ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

映画「歩いても歩いても」

2009-07-15 | 映画・文化
映画祭、今日も続行!

温は昼間独りで観に行ってました。15歳で「独り映画」って渋い!
夫と私は夕方から、邦画「歩いても歩いても」を観て来ました。

結論から言ってしまうと、ワタクシ的には、
「ダメだ、こーゆーの。」
と早々にギブアップ;;((´゜ω゜`));;

そこここで笑える映画だったので(コメディーではないのですが、ちょっとしたディテールが妙にリアルで、つい失笑みたいな)、お茶の間でドラマでも観ているノリで楽しみました。

ローアングルのカメラとかなにも起きない筋書きとか、昭和の色濃い普通の家族とか、誰もが比べるであろう小津作品とは根本的に違うような・・・?

むしろワタクシが比べていたのは、テレビドラマ「北の国から」。
あのシリーズも、ま~ったくダメ><; なのですが~。

きっちりきっちり細かいところを固め(人物描写や状況設定など)
それを丁寧に丁寧につなぎ合わせ、そこここにちょっとホロっとさせられるようなエピソードを挟んだり、毒のある人物を登場させたりしながら、結果的には「誰も悪い人はいない」、みたいな。

みんなそれぞれの事情を背負って、不器用ながらも一生懸命生きている小市民。それに自分を重ね合わせて共感したり、ホッとしたり、ちょっと安心したりしながら、ほのぼのとした気分にさせられる、
生きる尊さをを謳いあげたヒューマ二ティー、とか?

その細かさ、丁寧さ、バランスの良さ、なんだったらアフターサービスの良さ!みたいなところが、なんともニッポンの誇る工業製品のようで、世界のどこに出しても恥ずかしくない高品質!


でもね~、感動がないんですよ。
がっちり固めたスペックばかりが目立って、心の琴線に触れるようなものがないのです。(少なくともワタクシには)

日本製品もそうで、
「わー、スゴーい!この内容でこのお値段
と買い求め、徹底的にユーザーフレンドリーに作られた構造に感激しつつ使ってはいても、心底気に入っているのは、実はあまり使い心地のよくないヨーロッパ製だったりするんですよね~。
(愛車SAABもその典型。耐用年数をとっくに越え、燃費も超悪いのですが、太いハンドルとか厚いドアとか妙なところにLOVE♥♥♥

しかも、この映画の場合、老父・原田芳雄に老人としての重みが感じられず、テレビドラマ並みのステレオタイプな偏屈親父を演じつつ「ひとひねり」と狙ったところが、むしろアダになっていたような?
女房役の樹木希林があまりにもウマいせいか、どーもねぇ。

老父が72歳という設定にしてはあまりにも老け作りで、息を切らしつつ杖を突きながら「歩いても歩いても」はちょっと、ハテナ?
これでいけば数歳年下の女房は60代後半の設定なんでしょうが、年金をもらい始めた直後の今ドキの人がこんな老けているだろうか、とも。

銀座でイキイキとお買い物している年金世代の高齢者を見ると、
「老後って何歳から?」
と思ってしまうのは、外国暮らしが長いから?

とまぁ、そういうアラが目についてしまうこと自体、映画に感情移入できなかった証拠でして、シラフであればあるほどアラも見えてしまうという状態でした┐(  ̄ー ̄)┌

でも、予想通り、夫は大感動。
「いやぁ~、いい映画だった。」
と褒めることしきり。ついでに彼は「北の国から」の大ファン ̄m ̄;
(ことごとく合わない2人)

でも~、良かれ悪しかれ映画ってスバラしい♪(断然、劇場派です)

特にコテコテ異国趣味のシビック・シアターもいいし、夫と2人だけで夜の映画+その後でアイスクリームな~んて(飲まない2人)、
香港以来5年もしたことなかったし、それはそれでヨカッタな~と
まだまだ続きます、映画祭♪


最近、朝も夜も本当~に陽が延びてきました~♪(冬至から1ヵ月)

これで東方面の6時ちょっと前@@
気温は低くても、明るいだけでなんとなく得した気分。

←西方面だったら、まだまだ残光が。
こんな光景が家から見られるNZ♪
移住後5年経ってもまだまだ感動します。

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