ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

10万人の真相

2011-09-21 | ラグビー・ヨガ・スポーツ
ラグビーワールドカップでは海外から延べ10万人の観戦客が見込まれています。人口400万人の国ですから、これってスゴいですよ 
日本に同じ比率を当てはめたら、300万人~
(茨城県民か広島県民全員~み・た・い・な!まぁ、延べ人数ですが)


しかし、彼らはどこにいるのか?
もちろん、全国各地のスタジアムに出没しているはずですが、ホテルなど宿泊施設は軒並み空室があり、相当見込みが外れている様子。


オージーたちは試合のある日に飛んできて、観戦後はそのままバーへ
朝まで飲んで翌朝の便で帰国して・・・・・
ということを繰り返しているツワモノもいるんだそうな。
(それで、オージーの試合は週末なのか~


イーデンパークに行くときに、近くの競馬場にキャンパーバンがズラ~~と停まっているのを見たこともありました。街中で布団を積んだクルマも何回か見ています。キウイだったら友だちや親戚を頼って、布団持参で移動している人もけっこういるんでしょう。



さすがに街中では屋根に布団を載せているクルマは見ませんが・・・・・

この国はこういうのアリです 
夏休み中のコロマンデルにて。
(寝袋持参なんて、歯ブラシ持参と同じぐらい普通です)



そのせいか、都市部と言わず地方と言わず、高級ホテルからモーテルまでいろいろな宿泊施設が、共同購入サイトに出る出る~
「試合の日限定」
なんていうのもあって、つまり当日でもどっさり部屋が空いているという


うーん、これはホテル業界の大きな誤算だったのでは???
ラグビーサポーター、特に英連邦系の人たちの行動パターンをやや読み間違えてたのでは?日本人のように「飛行機+ホテル」がセットとは、みんながみんな考えていないんじゃないかな~
(対ポンドでも相当なNZドル高だし~)


1年以上前に大手ホテルチェーンが子どもたちの高校にリクルートに来て、
「来年のワールドカップで『ビッグマネー』が稼げる
と義務教育を終えている16歳以上の生徒に説明会を開いたことがありました。


「それで何人も学校辞めたんだよ~」
と、温(17歳)が驚いていました。(ママも驚いた


たった6週間のイベントのために、高卒という人生最初の肩書きをこんなにあっさり捨ててしまうなんて、まぁ、ある意味この国らしいのですが、
それを止めないどころか、むしろ奨める学校っていうのも、どうなんだろう


NZの場合、学校制度の基本は8年制の小学校と5年制の高校なので、高校中退だと海外に出たときの学歴が、国によっては小卒になってしまうんだとか
(子どもたちは学区の関係で中学校があり、6・2・5制でした)


『ビッグマネー』なんてなんの保証もないし、少しはボーナスが出たとしても、元がワールドカップ要員なわけだから、お祭りが終わったらリストラなんていうケースもけっこうありそう。


これは小売や外食産業も同様でしょう。驚くほど景気が持ち直せばその限りではないかもしれませんが、今はワールドカップ後の反動をいかに食い止めるかが精一杯なのでは?


10万人はどこに

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