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[Meloe属の一種](♂)
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[Meloe属の一種](♀)
いずれも2008.3.25に道南某所で撮影したツチハンミョウ。
北海道のMeloe属はオオ、ムラサキオオ、メノコ、マルクビの4種が知られている。
これを見た瞬間、メノコだと思って撮影していたのだが、
図鑑で調べてみると、メノコは晩秋に出現し越冬はしないと書いているある。
触角の形状が良く似ているヒメツチハンミョウの方は晩秋に出現し成虫越冬。そして、春から初夏にかけて産卵活動するようだ。
しかし、ヒメの北海道分布は図鑑等では確認できない。
ヒメとメノコの見分けは触角で行う。
♂の場合、触角第1節が第2~4節とほぼ等長で、第3節が第2節の約1.5倍で長さと幅はほぼ等しく、第4節は長さより明らかに幅広ければ「ヒメ」。
触角第1節が第2~4節の和より明らかに短く、第3節は細長で、第2節の2倍より長く、第4節より明らかに長い。また雄の場合、第4節は長さと幅がほぼ等しいのが「メノコ」。
厄介なのが触角の各節が見る角度によって形が大きく変わること。
だから撮影角度によっては写真で正確に判定するのは無理かも知れない。
本来なら採集した方が良かったかもしれないが、とっさに手がでる虫でもないし、標本にしても縮んでしまうのがオチである。
もし、この写真を見てピン!ときた方がいましたらコメント頂きたく思います。
よろしくです
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私は道南の厚沢部に住んでいますが、このツチハンミョウはこちらでもよく見ます(と言うか春先はこれしか見たことがありません・・・)。
去年採集して保育社の図鑑で調べてみましたが、北海道産の4種には該当せず、ヒメならしっくりくるといった感じでした。
ただ甲虫初心者なもので、自信がなく放置してしまいましたが・・・。
私のブログでも偶然取り上げましたので、覗いていただけたらと思います。
結局何かはお答えすることができず申し訳ありませんが、このツチハンミョウは気になりますね。
厚沢部のレク森、一昨年に家族で立ち寄ったのですが、クマ出没につき奥には行けませんでした。残念
ヒバ爺さん、ブナ婆さんはまたの機会に見に行きたいと思っています。
さて、このツチハンミョウですが、不明物コレクションの中に1996年採集の個体がありました。産地は渡島半島の北部です。
過去の記録を探しつつ、標本も集めておこうと思います。
教育林はごくたま~にクマも散歩に来ますが、色々と面白い昆虫も見られるところなので、機会がありましたらまた是非お越し下さい。
これからもブログ楽しみにしています!
昨年は珍しいツリアブが採れたとか。
夜の厚沢部は時々行きますが、昼間はじっくり歩いたこと無いので、機会があったらお邪魔したいと思います。
今や北海道と本州は隔絶されているとも言えませんし、見れば見るほど、ヒメツチハンミョウにしか見られません。♂のこの特徴的な触角。同属亜種、または別種が北海道にいたとすれば、それはまた素晴らしいことですが、nomさんの写真も拝見しましたが、やはり印象は同じでした。
まだ過去の記録を調べてないので何ともいえませんが、ツチハンミョウのユニークな生活史を考えれば、成虫が自力で海を越えて分布を広げるのは難しいと思います。また、宿主となるハナバチ類も海を渡るような生態を持つものは聞いた事がありません。
これらを考慮すればコイツはもともと北海道に生息していたのであろうと思います。そして発生量からいって、今までも少ない種ではなかったと思います。
私も普段は図鑑に頼っていますが、それらで北海道に分布していない事になっていても、確実に生息している種は相当数います。特に渡島半島は本州との共通性が強い昆虫相で、未だに道内初記録種が次々に見つかっている地域です。
恐らくですが、今までに記録されていないとなれば、皆に無視されてきた虫ということになるのでしょうか?
可哀想…