ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ガソリン価格リッター3ドル時代の到来?!

2018-05-23 | 経済・政治・社会
オークランドでの地方ガソリン税導入は7月1日から。
しかし、全国的にガソリン価格が急騰中


離島ではリッター3ドルが付き始めているようですが、
オークランドでも7月以降早々に3ドルを見るかも


5月9日にトランプ大統領がイランとの核合意離脱を発表
2月に反転していた原油価格はグングン上昇中
おまけにNZドルは4月以降対米ドルで急落中
(※約7%のNZドル安が進行)
さらに地方ガソリン税導入という
トリプルパンチ


原油は米ドル建てなので、米ドルが強くなるだけで
ここではNZドル建ての小売価格が上昇します
(※なぜ小売価格が為替のスポットに連動するのかは謎


今回のように原油高とNZドル安の同時進行はイタさ倍増
その傷口に塩を塗り込む地方ガソリン税がリッター0.115ドル


原油や為替動向次第では
3ドルあるあるかと


NZは産油国ですが、ガソリン用の原油は100%輸入しており
さらに新政権は新たな沖合い石油掘削の中止を発表しているので
国際的に原油価格が上昇しても国内原油の輸出で相殺することが
今後はだんだんとできなくなります。


こういうものを目指して

地方ガソリン税導入となったわけですが、今の段階では
影も形もなく、シティーの地下鉄3.5kmもできていないし
交通の代替手段がないままガソリン代が上がって行く
(※市や政府は「自転車に乗れ」といわんばかりだけれど)


そもそも公共交通機関があってもトラック輸送には関係ないし
営業で1日に何ヵ所も回る、造成地での工事現場に行く、
子どもを学校に送迎し、お迎え後の習い事や買い物となれば
まずクルマ必須でこれをバスで全部できる場所が
今のNZにどれだけある?


オンラインでの買い物や宅急便
ウーバー、タクシー、バス・電車
といった目に見える輸送手段だけでなく、


ロジスティクスの段階で輸送が不可欠な
農業、製造業、小売業、サービス業と全産業で値上がり必須
格安航空券も減るでしょうね~(残念
マイフードバッグなんて、どうなるんだろう?


NZ経済は特に原油価格の値上がりに弱く、
2008年のリーマンショック後も主要国の中では真っ先に
マイナス成長に陥り、
「なんで米経済ともサブプライムともほぼ関係ない国が?」
とビックリしたものですが、景気減速の最大要因が
当時のガソリン価格の高騰だったよう


4、5%は当たり前のインフレ時代に突入するかもで
そうなると金利も上がって来るでしょうから
一大借金王としては守りに徹せねば