ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

オークランドの鹿鳴館

2016-06-25 | 映画・文化
今週行ったオークランド写真祭のアート・オブ・フォーリング・アパート


会場となったのはマウントアルバートの

アルバートン


歴史的建造物指定を受けた2階建ての美しい木造建築

1863年に農園の邸宅として建てられ、後にインドの影響を色濃く受けた
尖塔と装飾的ベランダを持つ18部屋の豪邸に拡張されたそう。
この噴水は当時のもの。


19世紀末には植民地の有力者たちが夜な夜な舞踏会を繰り広げ

狩りにガーデンパーティーに音楽会にと遊びまくったパーティー会場!


写真展のあった部屋はダンスを楽しむボールルームでした。



古色蒼然とした壁紙



「日の沈まぬ国」として栄華を誇った大英帝国ビクトリア王朝

あの時代を存分に遊び倒したという意味では、まさに
オークランドの鹿鳴館


入場料を払えば見学できますが、チラ見だけさせてもらいました(笑)

キッチン


母屋とは別棟で後年に増築されたよう。



大きなかまど



マントルピースの中に後付けされたと思われる

オーブン


えっ

たった今、写真展の中の廃屋にあったのと全く同じタイプ
ピカピカに磨かれて目の前にあるのがなんとも不思議


すべてが大きく、食器の数もスゴいです。

パーティー会場として多くのゲストをもてなしたのでしょう。


自然光がよく入り

撮影スタジオみたい(笑)


外にはさらに別棟の作業部屋があり

当時の様子を再現


いろいろなものがここで手作りされ修繕され、

大事に大事に使われていたのでしょうね。


横に置かれていた飼い葉



これだけ大きなお屋敷だと薪の在庫もこんなものではなかったはず。



係の人に
「オークランド一の豪華な鶏小屋があるわよ

と教えてもらったのは


コレでした(笑)

母屋とオソロの白の横板張り外壁


完全オーガニックの玉子は販売もしていました。

行った時は売り切れでしたが。
(※この話はコチラでも)


かつては広大な敷地にポツンと建つ屋敷だったようですが

今の庭は当時の面影を部分的に残す程度の広さ。


それでも丹精に丹精を重ねた美しい庭園です。



ここも別棟の洗濯部屋。



な、なんと自前の井戸付き

今でも水が溜まっていて相当の湿気


レンガの間から草ニョキニョキ生えていました。

照明で温められ、温室状態?


真鍮の造り付けのたらい



手動脱水機



ここはアイロン部屋のよう。

イブニングドレスもここでアイロンだったのか?


裏から見ると数々の増築の後がしのばれます。



雨の日だったので暗かったものの



緑が白壁に映え、庭が生き生きとして

それはそれできれいでした。


朽ちていく20世紀の建物を



生き残った19世紀の建物が抱く不思議な空間



6月29日~7月17日までの水―日(10:30-4:00)は
「ミッドウィンター・マジック」という企画で
家中がクラッシックなクリスマスデコレーションで飾られるそう。

また来れるかな?


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