キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

夏ゼミが鳴き始めた

2006年07月08日 | コガネムシ科など
昨日まで低気圧に覆われ、気温が低かった北海道であったが、
今日は午後から晴れ、札幌の気温は23度まで上がった。
今日は3時間ほど時間が作れたので、先々週入った林道に行ってみた。


低地では、コエゾゼミが鳴き始めたが、林道を登っていくと、まだエゾハルゼミが鳴いている。
しかし、その数は少なく、山も確実に真夏へシフトしている。



山の緑も今が一番濃い時期であろう。
1000m級の山々の残雪もいつの間にか消えている。


各種、ハナカミキリを狙って林道に入ったのだが、林道沿いはキレイ・サッパリ草刈りされており、肝心の花は見当たらない。
花や虫を見つける前に、目に止まったのが・・・




これ、わかります?
では、ズームイン!



そう、ヒグマの糞です。


温かさはないが、表面はまだジューシー。1~2時間前のものと思われる。
ヒグマの糞は未消化で排出されており、食物繊維がそのままなので、慣れれば他の動物と見間違えることはない。また、殆ど草食のためか臭くないのも特徴だ。
たまに見るタヌキの溜め糞はクマ糞と同じくらいこんもりしているが、こちらは結構、ケモノ臭い。



草刈さていない範囲に1本だけセリ科の花があった。



近づいてみると・・・、ハナムグリがいた。
普通種?いやいや・・・



アオアシナガハナムグリ[Gnorimus subopacus viridiopacus]★★★
7~8月山地の花に集まる。
結構好きな種だったりする。


一向にハナカミキリは見当たらない。
来た道を引き返し、帰りは視線を上に向けて、車をゆっくりと走らせる。



頭上に黒い影!?
長竿でコツン、コツン。
ポトッ。



お~、やっぱり!今年初です。
ヒメオオクワガタ[Dorcus montivagus montivagus]★★★
北海道では主に石狩低地帯以南に分布。
ブナが生育する渡島半島では多産する地域もあるが、道央圏では個体数は少ない。

手のひらに乗せてみると爪がシッカリ食い込んだ。新成虫である。
道央圏では6月中旬から10月上旬まで見られ、これから発生数はピークを迎える。


まあ、カミキリはいなかったが、ヒメオオが見れたので良かった



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2 コメント

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衝撃! (レッドナイト)
2006-08-12 02:47:39
はじめまして(^-^)

ヒグマの糞って、私ははじめて見たんですけど、でっかいですねぇ…(^^;)

北海道に一度も行った事がない私にとっては、このヒグマの糞の画像は、本当に貴重なものです!(^^)

いいもの見させて頂きました!有難うございました!m(_|_)m
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Unknown (O-jiro)
2006-08-16 22:37:22
はじめまして、レッドナイトさん。



この時の糞はかなりの量でした。

大体、糞の太さは大人の手首くらいありますよ。



メジャーを入れれば大きさが判りやすいですよね。

今度遭遇したら、やってみます(^^)



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