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ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

西蘭家の一大事

2011-09-06 | 家族&夫婦
(やっと追いついたと思ったら、また引き離されている後出し日記



え~、大仰なタイトルですが、ホントに一大事なんです。
特にワタクシにとって



8月末に、温(17歳)が突然ベジタリアンになってしまいました。



以来、肉はひとかけらも口にせず、早1週間。
本人は、
「まったく食べたいと思わない。」
と断言しているので、今のところ無期限で続きそうです。


きっかけは学校で見た、動物愛護団体PETAのビデオ。PETAは「毛皮を着るぐらいなら裸の方がまし!」と、支持者がヌードになってポスターになったりする、かなり過激な団体。ベジタリアンのポール・マッカートニーが強力な支持者であることでも有名ですよね?


「授業だったの?」
「ううん。英語の先生が休みで代わりに来たサプライ・ティーチャー(代行教師)が、『ベジタリアンなんて意味ない』とか言い出して、PETAのビデオなんか見たって気が変わったりしない。『観てみるか?』って言って。」
生徒も授業などしたくないので(代行教師が来るとこんな感じらしいです)、
「観る観る



そこに繰り広げられたのは、劣悪な環境下で育てられる家畜たちと、その現場。こういうところで紹介される方法ですから、
最も動物が苦しまない方法
ではなく、
最も安上がりな方法


生きたまま足を縛られて一列に吊るされる無数の鶏
その下をプロペラのような刃物が回転しながら通りすぎ、あっという間に首をはね、そのまま血抜きしていく映像などが、いくつもいくつも繰り返されたそうです。


「福島でさ、放射能の水をドーっと捨ててたでしょ?あんな感じで水じゃなくて血を捨ててたりするんだよ。」

「アメリカの遺伝子組み換えの牛なんて、おなかにもう1頭牛がくっついてるぐらいおっぱいが大きくて、もう立てないの。たくさんの子牛にミルクを飲ませるためだけに生きてる牛なんだ。」



「でも、生きていくには肉を食わなきゃいけないから、オレは食うよ。」
と、クラスメートたちはその後のランチでいつも通りハンバーガーを食べていたそうですが、温は相当なショックを受け、肉を口にする気が完全に失せてしまったそうです。


「今日のお弁当がスモークサーモンでホントによかったよ。」
とホッとした顔をしていました。



そういう理由であれば、いくらでも協力するさ~
翌日にドッと野菜を買い込み、餃子も肉と魚の2種類作り(うちは水餃子なので、中華式の「魚餃」もアリの家)、夫と善(14歳)には肉、温とワタクシは魚と、別々のものを焼いたり煮たりと、母なりに奮闘しています。


実際にやってみると、調理時間が1.3~1.5倍になり、洗い物の数もそれに合わせて増えましたが、今のところなんとかなっています。元々ベジ傾向が強かったワタクシ。肉ナシの煮物、野菜オンリーのポタージュ、シーフード料理などよく作っているので、作り慣れたものでなんとか回っています。


いきなりヴィーガンになって、玉子から乳製品、魚介類など動物製品全て
ダメ
となったら、これは相当大変だったかと思いますが、動物の肉だけを食べないというのであれば、まぁ、なんとかなりそうです。




確かにこんな現場に行きあわすと、



絶句してしまいましす。



肉屋の納品の様子。

(担いで運んでいます)



人間のために犠牲になってくれる尊い動物たちに感謝しつつも、年々肉を食べなくなってきていたところに、温のこの決心。


とことん応援しようと思います。
ワタクシのベジ化もこれで一気に進みそうです。

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