント

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今日あらためて読みました (ニイコ)
2007-11-10 02:05:27
はじめまして!
この本、イラストに見覚えがあったので
幼い頃にもしかすると読んでいたのかもしれませんが
今日、あらためて読んでみたら、とても素敵な絵本でした。

大人になってから読む絵本って、
なんだか心に突き刺さるものがありますね。
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はなのすきなうし。 (ユーリ)
2007-11-10 18:40:43
ニイコさん、はじめまして☆コメント、ありがとうございます。「はなのすきなうし」、良い作品ですよね。私もこんな風に、自分の好きな道を突き進んでいきたいな~と思いました。

絵本は子どものときだけでなく、大人になってから読むのも楽しいですよね。大人になってからの方が、絵本や児童書をよく読んでいる気がします。
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