ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

NZもテレビ討論会

2020-09-30 | 移住生活
いやもう、オールブラックスvs
スプリングボックス戦並みの
ガチンコ対決

こちらは3年に1回ですからね
ガチぶりが違います


今回の選挙戦2回目の二大政党
の両党首によるTV討論会
先週に続いて2回目です。


先週の劣勢が明らかだった
ジャシンダ・アーダーン首相

今夜はさぞや勉強してきて
現役首相ぶりを見せるのか


と思ったら、パワーアップは
メイクだけでした💦
なんでこんなに壁塗りなの


キレイな人だしテレビ慣れして
いるはずなのに、気合なのか。


かたや7月に党首になって以来、
すっかりストパが定着している
ジュディス・コリンズ党首



トレードマークの眉毛が上がると
黙っている子も泣き出す迫力

弁護士で政治家ですから弁が立つ


この手強い2人を仕切ったのが
パトリック・ガウアー



ここ数年めきめき頭角を現す
気鋭の若手ジャーナリスト。



このトライアングルに凄まじい
緊張感とエネルギー
駆け巡り続ける、台本、想定質問
なしの、まさにライブの闘い

トランプとバイデンの討論会を
チラ見した後だったせいか、
それでもかなり淑女的闘い(笑)


彼の質問の切れが先週と大違いで
ラグビーのテストマッチ並みに
手に汗握る瞬間の連続でした。

速い、鋭い、細かい、幅広い、
切り返し、畳みかけ、言い淀めば
「YES or NO」
ときっちり詰め寄り、アーダーン
はだいぶ言葉に詰まる場面あり。


結果はコリンズ圧勝

全部スマイルで満点(ってこと?)
アーダーンは「住宅問題」と「経済」
はスマイルにならず、特に「経済」
が評価されていないのは、不況に
突入した現在、待ったなしの問題💦


ディベートの結果もコリンズ圧勝
前回よりも大幅に引き離し、
アーダーンは敵ではなかった。

現役首相としてはこてんぱんの
負けっぷりというか
まったく歯が立ちませんでした。


これは首相の資質や経済への
理解力のなさという点よりも、
労働党にスローガン以上の
政策がない点が決定的な問題


質問されても、答えがない、
数字がない、具体例がないの
ないない尽くしの上に、連立
与党への配慮で答えないとか💦


コロナ対策で世界的に評価され
ているNZですが、なんのことは
ない国境を閉じて、ロックダウン
で家にいる人に、週4万円以上を
何ヵ月も払い続けた結果です。


ロックダウンを政府が買い上げた
というべきで、しかもその原資は
税金どころか、ほとんどが借金


家にいるだけで毎週4万円も払え
たら、どこの国でもNZ並みの
ロックダウンが可能だったはず。


しかし、そんなことは財政的に
不可能に近く、できないからこそ
NZだけが特別に見えますが、
不可能を財政や経済軽視で断行
した結果は非常に高くつきます。

(※支出、支出、支出という新聞
の見出しとロバートソン財相)


首相はこれからも感染があれば
ロックダウンを断行する構え
ですが、景気はNZ史上最悪の
マイナス成長に陥ってしまい
このままロックダウンの買い
上げを続ければ国がもたない💦


という危機感が2回ロックダウン
を経験したオークランドには
一段と濃厚になっています。


なんとかロックダウン以外の
多様な対応を見出していかな
いといけない時期をとうに迎え
ているのに、立案能力に欠け、
初回ロックダウンの成功に拘泥
し、他の選択肢がないという
危険水域に入ってきています。


首相が記者会見で繰り返す、
We have a plan
(※我々には計画がある)
という計画の内容は不明です。


経済への理解がなければ度外視
できても、一国の首相となると
わからないではすまされず、

経済も政治も知り尽くす
61歳のおばさんの迫力と実力
が実にリアルで結果にもそれが
反映されていたようでした。


さぁ、泣いても笑っても17日



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