キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

5月初旬 近場の森で 2

2008年05月04日 | ナガクチキムシ科
昨日書いた本命の虫、早速UPしましょう。




ヨツボシキバネナガクチキ[Stolius vagepictus]

ジャーン、これが本命です!

おそらく、「何これ?」って思った方がほとんどだと思いますが、結構、珍しい虫なんですよ。
本属(Stolius)は2種からなる小さなグループで、日本固有の属です。
以前はナガクチキムシ科で整理されていましたが、最近はクビナガムシ科に分類されているようです。
昨年、運良くもう一種のヒラテナガクチキを採集したので、
今回は本種を採集したいと思い、頑張ってビーテイングしてみました。

本種の北海道の記録は支笏湖周辺(小田,2000)からありますが、その後の記録は見当たりません。
でも、聞いた話や文献によるとツル系から得られて居るようですので、
多分、近所の森にも居るだろうと思って狙ってみた訳です。




採集地の環境はこの通りで、林内の空間に生育していたツルウメモドキでした。
昨日は1頭目を落とした後、まだ叩いていない別のツルをじっくりルッキングして2頭目を撮影しました。
撮影中はほとんど動きませんでしたが振動には弱いようで、軽く触れたら簡単に落ちました。
多分最初の一撃で受け取れなかったら、同じツルからは採れないと思います。


狙った種が採れることは滅多に無いので気分爽快でした
しかし、今日は違う場所で探してみて、1頭も採ることは出来ませんでした。
ツルがあれば何処でも…って訳じゃないようです。

晩秋と早春に現われる種なので、チャンスがあればもう少し探してみたいと思います。


最新の画像もっと見る