「アーモンド入りチョコレートのワルツ」

アーモンド入りチョコレートのワルツ

森 絵都 / 角川書店(2005/06/25)

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森絵都さんの「アーモンド入りチョコレートのワルツ」を読みました。ちょっと変わったタイトルですが、これはエリック・サティの曲名から付けられています。この本はピアノ曲を題材にした短編が３つ収録されていて、この表題作の他、「子供は眠る」（シューマン）、「彼女のアリア」（バッハ）という話があります。

「子供は眠る」は夏の話なので、角川文庫の１００冊に選ばれたのも納得。シューマンの「子供は眠る」は「子供の情景」という小曲集の中の一曲。この小曲集には１３の曲にそれぞれサブタイトルが付いているのですが、そのタイトルがおもしろい。↓がそのタイトル。

＜見知らぬ国と人々について＞＜不思議なお話＞＜鬼ごっこ＞＜おねだりする子供＞＜大満足＞＜重大事件＞＜トロイメライ＞＜炉ばたにて＞＜木馬の騎士＞＜むきになって＞＜びっくり＞＜子供は眠る＞＜詩人のお話＞

こんなタイトルが付いてると、聴きたくなりませんか？他に、サティの曲名も紹介されているのですが、＜わんぱくもののいたずら小僧＞や＜チューリップのかわいい王女さまのいうこと＞、＜彼のジャムパンを失敬して食べる方法＞とこれもまたユニーク。クラシックに興味が持てる作品です！