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見習い百姓のつぶやき

宮仕えも一段落、半農半Ⅹを本格化。農的暮らしとさまざまなⅩを悩んで、楽しんで一歩づつ。

女に産土はいらない

2022-03-03 20:36:17 | 本や図書館

幾つか、とても大切なメッセージを受け取りました。
時間があって行った本屋、目についたのですぐに買い求め、読みかけの本があったけど一気~というほどでもないか~に読みました。

三砂ちづる、読んでない本が目に入るとすぐに買い求める作者かな、
内田樹もそうなんですが、、、
5巻まで読んで塩漬けしている小説はじめ、読みたい数多の小説があるのに、そこに手が届かないでいます。
それは、三砂ちづるや内田樹はじめ、ついつい食指を伸ばしてしまう本に目を奪われるから、きっとまだ小説に入れる機根じゃないんでしょうね。

可哀そうな?イスラムの女性
さて、その本は「女に産土(うぶすな)はいらない」、産土って?と思ったけど、意味が解るとやけに向こう意気の強い、いや、女の本質はそうか。
この中に、
来日したアフガンの女性たちの教師養成研修に携わった経験談が書かれていますが、可哀想だとみられているイスラムの女性たちはとてもしたたかに生きていて、むしろ今の日本女性の方が可哀そうではないかと。
これって、為政者側からの発信がマスコミによってそのまま流され、“西側”の私たちの意識や見方を作りあげ、たとえばロシアは“悪”という固定イメージがあるのと同様に、、、

僕は、「アナスタシア」を読んで、悪の権化というロシアイメージが180度変わり、とても懐の深い国なんだ!と思うに至りましたが、今回の戦争も、実は違った見方ができるかもしれない、あのベトナム戦争だって、ベトコンはすべて悪い奴らと植えこまれていましたが、本当は?
歴史は、弱者の歴史は消え去り、勝者の歴史がさも真実かのように作られていく。
見抜いていく眼力を持ちたいところだけれど、100人いれば100の真実があるかもと、思っておくだけでもいいかもしれません。

至高の出産
あと一つだけ、現職の時代、「至高の出産」を一つのテーマにしたことがあります。
時代の大きな課題、愛着を持てなかった女性、が、至高の出産と子育てを経て、愛着が取り戻せると知ったからなんですが、それは、出産の環境、特に支える人に寄る(もしかしたら一人でも)のだけれど、医療環境や技術とかじゃない。
しかし、安心安全の医療至上主義(僕の勝手な言い草)によって至高の出産を担ってきた助産師が、助産院が消えていき至高の出産を担う人は風前の灯火。

これって、日本人の精神性を貶めるために巧妙に作られた罠の一つなんじゃないか、という穿った見方までしてしまう現状。
そんなことをとても分かりやすく記してくださっていて、我が意を得たり、そして、日本の未来のために変わって欲しいもんだよなあと思いながら。

 


貧乏な人とは、、、本たちがやってきました

2022-01-23 21:23:07 | 本や図書館

ちょっと気になっていたホウライ家具店に置かれている宍道先生の本たち、先日は予約していた“赤毛のアン”全巻をゲットして帰りましたが、今日は、、、
そのホウライに行ってきましたよ。
一緒に行った皆さんは雑貨に目を奪われていたけど、僕はその本棚に一直線、で、下記の本たちをゲットして帰りました。

大半は文庫本、“図書館”というワードを冠した本を全部、それと村上春樹の訳本、最初に手に取ったのは“世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ヒムカの言葉”。
ホセ・ヒムカ、ものすごく気になって、早速喫茶店で開いたら「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いっくらあっても満足しない人のことだ」という2012年のリオ会議のスピーチの一節。
今まで出会っていない不明を感じたウルグアイのホセ・ヒムカ大統領、今だったけど、出会わせてくれた宍道先生に感謝!


気の早い一輪
そんな今日の午前中、お客様と一緒に新庄近くのエネルギースポットを訪ねました。

へえ!こんなところにこんなスポットが、、、
エネルギー溜まりが随所にあり、巨木に近い植生がここにもそこにも。

そんなところの梅の木に気の早い一輪が。
新庄周辺って、いつも雪が松江市内の5割増しはあるよなあ。という場所だから、感動もひとしお。
春はもうすぐそこ。


赤毛のアン~ありがとうございます

2022-01-14 14:40:07 | 本や図書館

嬉しいですね、あの名作「赤毛のアン」全巻を譲っていただきました。


先日、親しくさせていただいている図書館学の教員を退官された方が、家具屋さんに置かれた自分の古本販売コーナーに同書を置きましたとのFBの記事が目に飛び込んできたので、すぐに譲り受けたいとコメントし快諾頂きました。
タイミングが合わずなかなか行けなかったのですが、今日頂いて帰りました。
さあ、すぐに読めるのかどうか、気分次第なのですが、TVでこのドラマを何回か見て、こんなに人を明るくし、希望を持たせてくれる物語、ぜひ読みたいと思っていたので、まるで天から降ってきたよう。

その家具屋さんは、県の合同前のホライ家具店、うっそ~~!!と思える店内でも最高の場所にその古本コーナー「古本うずみ」があります。
多分ジャズがほとんどと思いますが、レコード盤も多数。
掘り出し物が多数あるように思えますが、さて。

愉快、痛快!
愉快、痛快な物書きがいるものですね。
官僚などの書いた原稿を読み間違えたり
上から目線で度々舌禍事件を起こし、マスコミや世間様から袋叩き、てな感じで退陣に追い込まれたしばらく前の総理大臣、今もって自民党の要職にあるあの方を、かなり受け狙いもあるかもしれないけれど、擁護するコラムを書いてみようと原稿を書きだした。

あの方、もうわかりますよね、今も自派閥をお持ちで副総裁をおつとめのプリンス。

そう、今もお変わりにならないあの麻生様ですが、
マスコミなどから袋叩きだから、一人ぐらい擁護するものがいてもいいだろう、ってな乗り。
彼の気持ちになって読み間違い、上から目線の態度や舌禍事件を読み解き、どう擁護するか書き始めるんだけど、最後にやっぱりできないわ!って。
面白!多くのコラムをまとめた一冊に収録された2008年のコラム。

小田嶋隆という“コラムニスト”、物書きさんですね。
脳が溶解過程にある身にとっては、理解できにくいところもあるけど、突っ込みぶりはへえ~~!でした。
今更ですが、長くお務めだった元総理も、酷いもんだったなあと改めて。


血の通った人を削減する愚~「デジタル・ファシズム」

2022-01-12 18:15:29 | 本や図書館

一昨日のいけずご王国のイベント、子どもたちが外で元気に遊ぶ姿を目を細めながら見守る親やスタッフ。
自然の中でのびのびと羽を伸ばすこどもたち、その姿を見ていると自然とともにある素晴らしさと、どんな子に育っていくんだろうとワクワクする時間です。

乳児を冷凍庫に閉じ込める父親
てなことを思いながら目にした
子を冷凍庫に閉じ込めた疑いで父親逮捕 過去の事例からみえる親の「知識不足」というネット記事、震撼する思いですが、一方では普通にあるんだろうなあと思いました(涙

親の虐待の被害に遭っている子どもたちの報道を目にしない日がないくらい、頻発している子どもの受難。
20年近く前でしょうか、死んでも生き返ると思っている子どもが何割も占めると、佐世保の小学校での事件の後報道されていましたが、仮想空間の中で多くの時間を過ごす今の時代、それは加速しているんじゃないかと思えるのです、、、
仮想空間の中で過ごした子どもたちも完全に親世代、そして、新たに次々と生み出す現代社会ですから、乳児を冷凍庫に閉じ込めるなんて普通かも(><

待てなくなった時代
先日来、何度か触れている堤未果の「デジタル・ファシズム」。
エピローグで、正しい答えを出すより「問うことの価値」を教えてくれた学校と先生、そこに入れてくれた両親への感謝の言葉を記しています。
そして、スマホで検索すれば、考えずともすぐに「答え」が手に入る。なんてつまらない時代になったんだろうと。

その便利さに慣れてしまった私たちは、いつしかいろいろなことを待てなくなってしまったと。
智頭町の森の幼稚園を訪ねた時、4歳児が慣れない3歳児の片づけと帰りを山道の途中で20分以上待っていた姿が目に焼き付いていて離れません。
デジタル庁が設置され、欧米や中韓の後塵を拝してなるものか、そんな勢いで?進んでいるようですが、さて、、、

血の通った人の寄り添いを削る愚
彼女は、デジタル化・AI化のバラ色の未来?に強い警鐘を鳴らしています。
特に教育、一人一台のタブレット配布、何て愚なんだろうと思ってきましたが、この本を読んで改めてその意を強くしました。
授業のデジタル化は、人資源の削減につながることは間違いないだろうと思います。

人件費って凄いコストだから、真っ先に、かな?
多くの子どもたちが知への好奇心を開く扉は、デジタルではなく、血の通った人の寄り添いしかない、学校図書館を活用した教育を通していやというほど実感してきたので、今後の成り行き、心配でなりません。


三流の維新 一流の江戸

2022-01-03 10:20:04 | 本や図書館

カスタマーレビューもざっと目を通してみました。
評価の是非を含めて、ある程度予想した内容だったかなあと思います。

年末、友人から一読を薦められ、本屋さんに取り寄せてもらって大晦日一日で読みました。
僕としては、目から鱗が随所にあり、全体を俯瞰する眼を磨きたいものだと思ったのですが、、、

江戸時代に目を向けた最初は杉浦日名子の一コマ漫画だったかな?その後、題名にひかれて手に取った田中優子と辻信一との対談「降りる思想」。
良くは覚えていないけれど、江戸の在り方に共感を覚え、彼女の何冊かの本を読んだように思います。
その後、法政大学総長に就任したとのニュースで、法政大学、なかなかやるもんだ!と思ったものです。

他にも、渡辺京二の「逝きし世の面影」や水野南北の「食は運命を左右する」など、成長至上主義と一線を画す江戸の在り方には大いに共感するものがあり、、、
そんなこともあって「三流の維新 一流の江戸」の著書名におっ!でしたね。

と言っても、“一流の江戸”についてであり、三流の維新には???でした。
三流の維新、著者の論の進め方はかなり乱暴だなあと思うものの、維新以降の歴史を振り返った時、そういう視点を持つこととともに、太平洋戦争とともに日本の近代の歴史を“きちんと”検証する必要があるように思えてなりません。
また、パラダイムシフトの時代と言われる今だからこそ、世界に例を見ない250年に亘る泰平の江戸という私たちの足元を見直すことが必要ではないでしょうか。


今、堤未果の近著「デジタル・ファシズム」を読んでいますが、ここでも歴史の検証を踏まえた上で、わが国の未来の像を論議し創造することが喫緊の課題ではないかと思えてなりません。