ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

善の初仕事

2009-10-27 | 海外子育て
(11月に向ってひたすらがんばる、後出し日記です


3連休が終わり、子どもたちは学校に戻りました

連休前に、善(12歳)が突然、
「ボク、アルマゲドンで働くの!」
と言い出し、ビックリ
アルマゲドンについてはコチラで)

彼はちょうど去年のアルマゲドンでカードゲーム「マジック」に出会い、以来寝ても覚めてもマジックという西蘭家始まって以来の、
ヲタク少年になってしまいました。

だいぶ黄昏てきていたとはいえ、一時は三度の飯より好きだった4歳から始めたラグビーもやめ、土曜となれば地下にあるマジック専門店へ行き、
開店から閉店までこもっている
という家族の誰も経験したことのない世界に足を踏み入れてしまいました。

その専門店がアルマゲドンでブースを出すため、ゲームの説明をしてくれる人を探していて、子どもの善にも声がかかったというわけです。
報酬はマジックのレアカード。
無償だってやりたい善は、二つ返事で引き受けてきたわけです。
しかも2日分の入場料(12歳以下は1日10ドル)がスタッフ枠で無料になるという見逃せない特典もあり、まさに一石二鳥

けっきょく、当番ではなかった中日も「忙しそうだったから」と自主的に手伝い、3日間連続でそれこそ声もかれるほど説明し続け、
(声変わりが始まったのかと、うろたえましたよ~´。`
勝手マジック大使状態

そんな善の問題は会場での食べ物の高さ。
「一番安いもの」と思っていたホットドッグが1本6ドル(400円)。
1本じゃ足りないので2本買うと12ドル。
これは善の1ヶ月分の小遣いです。
(息子たちは新聞配達をしているので小遣い以外の収入もあります)

2日間で計24ドル使ったところで、
カップラーメンが4ドルで売られていることを知り、

となってしまった善。


気の毒なので、
「お弁当持ってく?」
と声を掛けると、目がキラーン
3日目は学校に持っていくのと同じドカ弁を意気揚々と持っていきました。
(大のご飯党なので、そもそも「ホットドッグなんか食べたくない派」


最終日はこのTシャツと帽子で、テンションあげあげで帰宅~

手伝った人(善以外は全員大人)に支給されたそうです。
これが善の「勝負T」になること間違いなし。

「大きいから大人になっても着れる
と本人ホクホク。
(そんなにマジック続けるの?)

Kamigawaだなんて、
日本風
(マジックはアメリカのカード)


すごく充実した3日間だったようで、説明しながらも簡単なゲームをし、何も知らない相手に「勝たせなくてはいけない」決まりなので、あれこれ誘導しては勝つ面白さを知ってもらう・・・
12歳なりに相手(子どもも大人もいます)の性格や興味の度合い、勝負の仕方を読んでは、アレコレがんばってきたようです。


そんな中、束になったカードをブースに持ち込み、
「5ドルで買わないか?」
と言ってきた大人がいたそうです。パッと見で40ドル以上の価値があるカードなので不思議に思っていると、お店の人が1枚のカードを抜き出し、
「これはいくらぐらいの価値のカードか?」
と聞くと、持ち込んだ人は答えられませんでした。プレイヤーならまず知っているはずの値段がわからない・・・


「ああいうのは盗んできたカードかもしれないから、買ってはいけない。」
と言われ、知らなかった大人の世界を垣間見た善なのでした。

かわいい子にはアルマゲドンに行かせよ
とは言いませんが、3日間でかなり貴重な体験をしてきたようです。

さーて、来年はどうなるかなぁ?
(温は1日だけ行きました)

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