「見つけると幸せになれるゾウムシ」
この様な火山灰地にはオトコヨモギというヨモギが多く、
道内ではそのオトコヨモギにキクスイカミキリがつくという。
本州以南では普通のカミキリのようだが北海道では局地的な分布を示し、
いまだに出会った事のないカミキリなのだ。
そんなキクスイカミキリを狙って入った草地での事。
モジツノゼミ[Tsunozemia mojiensis]
アイノカツオゾウムシ[Lixus maculatus]
ケマダラカミキリ[Agapanthia daurica daurica]
6月も中旬に入ろうという時期なのに、相変わらずお馴染みさんしか見当たらない。
定期的に通っている場所なのだが、キクスイさんには今回も会えなかった。
しかし、そんな惨敗ムードの中、今年、密かに狙っていたゾウムシが意表を突いて現われたのだ。
それが、これだぁ!
コマダラハスジゾウムシ[Adosomus melogrammus]
2008.6.9 勇払方面
「えっ~!!!マジで?!」
北海道と本州に分布するが、記録は大変少ない大型のゾウムシ。
道内では火山灰地のヨモギにつき、発生時期は7月下旬以降と聞いていた。
キクスイカミキリとは比べ物にならないほど珍しい種なのだ。
因みにWeb上では標本写真を拝見できても、生態写真は見当たらなかった。
本州での生息状況がどうなのか気になるが、本州でも珍しいゾウムシで間違いないと思う。
褐色で太目のボディー、白のストライプが印象的である。
そして、優しそうな目がとてもカワイイ
キクスイカミキリはいない場所であったが、もう少し通ってみたいと思う。