キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

ノヒラカレキゾウムシ

2008年07月27日 | ゾウムシ科など

ノヒラカレキゾウムシ[Acicnemis nohirai]
2008.7.26 札幌市(室内撮影)

体長は5.5㎜。分布は北海道、本州、四国、九州と広いが多くはなさそう。
黒い体に白い紋がよく目立つが、野外ではどうだろうか?
サクラの枯れ木につくそうですが、現地では何から採れたか覚えていない・・・







他に最近撮ったカレキゾウの仲間を少し。


コブダルマカレキゾウムシ[Lobosoma rausense]
2008.7.20 札幌市

体長4~5mm。国内分布は北海道、本州。
標高800mのダケカンバ倒木で確認しました。



アトジロカレキゾウムシ[Acicnemis dorsonigrita]
2008.7.26 札幌市(室内撮影)

体長3~4mm。南西諸島を除く全国に分布し、
最も普通に見られるカレキゾウです。
カミキリ材箱で時に大発生。


シロマダラネブトヒゲナガゾウムシ

2008年07月27日 | ゾウムシ科など




シロマダラネブトヒゲナガゾウムシ[Habrissus pardalis]
2008.7.26 札幌市


体長7㎜弱。北海道、本州、四国、九州と分布は広いが、
ナガアシヒゲナガゾウムシ属(Habrissus)の中でも特に稀な種のようだ。
北海道RDBでは本種を「準絶滅危惧種」にしている。

特徴は第1フ節が先1/4を除いて灰色である点、上翅背面と尾端部に灰白紋がある点。
ネキが飛来する木の前に座っていたら、地上に露出した木の根に止まっていたのを見つけました。
捕まえて持ち上げたら産卵管が伸びたので、恐らく産卵していた感じです。



ムネアカツヤケシコメツキ

2008年07月27日 | コメツキムシ科




ムネアカツヤケシコメツキ[Megapenthes opacus]
2008.7.26 札幌市(室内撮影)


体長10-15mm。北海道、本州、九州に分布。
全国的に少なく、島根県、和歌山県、三重県、長野県、宮城県では地方版RDBに選定されている。

背面と頭部は黒色で、前胸は赤い。
自然度の高い森林の樹洞に生息するらしく、訪花例もあるようだ。

現地では飛翔中のものとツリバナのスウィープで計2個体を採集した。
ツリバナの花は既に終わっていたので、たまたま止まっていただけだろう。