ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

永田町の指相撲

2011-06-02 | 経済・政治・社会
まず始めにお断りしておきますが、ワタクシは27年前に日本を出て以降、海外在住者の投票が可能になってからも、一度も日本の選挙で投票したことがありません。支持政党もありません。


政治に興味ないわけではなく、香港でもNZでも居住している場所で参政できる場合は投票してきました。むしろ熱心に行くほうです。しかし、日本の政治を見ていて、本当に投票してみたいと思ったことが一度もなく、
「白紙投票をするぐらいなら・・・」
と、無党派を決め込んできました。


日本はよく「経済一流、政治三流」と言われますが(ここは経済ではなく「民間」ではないかと思うのですが、まぁ、それはさておき)、
その通りだと思います。


なにかというと、一国の長である首相が簡単に責任を取って(というか周りからそう主張されて)辞めてしまう。日本らしい責任の取り方なのでしょうが、これだけ社会が国際化している中で、国の責任者がこんなにコロコロ変わることの異様さ、無責任さを本気で考えてほしいです。


次々に出てくる、同じように短命な首相たち。
個々には多少の違いがあっても、同じ価値観を共有しない人にはほとんどその差がわからないのではないかと思います。蚊帳の外にいる人間には、まるでよく似た姉妹のように見える、同じようなメイクと髪型とファッションの若い女の子たち同様に。


本人たちにしてみれば、
「ぜんぜん違う!あんなコと一緒にしないで!」
というところなのでしょうが、どれも同じ土俵で同じルールで競い合っているに過ぎず、テニスやバスケやゴルフをたしなむ者には、
「みんなお相撲さんじゃないか。」
というところではないのでしょうか?


日本の政治は永田町という土俵のみで繰り広げられる、指相撲。
世界がオリンピックでしのぎを削っているときに、競技種目でもないものに血道をあげ、疲弊し、弱くなっていくばかり。


日本の首相で世界が覚えいるのは
KOIZUMI
が最後ではないでしょうか?あとは名前を聞けば、
「あ~、そんなのいたなぁ。」
という程度では?


別に外交のために政治をしろと言うつもりは毛頭ありませんが、身体も張らない指相撲に明け暮れているうちに、日本の政治は企業からも国民からも世界からも見放され、本当になんためにあれほどの人数の国会議員にあれだけの報酬を払っているのか、わからなくなります。
(一応日本の納税者でもあります)


今回の震災で公務員の給与がカットされてれも、議員報酬のカットの話は出ていませんよね?人命救済や原子炉への放水など、消防も自衛隊も警察も全国ネットで被災地支援に動いているというのに。福島市のように、被災した自治体の市議ですら減額を決めているところもあるというのに。


なぜこの時期に不信任決議なのか。
なぜ国を挙げて復興に邁進すべき時に党利が優先されるのか。
なぜ党の分裂回避に首相が辞任するのか。



菅首相を叱責するのは簡単なことでしょうけれど、あれだけ原子力行政を推し進め、保安院の存在だのなんだの今の体制を作ったのは自民党政権。その体制の枠組みに従って多大なボロが出てきたのを現政権に押し付け、
その先にいったいなにがあるのでしょう?


小沢派や自民党が被災時に政権を握っていたら、前例のない事態を前に、これ以上もしくは画期的な対応ができたとでも?
非常~に疑問です。
自民党は自分たちで作り上げた体制を当初より、真っ向から否定できたのでしょうか?


諸外国が菅首相宛に送ったお見舞いの言葉も、首相が諸外国に返した返礼も(NZでも新聞に全文が掲載されました)これでかなり形骸化してしまいますね。心からの言葉であればあるほど、残念なことだと思います。


福島知事の「不信任案より被災者支援を」
という言葉に応えられない国政が残念です。


日経の
「不信任案否決の公算 小沢氏欠席へ」
の特報を目にしながら・・・・
(さぁ~、夕食でも作りますか)

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